「秋の野に 咲きたる花を 指折り(おゆびをり) かき数ふれば 七種(ななくさ)の花」
「萩の花、尾花、葛花、撫子の花、女郎花、また藤袴、朝貌の花」
秋の七草は、万葉集にある山上憶良のこの2つの歌がその由来だそうです。その昔学校では、「はぎ・ききょう・くず・ふじばかま・おみなえし・おばな・なでしこ・秋の七草」と習ったものですが、”朝貌”と”桔梗”だけが不一致なので調べてみますと、どうやら、朝顔、むくげ、桔梗などの花が万葉の時代には”朝貌の花”と呼ばれていたそうです。
秋の七草は何れも趣のある可憐な草花ばかりですが、なかでも萩の花の素朴な美しさに心魅かれるものがあります。”萩”という文字は”草かんむりに秋”と書くように、秋を代表する花として昔から人々に愛されたのでしょうね。”こぼれ萩”という言葉も素敵ですよね。春の桜吹雪の豪華さに比べて、ひっそりと人知れずこぼれ落ちる様が目に浮かぶようで、いかにも秋の風情・・・
ところで、お彼岸に仏さまにお供えをしてから戴くお餅を”おはぎ”といいますが、これは小豆のツブツブが萩の花のように見えるのでこう呼ばれるようになったそうです。ただし”おはぎ”は萩の季節つまり秋の名前で、春には”ぼたもち”(牡丹餅)と言うそうな。これは、萩の花をネットで見ていて偶然ゲットした情報・・ほう、こりゃあひとつ賢くなったわ、まさに”棚からぼた餅”!と嬉しくなりました。
もうひとつ、萩で連想するのが”萩の月”。これは宮城県の銘菓で、ふんわりとしたカステラのようなおまんじゅうの皮と中身のクリームの相性が絶妙で、とても美味しいお菓子です。3月の大震災のとき、”萩の月”を創っている老舗が商品を無償で被災者に配ったという話を聞いてよけいファンになりました。
今週は急遽月~水を休業とさせていただきましたが、木曜日から店を開きます。秋を感じていただける料理を用意して皆さまのお越しをお待ちしてま~す!
☆ ランチメニュー「肴菜御膳」(1800円)および「わたり御膳」(2700円)は、恐れ入りますが、前日までに(できれば3日前くらいまでに)予約をお願いします。
☆ 団体様(18名様まで)のご予約も歓迎!ご予算ご希望に応じますのでご用命ください。
肴菜屋「わたり」
神戸市垂水区坂上2丁目1-25
電話番号 (078)751ー7588
営業時間:
(昼)11:30~14:00 (ラストオーダー13:30)
(夜)17:00~22:00 (ラストオーダー21:30)
定休日:水曜日(原則)
【”神戸っ子ゴハン”記事へのリンク:http://www.kobekko-gohan.jp/2010/06/-50.html】