大相撲

大相撲についての想い

九月場所九日目

2006-09-19 15:00:39 | Weblog
琴欧州は単に体が大きいだけでなく、賢さも備えているから、スピード出世を果たしてきたのだと思ってきた。今回のクレーム事件、取組結果については誰がどう見ても黒海の手は先に着いているのに、誰も問題として取り上げなかったということは、言い換えればそれだけ琴欧州の体が明らかに死んでいたということに琴欧州本人が気付けなかったのだろう。しかし、勝負が決まったときの体勢を見ると、勝負として勝った手ごたえはいずれにしても琴欧州にはあまりなかったのではないか。ともかく、琴欧州はそんなに貧しいCPUの持ち主ではないはずだと期待したい。例えば、この一番での判定に異議を唱えることによって、かつて師匠が朝青龍に勝っていたのに取り直しにされた一番がやはり誤審だったということの問題提起をするための師匠想いからでた勇み足だったのではないか...なーんて訳もないだろうから、素直に反省してほしい。急激な外国人バッシングにつながりかねないので。

黒海のダメ押しは酷い。あれは厳重注意してほしい。師匠からも協会からも。

琴光喜が急に失速。タニマチに占い師がいて、「九」が呪いのアンラッキーナンバーだと宣告されたのではないか。気がついたら勝ちすぎていたのであわてて千秋楽で「八」で着地するために調整をかけているのでは。と勘繰りたくなる失速。

安馬は、把瑠都に対してやはり立合い突いていった。そのあと組んだのは作戦なのか、突ききれなかったのか。うがった見方をすれば、朝青龍戦法(突き押し)と普天王戦法(双差し)のどちらか一方だけでは勝算が薄いと思ったか、立合いの突きで懐を空かせて、そのあと双差しを有利に組もうと考えたのか。しかし、結果としては安馬の白星にはなったが、踏み出しということで勝負には負けている。とはいえ、肩越
しに抱え込まれた軽量力士であってもあそこまで抵抗できるということがわかったということは、今後さらに攻め方の追求をするネタになるだろう。

露鵬は、朝青龍の右差しを封じることに執着して自分が左上手を取ることに失敗してしまったように思える。横綱に差されても自分がそれ以上に早く左を掴んでその瞬間に投げに行くような勝負を掛けていったほうが良かったのではないか。そうもいかないか。