肴菜屋「わたり」

季節の魚・野菜を楽しめる和食の店が垂水にオープンしました!

移り行く季節、花とともに・・

2014年08月31日 | 肴菜屋「わたり」

このところ急に朝夕涼しくなりましたね、まだ八月だというのに。梅雨明けの七月の猛暑は尋常ではなかったけれど、八月中大阪ではナント一度も猛暑日(35℃超)がなかったそうで、これは21年ぶりのことだそうです。台風や大雨に見舞われ続けた、何だか異常気象続きの夏でした・・

“まおちゃん”のベランダの朝顔も何だか変、葉は初夏から勢いよく伸びたものの、一向に花が咲かない、盛夏になっても咲かない。ま、緑のカーテンになってくれたから良しとすっか・・と思っていたところ、数日前から一つ二つと毎朝可憐な紅い花をつけるようになったそうです。遅咲きの花のなんと愛しい!と“まおちゃん”は晩夏の贈り物を喜んでおりました。

夏の花といえば、朝顔と並んで“ひまわり”を思い浮かべますが、先日この“ひまわり”について面白い話を聞きました。漢字で書くと“向日葵”・・太陽を追って、朝は東、夕方には西に花が向くとばかり思っておりましたが、この向日運動は蕾の頃までで、開花し成長が止まると、東を向いたままなのだそうです。歳をとると動かんようになるのは、人間と同じみたいでございます。


さて、これから初秋に咲く花に“萩”があります。”草かんむり”に”秋”と書いて”萩”・・まさに秋を代表する花。この花は、薔薇や桜のように“咲き誇る”というのではなく、葉の隙間からさり気なく可憐な薄紅色の花を覘かせます。その恥じらうかのような佇まいがいいですよね。

“こぼれ萩”という言葉がありますが、この花が散りゆく様を“こぼれる”というのも趣がありますね。ちなみに、桜は“舞う”、朝顔は“しぼむ”、椿は“落ちる”その花にふさわしい散り際の美学を表現する言葉があるようです。

写真は”鱧鍋”の材料、二人前でございます。”鱧くった~!”と、きっとご満足いただけると思います。これからは、名残りの鱧・・10月頃までお楽しみいただけます。ご予約の節はどうぞお早目にお願いしま~す。

【お知らせ]
9月は水曜日(定休日)と18日(木)をお休みさせていただきます。

9月8日(月)のランチタイムは”貸し切り”とさせていただきます・・ご了承ください。(←追記しました。)

☆夏の味覚”鱧鍋”のご予約を承っております。お一人様4,700円(税込)で二名様より。


☆ 下記のランチメニューにつきましては、前日までに(できれば3日前くらいまでに)ご予約くださいますようお願い致します。
「肴菜御膳」(2200円)「雪月花御膳」(2650円)、「わたり御膳」3200円)。

☆ 団体様(18名様まで)のご予約も歓迎!ご予算ご希望に応じますのでご用命ください。


肴菜屋「わたり」

神戸市垂水区坂上2丁目1-25
電話番号 (078)751ー7588
営業時間:
(昼)11:30~14:00 (ラストオーダー13:30)
(夜)17:00~22:00 (ラストオーダー21:30)
定休日:水曜日(原則)
【”神戸っ子ゴハン”記事へのリンク:http://www.kobekko-gohan.jp/2010/06/-50.html

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”岸辺のアルバム”・・崩壊からの再出発

2014年08月24日 | 肴菜屋「わたり」

一晩で町が一変してしまった・・記録的豪雨とそれによる土石流がみせつけたものは、自然の破壊力の凄まじさでした。

最初はヘリコプターから遠景でとらえていた土石流の爪跡、それも恐ろしいものでしたが、時間が経過し、個々の被災者がクローズアップされるにしたがって、災害の本当の恐怖を伝えます。

「妹夫婦がこの下にいるんです・・」泣きながら瓦礫をひとりで除けようとしている女性。野球部のムードメーカーだったという少年の救出を祈るように見守っていた仲間たち。幼い男の子を抱きかかえたまま濁流にのみ込まれた消防隊員。先月当地に引っ越ししてきたばかりの若い夫婦、奥様のお腹には新しい命が・・

多くの人たちの日常の営みが、一瞬にして飲み込まれてしまった。真夜中から未明の出来事で、被災者たちは、悪夢を見ているのではないかと思われたに違いありません。夢ならさめて欲しい・・と。

