大相撲

大相撲についての想い

贈り物

2006-03-31 02:34:12 | Weblog
今日は帰宅したら、あるところから大関のサイン入り色紙が届いていたのと、さらに、ある大相撲とは関係ないメディアに、大相撲への熱い想いを書き綴った文章が載っているのが判明しました。ということで今は祝杯を挙げています。みなさんありがとう。

皇牙が十両上がっても弓取り続けるってね。結びが見られるのが勉強になるからだって。それって後輩に譲ってやってもいいのでは?そんなに勉強になるんなら。

今日は上機嫌デース

蒙古波

2006-03-30 02:29:15 | Weblog
いかんいかん猛虎浪を今場所すっかりノーマークだった。いつの間にやら九勝していたんだ。これじゃ新入幕に関しては旭南海より有利だし、安壮富士も飛び越しちゃうかも。

上がってきたときの白鵬みたく、胸が薄めなのであんまり強そうな印象なかったんだけど、着実に毎場所強くなってるね。

罪滅ぼしのつもりで立浪部屋ホームページみたら、面白い情報が載っていた。初めて東京に来た印象:「びっくりした」。何に?ヒツジがいなかったから? 
東京にきて一番嬉しかったこと:「焼肉食べたこと」。モンゴルの人の口に牛肉合った?たしか白鵬も異様に焼肉食べてたな。

尊敬する力士:旭天鵬関。立浪一門だから?それとも何か他のとある理由?

連想するもの:土俵-がんばる、番付表-あがりたい、故郷-かえりたい、親方-こわい。なんか、歯を食いしばって故郷のことを想いながら異国で頑張っている彼のひたむきな心が伝わってきて、目頭熱くなるね。幕内上がれるといいね。しかし、立浪親方ってこわいんだ。これは意外。どっちかというと、暖簾に腕押し的にぬるま湯な指導してそうだったけど、それなら立派。ほかにも立浪部屋から関取出るかな。

上述したが、白鵬のように稼いだ金は送金するよりも自分のこやしにするために、食べて食べて遣ったモンゴル力士も出ているわけで、これって外国人力士=ハングリー精神という安易な図式ではなく、プロフェッショナルな意識の顕れである。そういう意味では、もはや日本人力士がなかなか出世できなくとも、その理由でハングリー精神を言い訳にすることはできない。同じプロとプロの戦いで負けたということである。 

白鵬の口上。「全身全霊」。過去の一部の力士たちの口上にあったような、経典にしか出てこないような突拍子もない言葉でなく、日常生活でも使うような、でも重みのある言葉、語感もよくなかなかよいセンスではないだろうか。

猛虎浪に話を戻せば、是非全国の阪神ファンを仲間につけてほしい。あの熱狂的なファンが土俵際に押し寄せ、熱い声援を送ったらますます大相撲は盛り上がるだろうから。





春場所千秋楽

2006-03-28 01:21:01 | Weblog
大阪府立体育館にて観戦。

さーて千秋楽。もう今場所も終わり。早かった。
しかし、この日が果たしてどう終わるのか、決定戦になるのか本割りで終わるか、まさか二敗同士で決定戦なんてどれくらいの確率であるのかなーと。でも、白鵬の夢、栃東の来場所へのつなぎ、横綱の面子、魁皇の相撲人生などなどさまざまなストーリーが同時に流れる今場所千秋楽。これより三役が横綱と大関と関脇だけで行えて、しかもどの一番も見逃せない(千代大海-琴欧州についてはちょっとウソだけど)なんて、なんて贅沢な。去年なんて千秋楽はもう優勝決まってて、十枚目以下優勝決定戦とか神送りの儀式とか見に来たみたいな場所が多かったのに。

この日始まる時点の興味は、優勝もそうだけど、果たして三賞は?候補は多分旭鷲山、若の里、雅山、そして勿論白鵬、というあたりかと思っていた。強いて加えれば十番勝てば豪風か、とか。国技館だとラジオかテレビ(をラジオで)を聴きながら観戦できるので三賞が誰になったか、誰に条件付三賞が出てるか、を知ることができるのだけれど、ラジオがよく入らない府立体育館、どうやったらわかるのだろう。表彰式の一番最後の三賞授与式まで待てというのか。結局携帯から掲示板系サイトを見て一応わかったけれど、掲示板なんでガセかどうかわからず、安馬が勝ち越せば技能賞、なんて最後まで信じられなかった。だって先場所横綱に勝って十勝して何もなしだったのだから、明らかにバランスが変だし。他に三賞が誰になったか、千秋楽の進行中に知る方法があったら是非知りたいのだが。

十枚目土俵入り直後の取組で、控え力士いないので出てきていきなり取る際の所作に慣れていなかった若の鵬、西方から来て、行司溜りの前を突っ切って東方に行こうと一瞬していた。こういうのは、確かに、「外人がスピード出世で上がってきて所作もわからないので伝統が崩れる」って言われるネタになるよ。

この日は幕下-十両の入れ替え戦は寶智山-高見藤、大翔大-光龍か。負けると個室から大部屋に戻るのか。切実な。須磨の富士のように行ったり来たりしている人はその都度中村部屋内を引越ししてるのかしらん。

