このところ急に朝夕涼しくなりましたね、まだ八月だというのに。梅雨明けの七月の猛暑は尋常ではなかったけれど、八月中大阪ではナント一度も猛暑日(35℃超)がなかったそうで、これは21年ぶりのことだそうです。台風や大雨に見舞われ続けた、何だか異常気象続きの夏でした・・
“まおちゃん”のベランダの朝顔も何だか変、葉は初夏から勢いよく伸びたものの、一向に花が咲かない、盛夏になっても咲かない。ま、緑のカーテンになってくれたから良しとすっか・・と思っていたところ、数日前から一つ二つと毎朝可憐な紅い花をつけるようになったそうです。遅咲きの花のなんと愛しい!と“まおちゃん”は晩夏の贈り物を喜んでおりました。
夏の花といえば、朝顔と並んで“ひまわり”を思い浮かべますが、先日この“ひまわり”について面白い話を聞きました。漢字で書くと“向日葵”・・太陽を追って、朝は東、夕方には西に花が向くとばかり思っておりましたが、この向日運動は蕾の頃までで、開花し成長が止まると、東を向いたままなのだそうです。歳をとると動かんようになるのは、人間と同じみたいでございます。
さて、これから初秋に咲く花に“萩”があります。”草かんむり”に”秋”と書いて”萩”・・まさに秋を代表する花。この花は、薔薇や桜のように“咲き誇る”というのではなく、葉の隙間からさり気なく可憐な薄紅色の花を覘かせます。その恥じらうかのような佇まいがいいですよね。
“こぼれ萩”という言葉がありますが、この花が散りゆく様を“こぼれる”というのも趣がありますね。ちなみに、桜は“舞う”、朝顔は“しぼむ”、椿は“落ちる”その花にふさわしい散り際の美学を表現する言葉があるようです。
写真は”鱧鍋”の材料、二人前でございます。”鱧くった~!”と、きっとご満足いただけると思います。これからは、名残りの鱧・・10月頃までお楽しみいただけます。ご予約の節はどうぞお早目にお願いしま~す。
【お知らせ]
☆ 9月は水曜日(定休日)と18日(木)をお休みさせていただきます。
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