街道ウォーク<旧日光街道<日本橋~蒲生駅
2013年12月29日 目指すは日光東照宮 1回目
名倉医院
東京都足立区千住
千住名倉医院
名倉医院は江戸時代以来、骨つぎといえば名倉、名倉といえば骨つぎの代名詞になるほど、関東一円に知られた医療機関であった。下妻道に面し、旧日光道中や水戸佐倉道分岐点を間近にして便がよかったので駕籠や車で運ばれてくる骨折患者でひしめいていたという。門前の広場は、これらの駕籠や大八車の溜り場であった。名倉家は、秩父庄司畠山氏の出で享保年間(一七一六~三六)頃千住に移り、明和年間(一七六四~七二)に「骨つぎ名倉」を開業したと伝わる。現在、江戸時代から昭和中期まで盛業時の医院の建物が保存されている。昭和五十九年足立区登録記念物(史跡)となった。かつて名倉医院の周辺には、患者が宿泊して加療できる金町屋、万屋、成田屋、大原屋、柳屋等の下宿屋があって、その主人が名倉医院で治療に当たる医師及び接骨師を兼ねていた。 平成二十三年三月 東京都足立区教育委員会
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