把瑠都全勝!力任せに引っ張り込む相撲じゃなくって、しっかり褌をとって教科書どおりの鮮やかな相撲。少しずつ相撲を覚えてきたね。後でテレビのビデオを観て知るが、北の富士賞が出たらしい。金一封かな。

十両と幕内の入れ替えは、(ダウン)時津海、春日錦、豊桜、皇司、潮丸、(アップ)土佐の海、片山、豊真将、旭南海、把瑠都、って感じかな。

白鵬ファミリー会場到着。周囲の観客が一家と記念撮影を次々せがんで、内心迷惑そう。ムンフバトさんはやはり王者の風格。立派なブーツを履いていて、桝席からの立ち居振る舞いで脱いだりはいたりが大変そう。「桝席せめえよ」とか思ってるだろうな。誰が見ても狭いよね、四人枡。白鵬一家、飲み食いなどせず、下位力士の取組に拍手を送るなど大変みやびな感じ。服装も正装だし。さすがモンゴルにおける大鵬さんとか長嶋さん(とか卵焼き?)みたいな存在の人の一家だけある。明らかに服装がいい意味で派手な連中なので、会場中が注目。そういえば、十四日目、二階席の上の方にもモンゴル衣装の初老の夫婦がいたな。安馬に似てるような気がしたけど。

北桜、勝ち越し逃す。三連敗で。スタミナ切れか。でも、通路で大量のファン一人一人とハイタッチ。みんな万歳三唱していた。負越一だから来場所も幕内間違いなし。もはや彼も人気力士の一人で、相撲内容もよくなってきたと解説者の皆さんもいうし、来場所こそは敢闘賞狙って。十番勝てばきっと転がり込むから。

琴奨菊が豪風のまげをつかんだように見えた。お咎めナシ。今場所の豪風、先場所上位あがって相撲とって、一皮剥けたか。ブレーク近し?

黒海、髭を剃ってさっぱりしていた。でも相撲は負け。立ち上がれずよろよろ引き上げていった。なんとなく非運な人。いつかは三役あがれるかな。一度くらいあがってほしい。しかし春日王も懲りずに強引な内掛けするから。褌がっちりとってるから普通に寄ればいいのに。掛けた方も怪我するよ。

安馬勝ち越し。技能賞。安馬の知名度も上がってきた。勝った瞬間、会場中の人が手をたたいて喜んでいた。大阪の人はよくわかってるね。ちょっと前まで安馬なんて知名度そのものがすごい低かったのに。安馬のもろもろの心意気は買いたいので、三賞は喜ばしいし、三役に上がれるのももうちょっと先かと思ってたから、正攻法の魂を上位で来場所も見せてほしい。だけど、どっちかというと敢闘精神の敢闘賞なのでは?ばんそうこうを貼らないで出場していたけど、大丈夫なのかな。

同じ点で、雅山、二桁買って三大関に土をつけた。これって三賞には値しないのか。またまた三賞のポリシーがわからなくなってきた。三賞って多少の大盤振る舞いしても、力士のモチベーションを上げることになるんだから、多めにあげていいんじゃないだろうか?雅山なんて、仮に今後二桁が続いても相当成績よくないと五大関体制下では大関復帰も無理だろうから、三賞くらいあげないと力でないんじゃないの?

そういう意味で、旭鷲山は立派な成績をあげたが、敢闘精神溢れてたのかな。彼が技能賞なのでは?どうにも三賞は選考プロセスと基準がおかしいように思える。

是より三役、今場所は横綱・大関&白鵬の揃い踏みは壮観。

白鵬は魁皇に奇跡の負け。立合いあわないところからどうにも思い切りが悪く慎重すぎるように思えた。しかし、白鵬ファミリーは取り組み前は何度も拝んで祈っていたけれど、勝負が決すれば爽やかに魁皇に拍手を送っていた。実に折り目正しい人たち。会場の人々も、大勢絶叫して両力士の名を呼んでいたけれど、ちょうど半々くらい。モンゴル人力士バッシングみたいのがなくて、日本人の恥をモンゴルの英雄にさらさないでよかった。大阪のファン、モンゴルと日本の国旗を両方振ったりして、国際親善にも貢献。白鵬負けた瞬間も横綱、まったく表情変えず、目玉もうごかず、やはりたいした集中力。

琴欧州、千代大海に対して相撲にならず。

栃東-朝青龍戦。横綱に戦略を感じなかった。安易に立って、あっさり負けた。くるっと体勢かえて反撃があるかなと思ったけれど、それも無く。白鵬ファミリー、冷静に拍手。栃東、よかったね、綱とりつながって。

皇牙、最後の弓取り式か。決定戦があるから誰も席を立たず、皇牙の所作に注目。いい卒業式となったのでは。

優勝決定戦、横綱は静かな表情。いつもどおり普通にやれば勝つと踏んでいるのだろう。白鵬は気合十分。結果は横綱か。会場の人たち、概ねがっかりしてるんだろうな。白鵬ファミリー、ここでも自然体で拍手。

