オオチャバネヨトウは絶滅危惧種に指定している県が多い。
これは自然環境の残された湿地帯という局地的な分布からきているようだ。
前翅は黒ずんだ茶褐色で新鮮な個体では中央にかすかに青白い小点、青白い筋模様も認められる。
後翅は黄白色をしている。
♂は開張40mmほど、♀は開張50mm前後と大きさが異なる。
♀は腹部が長く下に折れ曲がる。
これは食草のガマなどの茎に産卵するためと思われる。
北海道東部、本州、四国、九州に分布して夏に発生する。
高知県では2005年6月に宇佐町の池で1♀出会って以来いくら探しても見つからなかった。
そこで今年は場所を変えて日高村の池でライトトラップすると今回10頭が飛来した。
今回新しくわかったことは、
① 蛾類大図鑑によると「灯火では♂の方が採集しにくい」とあるが、持ち帰った9個体を調べると7♂2♀と♂の方が多かったので発生時期によるのかもしれない。
② 明るい蛾幕には止まらない。蛾幕で見つけたのは光の当たらない裏側の下隅の暗い場所で2頭、その他はすべて1~3m離れた場所で発見した。
光源の近くまで飛来しても離れた暗い場所に止まるので注意してよく探さないと発見しにくい。
高知県でもこのような湿地帯は限られているので絶滅危惧種に指定するべきだと思われる。
(撮影:日高村 2009.6.14)
これは自然環境の残された湿地帯という局地的な分布からきているようだ。
前翅は黒ずんだ茶褐色で新鮮な個体では中央にかすかに青白い小点、青白い筋模様も認められる。
後翅は黄白色をしている。
♂は開張40mmほど、♀は開張50mm前後と大きさが異なる。
♀は腹部が長く下に折れ曲がる。
これは食草のガマなどの茎に産卵するためと思われる。
北海道東部、本州、四国、九州に分布して夏に発生する。
高知県では2005年6月に宇佐町の池で1♀出会って以来いくら探しても見つからなかった。
そこで今年は場所を変えて日高村の池でライトトラップすると今回10頭が飛来した。
今回新しくわかったことは、
① 蛾類大図鑑によると「灯火では♂の方が採集しにくい」とあるが、持ち帰った9個体を調べると7♂2♀と♂の方が多かったので発生時期によるのかもしれない。
② 明るい蛾幕には止まらない。蛾幕で見つけたのは光の当たらない裏側の下隅の暗い場所で2頭、その他はすべて1~3m離れた場所で発見した。
光源の近くまで飛来しても離れた暗い場所に止まるので注意してよく探さないと発見しにくい。
高知県でもこのような湿地帯は限られているので絶滅危惧種に指定するべきだと思われる。
(撮影:日高村 2009.6.14)
新鮮な個体はいいですね。
北海道で採集した個体はまだ展翅中で完全には同定整理ができていませんが、とりあえず判明している範囲で出してみました。
オオチャバネヨトウ・・・・いいですね!!
写真は羽化したてのピカピカですね。
やはり標本にするには新鮮個体が最高です
。
北海道では8月まで採れている様なので、日高まで足を延ばしてみます。
高知県ではオオチャバネヨトウがいることすら知られていません。
これは高知県内に蛾屋がほとんどいないことも関係があると思いますが、今後レッドデータに含めるよう呼びかけていかなければと思っています。