肴菜屋「わたり」

季節の魚・野菜を楽しめる和食の店が垂水にオープンしました!

何を「いただきます」・・か?!

2017年08月27日 | 肴菜屋「わたり」

五山の送り火”が終わるころ、もちろんまだ残暑は厳しいですが、それでも朝夕吹く風のなかにちょっぴり秋のかおりがしてホッとします。今年、関東では一時期冷夏だったと聞きますが、関西は休みなく暑かったですねえ。エアコンは毎日フル稼働でした。

“五山の送り火”といえば、祇園祭とならんで京都の夏を彩る一大イベント。お盆に里帰りしていたご先祖さまを見送る行事で、東山の「大文字」、北山の「左大文字」、「妙法」の文字に加え、「船形」と「鳥居」の形象に点火された炎が夜空に浮かび上がります。

学生時代、京都で下宿生活をしていた“まおちゃん”は、夏休みはいつも帰省していたけれど、折角京都にいるのだからと一度だけ下宿に残って大文字を見たことがあるそうです。夜空に浮かぶ大文字の幻想的な美しさを、今も覚えているのだとか・・“相当”昔のことやと思いますが。

さて、”まおちゃん”家では、毎年お寺さまがお参りくださる8月12日に集まれる兄弟甥姪が集まり、お経をあげるそうですが、今年は、出したお茶を飲まれるほんの短い時間に、お寺さまが良いお話をしてくださったそうです。

「お盆は、亡くなられた人たちが帰ってこられるといいますが、”何処へ”帰ってこられるかご存知ですか?」と、お寺さまから質問。答えは、「わたしたちのに帰ってこられるんですよ。」ふーむ、なるほど。皆で集まって父や母を思い出し、昔話をすることが供養になる、それがお盆の意味ですよというお話でした。

お寺さまからの“クイズ”はもう一つあって、ごはんを食べる前に私たちは「いただきます」と言って手を合わせますが、これはどういう意味でしょうか?ふーむ、食事を用意してくれたお母さんに感謝?・・勿論それもありますが、このクイズの答えは「いのち」でした。動物にしろ植物にしろ、私たちは命を頂戴して命をつないでいる、そのことに感謝して言うのですよ、「いただきます」と。”まおちゃん”は、いいお話を「いただきました」と言うておりました。

写真は明石鯛です。今からがとても美味しい時期です。今年は水温が例年以上に高く、魚も高騰しちょりますが、皆さまに喜んでいただけるよう”必死のパッチで”頑張ってま~す!”

お知らせ】
9のお休みは、水曜日と21日(木)です。

【 お昼の御膳(要予約で~す!)】
☆ 「肴菜御膳」(2200円)、「雪月花御膳」(2650円)、「わたり御膳」(3200円) なお、お昼のお膳三種は手作りの食材の為、仕込みのお日にちを頂戴しておりまして、3日前までの予約(当日を入れず3日前)をお願いしております。なお、予約キャンセル、人数の変更につきましては2日前までとさせて頂きますので、ご了承のほどよろしくお願いたします。

☆団体様(18名様まで)のご予約も歓迎!ご予算ご希望に応じますのでご用命ださい。 

肴菜屋「わたり」
神戸市垂水区坂上2丁目1-25
電話番号 (078)751ー7588)
営業時間:
(昼)11:30~14:00 (ラストオーダー13:30)
(夜)17:00~22:00 (ラストオーダー21:30)
定休日:水曜日(原則)

 

 

 

 


コメント (1)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ノー・モア・ヒバクシャ・・・! | トップ | 月見る月はこの月の月・・ »
最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
感謝の心を持って手を合わせて幸せ (お盆お彼岸)
2017-08-31 07:33:37
「盲亀の浮木」人とのつながりは盲亀浮木の如く。
大海に住む盲目の亀が百年にただ一度だけ海面に浮かんでくる時に、
たまたま穴の開いた流木が浮いて、その流木の穴に首入れるという仏教の寓話があります。
言わば、めぐり合うことは非常に難しいことの例えです。

このように考えてみると、
血のつながる家族となることは、盲亀浮木のような奇跡の確率です。
生まれてくることは、両親がいます。それぞれの祖父母4人。
時間軸をさかのぼっていくと、10代を遡ったら自分と同じ血が流れている先祖は1024人。
20代前だと100万人!

そのうちのただのひとりでも欠けたら、自分はいま存在していないです。
「命」を次につないできたから、現在の自分の「命」があります。
家系図作りが、命のつながりを知ることで家系の歴史を知ることができます。
先祖に手を合わせて感謝の心は常に大切にしていきたいです。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

肴菜屋「わたり」」カテゴリの最新記事