愛知県の洋館③
内閣文庫(登録有形文化財)
愛知県犬山市内山(明治村)
二階建の文庫本館で,ドリス式の大オーダーを飾った主屋から両翼を突出する。屋根はスレート葺で,棟上にドーム形ランタンを掲げる。外壁は1階をモルタル塗目地切,2階をタイル貼とする。縦長の窓は両開ガラス窓である。設計は大蔵省臨時建築部の大熊喜邦。
旧所在地:東京都千代田区千代田 建設年代:明治44年(1911)
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聖ザビエル天主堂(登録有形文化財)
愛知県犬山市内山(明治村)
もと外周壁を煉瓦造とする木造会堂。平面は三廊式で,身廊壁面を三層構成とするゴシック様式。木製の束ね柱やトリフォリウム,リブ・ヴォールトと,漆喰塗内壁の対比が美しい。外壁にはバットレスを付け,薔薇窓,尖頭アーチ形の開口,小尖塔などで飾る。
旧所在地:京都市中京区河原町三條 建設年代:明治23年(1890)
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工部省品川硝子製造所(登録有形文化財)
愛知県犬山市内山(明治村)
煉瓦造,一部中2階付き。木造キングポストトラス小屋組による切妻屋根に,換気用の越屋根を載せる。外壁はイギリス積で軒蛇腹が巡る。開口部は半円アーチのファンライト付と,まぐさ石形式の2種を用い,石材がアクセントとなる。明治初期官営工場の遺構。
旧所在地:東京都品川区北品川 建設年代:明治10年(1877)頃
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宇治山田郵便局舎(重要文化財)
愛知県犬山市内山(明治村)
旧伊勢郵便局舎は,明治41年11月25日起工,翌年5月14日の竣工である。設計は逓信技手白石圓治,工事監督は逓信技手石渡喜三郎で,施工は地元の岡田斎次郎である。もと伊勢神宮外宮の大鳥居前に建っていたが,昭和42年11月に新局舎への業務移転にともない,博物館明治村に移築された。
円形状の中央棟とその両脇にV字型に連なる東西翼屋からなる特徴ある平面形式や独特で斬新な洋風意匠は,当時の郵便局建築の様子をよく示しており,我が国の建築史上高い価値が認められる。また,明治時代の本格的な木造郵便局舎で現存する唯一の事例として貴重である。
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歩兵第六聯隊兵舎(登録有形文化財)
愛知県犬山市内山(明治村)
木造2階建,寄棟造。当初は桁行50mを超える建物で,移築時に3分の2に縮めた。外壁は白漆喰塗の大壁に胴蛇腹を巡らせ,やや幅広の上げ下げ窓を開く。入口はポーチの起り屋根をトスカナ式円柱が支え,櫛形欄間付の唐戸を開く。鎮台時代兵舎建築の遺存例。
旧所在地:名古屋市中区二の丸 建設年代:明治6年(1873)
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愛知県の洋館①
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