さて、こういうことで今場所は白鵬が大関取り成功、魁皇勝ち越し、横綱は面子を保って優勝、栃東は昇進できないまでも来場所につながる、と全員がそこそこハッピーな結果になった。大岡裁きの三方一両損みたいな感じ。横綱はあれだけ先場所懲りたはずなのに稽古量足りず、それでも優勝してしまうから恐ろしい。多分懲りなくって、来場所も同じくらいのできかな。琴欧州にはしっかり怪我治して、白鵬と初優勝の先陣争いをくりひろげてほしい。

ということで来場所も見逃せない状況になる。五月が待ち遠しい。










春場所十四日目

2006-03-27 23:38:16 | Weblog
大阪府立体育館にて観戦。

この日は異様に物言いがつくことが多かった。三段目から幕下にかけて、貴乃花親方が審判長席に座っていたが、何度手を挙げたことか。カウントはしていないが、十両・幕内まで含めて十回近くはあったのではないか。しかもことごとく、協議の結果が取り直し。もう貴乃花さんも面倒くさくなったかボキャブラリー上の問題か「ただいまの協議についてご説明申し上げます。同体と見て取り直しといたします」とオウムのように繰り返しておられた。これって大阪ルールかしらん。「同じ金払ったのにぎょうさん余計に観られて得したわ」って。

十両で土佐の海が隆乃若に後ろもたれを喰らわせた。はじめて現物を見たこの技。感慨深い。完全に土佐の海は土俵際で背中を見せていたが、エイヤっと隆乃若によっかかったら見事に決まった。この技を喰らうのが隆乃若っていうのも、らしくて面白い。

魁皇の取組が始まる頃、土俵上は追い詰められた魁皇、合口の悪い琴光喜ということで、自然に緊迫感が漲り、会場にも興奮が高まっていった。その矢先、西方観客席の椅子席SSのあたりでご老人が意識を失ったのかばったり座席に座っている状態から倒れ、その周辺はまったく別の理由で騒然となっていた。その周囲の95%は心配そうにみつめて、場内整理の人を呼びとめて早く救急車を呼ぶよう伝えていた。残り数%が土俵上を見続けていた。そしてほんの数人「あれは冥土の土産やで」と言っている人もいた。場内整備の人たち、あたふたしちゃって、なんども行ったりきたりして、親方衆も何人もやってきては手持ちのトランシーバーにもじゃもじゃ話しかけていたが、医者やタンカは現れず、仕切りが進行して時間一杯になる頃に、やっと白衣を着た人(医者か?)が現れた。それでしばし脈を診たりしてまだ大事には至っていない事が判明したらしく、ごちゃごちゃしてる間に魁皇の取組は始まり、やがて火華司親方ほかがタンカをもって登場し、ご老人を乗っけてどこかに消えていった。本当に一秒を争うとき、しかも医者が会場にいなかったら、魁皇の取組をとめて、場内放送で「お客様の中にお医者様はいますか」みたいなことをやったのだろうか?仮にやるとして、その意思決定者は?大阪場所担当親方?理事長?事業部長?命にかかわりがなかったようで結果としてはよかったけれど。

魁皇は無類の強さを発揮した。琴光喜の褌をがっちりつかむや力任せの投げであっさり勝利。不調大関と一応関脇連続勝ち越し中の力士の取組とは思えない、力の差を感じた。多分、この思いっきりと攻めの姿勢があれば来場所優勝だって争えるよ。

千代大海は見事に華々しく栃東に投げ飛ばされて空中でくるくる体が回ったようにすら見えた。蝶のように舞い、って感じ。その瞬間、九重審判長が下を向き、千代大海が土俵を降りるまでまったく顔を上げなかったのが印象深かった。

結びは琴欧州と横綱。琴欧州、蹲踞の段階から明らかに膝がちゃんと曲がっていない。こりゃ相当苦戦するぞと思ったら、それ以上に相撲にならなかった。しかも足首も痛めているとのこと。この状態で出場することって意味あるのか?勝ち越しもしてるし。悪化させたらどうする?ここは本人が何といおうと師匠が休ませるのも一つの見識ではないかと思った。

結局、上位に波乱なくこの日は終わり、一敗対決が千秋楽に持ち越され、魁皇の勝ち越しもかかり、という興行的に理想的なお膳立てが整った。



春場所十二日目

2006-03-24 01:27:21 | Weblog
結びの二番前。安美錦-琴欧州。明らかに体勢不利な中で土俵際粘って同体取り直しに持ち込んだ安美錦の静かなる執念。まだ六勝六敗。勝ち越しさえすれば新三役いける!ここで一旗あげよう、安美錦!

結びの一番前。栃東まだ闘志の炎消えておらず。これまでの栃東と同じかと昨日の取組では思ったけれど、やはり一皮むけていたか。これで横綱に勝って、来場所につながるところまで是非もっていってほしい!

結び。魁皇は惜しくも七敗目。横綱が土俵際勝ちながらも変な倒れ方をしていたけれど大丈夫か。

一敗が二人。こうなってくると若の里が最も優勝に近かったりして。ああ今場所は面白い。