肴菜屋「わたり」

季節の魚・野菜を楽しめる和食の店が垂水にオープンしました!

”辛口シスターズ”は高齢化社会のロールモデル・・?!

2012年03月25日 | 肴菜屋「わたり」

「きんは百歳、百歳」、「ぎんも百歳、百歳」・・このコマーシャルで、百歳の双子姉妹が一躍人気者となったのは、もうかれこれ20年も前のこと。あれは何のコマーシャルだったっけ・・と思って調べてみると、”ダスキン”でした。そうそう・・ダスキンの問合せ電話番号が「100番100番」だったのでこの姉妹が起用されたんでしたね。きんさんぎんさんの如何にも人のよさそうな愛らしい笑顔と軽妙洒脱な受け答えに、日本中が癒されたものです。

当時は、テレビにひっぱりだこで、”紅白歌合戦”や”徹子の部屋”にもおそらく最高齢での出演、百歳を過ぎて初めて確定申告を経験したり、台湾に招かれて初めての海外旅行をしたり、”きんちゃんとぎんちゃん”というレコードまで出したそうで・・そこいらのアイドルも真っ青の売れっ子ぶりでした。

不思議なのは、メディアに取り上げられるにつれて、それまでは完全な白髪であった姉妹の髪に黒髪が増えていった・・という話。さらには、年齢からくる中度の認知症さえも飛躍的に改善・・質問に的確に応答したり、ゲスト出演したドラマの台詞をきちんと記憶するまでになったそうで、これは高齢者には、大いなる希望をもたらしたに違いありません。
実際、後に、「認知症の予防には、常に新しい経験とさらに足腰を中心とした筋力トレーニングによる”脳への刺激”が有効であることの実証例」というテーマで医学会が研究発表をしたそうです。

その”ぎんさん”の四人の娘さんが、最近よくテレビにでておられすよね。96歳~88歳の高齢姉妹は元気そのもので、ナント88歳の末娘の運転で買い物に出かけ、食事から身の回りのことも自立してこなされているそうです。長寿は遺伝の要因もあるでしょうが、親たちの生きざまや環境から学ぶ生活スタイルも影響しているのかもしれませんね。

彼女たちの”ガールズ・トーク”は、年金から原発問題まで・・と幅広く、ズバスバと歯に衣着せずに政治を斬るその発言は、”辛口シスターズ”の愛称?に相応しく実に痛快。言いたいことを言い、したい事をする・・ストレスとは恐らく無縁の彼女たちが、元気で長寿というのは頷けるような気がします。きんさんぎんさん、そしてこの四姉妹を是非ロールモデルとして見習いたいもの・・ですね。

写真は、”若竹煮”。これが登場すると、”春”ももうそこまで・・。
ところで、最近素敵なコメントをくださるmamiさん・・ありがとうございます!”へぇ~”な話題を楽しみにしてまっせ
~!

【お知らせ】
3月は、水曜日の定休に加えて、26日(月)、27日(火)を休業日とさせていただきます。
3月26~28日は3連休です。
どうぞよろしくお願いいたします。


☆ ランチメニュー「肴菜御膳」(1800円)および「わたり御膳」2700円)は、恐れ入りますが、前日までに(できれば3日前くらいまでに)予約をお願いします。

☆ 団体様(18名様まで)のご予約も歓迎!ご予算ご希望に応じますのでご用命ください。


肴菜屋「わたり」

神戸市垂水区坂上2丁目1-25
電話番号 (078)751ー7588
営業時間:
(昼)11:30~14:00 (ラストオーダー13:30)
(夜)17:00~22:00 (ラストオーダー21:30)
定休日:水曜日(原則)

【”神戸っ子ゴハン”記事へのリンク:http://www.kobekko-gohan.jp/2010/06/-50.html


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東風吹かば・・

2012年03月18日 | 肴菜屋「わたり」

今年は全国的に梅の開花が遅いようですね。先週、友人たちと御津町綾部山へ観梅ツアーと洒落こんだ”まおちゃん”でしたが、肝心の梅はまだ蕾が固くサッパリだったとか。例年ですと3月初旬には見頃のはずなんですけどねえ。そこで、山林散策はあっさりと取りやめにして、一路国民宿舎新舞子荘へ。予約のランチは、その名も”清盛御膳”、一人づつ小さな舟盛りがついてボリューム満点、花より団子派のご一行はハッピーな時間を過ごしたそうです。