東北大震災の時もそうでしたが、”家”がまるで玩具のように流れる光景は想像を絶しますね。昔”岸辺のアルバム”というTVドラマがあったのを思い出します。背景になっていたのは、1970年代に起った多摩川の堤防決壊・・多くの家が濁流に流される実際の映像がタイトルバックに使われて話題になったのを覚えています。当時、良妻賢母のイメージしかなかった八千草薫さんが夫を裏切る妻を演じたのもちょっと衝撃でしたが・・

幸福そうに見える家庭にも、実はさまざまな亀裂があり、それが徐々に綻んでいく過程を描いたドラマで、最終回には“家”が流されて“崩壊”していく。しかし崩壊したはずの家族が、その時必死に探して持ち出したのが、幸せだった頃の“家族アルバム”・・すべてを失って、そこから再出発することを暗示するラストシーンに、微かな希望が残るドラマだったようです。今は絶望の淵にいる被災者の方々にも、どうか微かでも希望の灯がともることを祈りたいです。

【お知らせ]
8月は水曜日(定休日)と21日(木)をお休みさせていただきます。

☆夏の味覚”鱧鍋”のご予約を承っております。お一人様4,700円(税込)で二名様より。

☆ 下記のランチメニューにつきましては、前日までに(できれば3日前くらいまでに)ご予約くださいますようお願い致します。
「肴菜御膳」(2200円)「雪月花御膳」(2650円)、「わたり御膳」3200円)。

☆ 団体様(18名様まで)のご予約も歓迎!ご予算ご希望に応じますのでご用命ください。


肴菜屋「わたり」

神戸市垂水区坂上2丁目1-25
電話番号 (078)751ー7588
営業時間:
(昼)11:30~14:00 (ラストオーダー13:30)
(夜)17:00~22:00 (ラストオーダー21:30)
定休日:水曜日(原則)
【”神戸っ子ゴハン”記事へのリンク:http://www.kobekko-gohan.jp/2010/06/-50.html

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"馬馬虎虎"と・・

2014年08月17日 | 肴菜屋「わたり」
春は吉野の山で 桜の花びらと舞い
夏は群青の日本海を 渡ってくる白南風に
秋には比良の山の ブナ林を吹き抜けて
冬には六甲の山で 風花になる
ささやいたり、うたったり
馬馬虎虎と生きてゆく
 
これは、以前に産経新聞”朝の詩”に掲載された”風のように”という詩でございます。美しい日本の四季を旅する自由な風・・素敵な詩ですよね。”馬馬虎虎”(まーまーふーふー)という言葉が面白い。

この言葉、昔、中国の画家が、頭が虎で身体が馬の絵を描いたという故事に由来するそうで、一言でいえば、”いい加減に”とか”テキトーに”というような意味だそうです。いいなあ・・四季を楽しみながら、風のように、自由に、そして”テキトー”に生きることができれば・・と”まおちゃん”はいうておりました。そう言う彼女、十分”テキトー”に生きてるようでございますが・・ね。


さて、季節は盛夏、群青(ぐんじょう)の日本海を渡ってくる白南風(しらはえ)は心地よいかもしれませぬが、このところ週末ごとに台風や大雨をともなって暑苦しい風が吹いておりまする。日本の夏はただでさえヒューミッドですのに、ますます不快指数が高まりそうでございます。阪神が勝てば巨人も勝つし、せっかく巨人が負けても阪神も負ける・・税金も物価もおまけに血圧まで上がるし・・面白いTV番組は見あたらんし・・と”まおちゃん”はグチっておりました。

そう文句ばかり言うなかれ!8月15日の終戦記念日、戦没者追悼記念の式に参列された百歳の女性が、「今のような平和な時代になってよかった」と涙しながら言うておられました。一世紀を生き抜いてこられた人の言葉には重みがありますね。平和・・これ以上有難く尊いことはないのかもしれません。この平和な時代に生まれたことを感謝しながら生きていくことにいたしましょう・・馬馬虎虎と・・
 
【お知らせ]
8月は水曜日(定休日)と21日(木)をお休みさせていただきます。

☆夏の味覚”鱧鍋”のご予約を承っております。お一人様4,700円(税込)で二名様より。

☆ 下記のランチメニューにつきましては、前日までに(できれば3日前くらいまでに)ご予約くださいますようお願い致します。
「肴菜御膳」(2200円)「雪月花御膳」(2650円)、「わたり御膳」3200円)。

☆ 団体様(18名様まで)のご予約も歓迎!ご予算ご希望に応じますのでご用命ください。


肴菜屋「わたり」

神戸市垂水区坂上2丁目1-25
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(夜)17:00~22:00 (ラストオーダー21:30)
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報道の責任は・・