”清盛御膳”もなかなか良かったけど、グルメ的にはやっぱ「わたり」の”肴菜御膳”、”わたり御膳”の方が断然満足度は高い
けどね・・と広報部長の”まおちゃん”は役目を忘れずに言います。新舞子荘での一番のご馳走は、部屋からの眺望・・さざ波が煌めく瀬戸内の穏やかな海・・だったとか。

梅というと、「梅は咲いたか、桜はまだかいな~」と江戸端唄にうたわれているように、桜の前座のようにいわれますが、その昔平安時代の頃までは、”花”といえば、むしろ梅を指すことの方が多かったほど愛された花だ
そうです。確かに、奔放に伸びる枝に可憐な花をつける紅梅、白梅、枝垂れ梅は絵になりますよよね。なによりその香りが甘く芳しい。

「東風(こち)吹かば にほひおこせよ梅の花 主なしとて 春な忘れそ」
これは学問の神様といわれる菅原道真公が詠んだ有名な歌。低い身分の生まれながら、学問に秀でていた道真は
右大臣にまで登りつめますが、藤原氏の他氏排斥の陰謀によって、あらぬ罪で九州の大宰府に左遷されてしまいます。無念の道真が京都を去るときに詠んだのがこの歌で、自分がいなくなっても巡りくる春には必ず花を咲かせ、香りだけでもよいから東風にのせて自分のところへ届けてほしい・・と惜別の情を詠ったものだそうです。

その心を知った梅の一枝は”あるじ”を慕って大宰府まで飛んで行き、その地に根を下ろしたそうで、現在も大宰府天満宮には、春になると、伝説の”飛梅”が美しい花を咲かせるそうでございます。何だかいい話ですよね。
そろそろ”こち”が吹く頃・・”あちこち”出かけてみましょうか・・

写真は鯛荒の塩焼き。明石の天然鯛はやっぱり絶品!とお客さまに喜んでいただいている一品です。是非一度ご賞味くださいませ。

【お知らせ】
3月は、水曜日の定休に加えて、26日(月)、27日(火)を休業日とさせていただきます。
3月26~28日は3連休です。
どうぞよろしくお願いいたします。

☆ ランチメニュー「肴菜御膳」(1800円)および「わたり御膳」2700円)は、恐れ入りますが、前日までに(できれば3日前くらいまでに)予約をお願いします。

☆ 団体様(18名様まで)のご予約も歓迎!ご予算ご希望に応じますのでご用命ください。


肴菜屋「わたり」

神戸市垂水区坂上2丁目1-25
電話番号 (078)751ー7588
営業時間:
(昼)11:30~14:00 (ラストオーダー13:30)
(夜)17:00~22:00 (ラストオーダー21:30)
定休日:水曜日(原則)

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あれから1年・・!

2012年03月11日 | 肴菜屋「わたり」

あの日から早くも1年・・テレビや新聞などのメディアはこぞって特集を組んで東日本大震災について報道しています。ある番組では、多くの一般の人たちが撮影したホームビデオを集めていました。様々な角度から撮影されたリアルな映像にあらためて地震の恐怖、ことに津波の恐ろしさに戦慄が走る思いでした。「何コレ、ウソや~、何が防波堤や、おさまれ~、おさまってくれ~」・・足もとに迫りくる津波に悲鳴をあげる撮影者の声が、映像にも増して恐怖を伝えていました。

またある番組では、被災地のある産婦人科医院の”あの日”を回想しているものがありました。電気のない暗闇の中でヘルメットの電球を頼りに出産に立ち会った医師と看護師たち、不安のなかで出産した若いお母さん、満1歳を迎えた元気な赤ちゃん・・感動のドキュメンタリーでした。おびただしい尊い生命が奪い去られたその日にも新たな生命が誕生する・・その”運命”という名の不思議に感慨深いものがありました。

震災1周年については、日本にとどまらず世界中で大きく報道されているようです。イタリア最大の”パノラマ”という週刊誌は、特集記事で、空港、高速道路や鉄道などのインフラ復旧の早さと効率の良さを紹介したあと、大まかに論点を3つに絞って考察を展開しているそうです。それは、1)我慢強い国民性、2)産業力の圧倒的な強さ、3)政治の”怪物的な”無能ぶり・・の3点だそうです。論調は日本への真摯な賞賛であり、3)の政治の無能ささえ、1)と2)の素晴らしさを際立たせるための道具・・というような書き方だと言います。

大災害の国難のなかで、どの政党が政権にあっても、あるいはどの人が総理であっても、舵取りをするのは困難の極みであったに違いありません。しかしあれから1年が経ち、国民がようやく絶望の淵から立ち上がり前を向いて歩こうとしているこの時でさえ、政党間で低レベルな争いや揚げ足取りに明け暮れている現在の政治は、震災そのものと同じくらい日本にとっては不幸なことかもしれません。

世界から称賛される日本人の自己犠牲や絆の強さ・・反面、いまだに殆どの自治体が協力の手を差しのべられない瓦礫処理問題が、いみじくもキレイ事だけではない現実を物語っているかのようです。言葉だけではない本物の”絆”・・痛みを分かち合い、助け合い、真に称賛に値する国民になれるかどうか・・それが今私たちに問われているのかもしれません。

写真は早くも”初鰹の叩き”、一筆画は”春蘭”。いまだ雪深い東北の地に巡り来る2年目の春が少しでも温かく明るいものでありますように!

【お知らせ】
3月は、水曜日の定休に加えて、26日(月)、27日(火)を休業日とさせていただきます(3月26~28日は3連休)。
どうぞよろしくお願いいたします。

☆ ランチメニュー「肴菜御膳」(1800円)および「わたり御膳」2700円)は、恐れ入りますが、前日までに(できれば3日前くらいまでに)予約をお願いします。

☆ 団体様(18名様まで)のご予約も歓迎!ご予算ご希望に応じますのでご用命ください。


肴菜屋「わたり」

神戸市垂水区坂上2丁目1-25
電話番号 (078)751ー7588
営業時間:
(昼)11:30~14:00 (ラストオーダー13:30)
(夜)17:00~22:00 (ラストオーダー21:30)
定休日:水曜日(原則)

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熟女たちの”ひな祭り”

2012年03月04日 | 肴菜屋「わたり」

”暑さ寒さも彼岸まで”とはよく言ったもので、春と冬が日替わりで同居するこの頃です。それでもさすがに弥生三月・・陽の光にも明るさが増し、土筆や蕗の薹や菜の花などが八百屋の店先に可愛い春を演出してくれるようになりました。ここ垂水では”いかなごの釘煮”の季節・・通りを歩いていても、釘煮を煮ている匂いが家々から漂ってくるのは早春の風物詩と言えるかもしれません。

今年は先週の月曜日にいかなご漁が解禁になり、当店にもその日に早速”新子”がやってきてくれました。炊きたてのご飯にポン酢をかけた釜揚げ新子をまぶして食べるのは最高ですが、こればっかりでもナンですので、一味違った新子を楽しんでいただきたいと思ってお出ししたのが、写真の”新子の卵とじ”・・小ちゃな新子が黄色い菜の花のような卵のスープを泳ぎます。”これっていい出会いやね・・”と早速試して下さったお客さまの嬉しい言葉、有難うございます。新子が新子のうちに、是非一度お試しくださいませ。

さて、弥生三月といいますと、桃の節句、雛祭り。”桃の節句”とは、もともと春先に農作業をはじめるにあたり、穢れを払う禊のための行事で、雛人形は人間の汚れや災いをうつして川などに流す”流し雛”が原型だったそうです。したがって、元来は特に女子の祭りというわけではなかったそうな。一方”端午の節句”は、田植えを前に稲作の豊穣を祈願する意味合いがあったとか。時代を経て三月三日(上巳)は女子の、五月五日(端午)は男子の、健やかで幸せな成長を祝う行事となったそうでございます。

ところで、”まおちゃん”が元同僚達と大挙して押しかける芦屋の豪邸ユミさん家恒例の”ひなまつり”は、いつも彩あざやかな美しい”ちらし寿司”をメインに数々のご馳走が並び、積もる話で延々と盛り上がるそうです。今年の参加者は比較的?熟女ばかりで、”ひなまつり”ならぬ”ひねまつり”(ユミさんに座布団3枚!)だそうで、年金、介護、病気自慢・・と話はつきないようでございます。ちなみに、そういう時のご主人方は(いない人も多いけど)、”ひまなつり”(暇な釣り)?だとか・・・オソマツでした!

☆ ランチメニュー「肴菜御膳」(1800円)および「わたり御膳」2700円)は、恐れ入りますが、前日までに(できれば3日前くらいまでに)予約をお願いします。

☆ 団体様(18名様まで)のご予約も歓迎!ご予算ご希望に応じますのでご用命ください。


肴菜屋「わたり」

神戸市垂水区坂上2丁目1-25
電話番号 (078)751ー7588
営業時間:
(昼)11:30~14:00 (ラストオーダー13:30)
(夜)17:00~22:00 (ラストオーダー21:30)
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