2014年08月10日 | 肴菜屋「わたり」
台風11号が四国・近畿を直撃、丁度お盆の帰省ラッシュの時期と重なり、足を奪われたり、予定変更を余儀なくされた方も多いかもしれませんね。”まおちゃん”のベランダの朝顔も、突風に煽られてながら、健気にも心もとない棚にしがみついて、ひたすら嵐が通り過ぎるのを待っているそうでございます。嵐のあとには、どうかきれいな花を咲かせてくれますように。
 
嵐といえば・・金曜日の株式市場も大嵐でした。景気が少し持ち直し、こぴっと上昇しかけた株価があれよあれよという間に500円近くも急落!リーマンショック時の恐怖を思い出したと”まおちゃん”は青くなっておりました。引き金となったのは、米国のイラク空爆。遅ればせながら世界の警察の役割を果たそうということなんでしょうか。一層泥沼化しなければいいのですが・・

いつも不思議に思うのは、
72時間の停戦ができるのであれば、何故ずーっと停戦を続けることができないのでしょうか・・。家を壊され、瓦礫の中で茫然と佇む人々、顔から血を流しながら搬送される子供たち・・悲惨な映像を見るたびに胸が痛みます。

戦争は破壊と悲劇しかもたらしませぬ。ヒロシマやナガサキを経験した日本人は、毎年この時期になると、”不戦の誓い”を新たにします。これは大切なことですよね。来年で戦後70年、戦争を知らない世代が殆どになりますが、戦争の悲惨さや愚かさは伝え継がなければいけません・・過ちを繰り返さないために。

さて、これも戦争に関する話ですが、最近朝日新聞が掲載した”過去の慰安婦報道について”の特集記事が波紋を広げているようです。日本軍が20万人もの韓国女性を強制連行して性奴隷にした・・という話の発端となった朝日の記事、それを32年も経って、”あれは間違いでした”と、しら~と言うのですから、もう仰天です。しかも、謝罪の言葉の一つもなく!

日本の名誉とイメージが大きく損なわれ、外国で働く日本人の家族がイジメにあい、近隣諸国との外交が座礁にのりあげている現在の状況に対して、朝日新聞はどう責任をとるのでしょうか。この特集記事がでてから、朝日テレビの”報道ステーション”ではどう説明するのだろうかと”まおちゃん”は注目していたそうですが、今もってこの件には触れていないそうです。いつもは元気に政府批判をする古館さん・・報道は、正確に、客観的に、そして片寄り過ぎないようにお願いしまっせ~!

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8月は水曜日(定休日)と21日(木)をお休みさせていただきます。

☆夏の味覚”鱧鍋”のご予約を承っております。お一人様4,700円(税込)で二名様より。

☆ 下記のランチメニューにつきましては、前日までに(できれば3日前くらいまでに)ご予約くださいますようお願い致します。
「肴菜御膳」(2200円)「雪月花御膳」(2650円)、「わたり御膳」3200円)。

☆ 団体様(18名様まで)のご予約も歓迎!ご予算ご希望に応じますのでご用命ください。


肴菜屋「わたり」

神戸市垂水区坂上2丁目1-25
電話番号 (078)751ー7588
営業時間:
(昼)11:30~14:00 (ラストオーダー13:30)
(夜)17:00~22:00 (ラストオーダー21:30)
定休日:水曜日(原則)
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あなたは何故”ロミオ”なの・・

2014年08月03日 | 肴菜屋「わたり」

「オラのことは“花子”と呼んでくりょ!」朝の連ドラ“花子とアン”の主人公は、幼い時からよくこう言います。“花”という可愛い名前を親からもらいながら、何故“花子”という名前にこだわったのでしょうか・・その理由がいまひとつ釈然としませんね。

当時は女性の名前に“子”がつけられるは、まだ上流階層の子女に限られていた時代ですから、何か高貴な人になれるような気がしたのでしょうか。ふーむ、そんな人でもなさそうだし・・これは今もってよく分かりませぬ。ただ、“花”にとって“花子”は憧れであり、夢であり、“花子”という名に相応しい人間になろうと努力する対象であったのは確かなようです。

“名前”といえば、思い出すシーンがあります・・“花”が女学校時代の文化祭で演出する“ロミオとジュリエット”第2幕第2場、キャピュレット家のバルコニーのシーン。ジュリエットは宴で出会ったロミオのことを思い独り言をいう有名なシーン。
「ああ、ロミオ、ロミオ、貴方は何故ロミオなの?名前に一体どんな意味があるというの・・薔薇は薔薇という名でなくてもその香しさに変わりはないはず。」シェークスピアのこの有名な台詞を、花と蓮子は、こともあろうに変えてしまいます。「もし“薔薇”が“アザミ”や“キャベツ”という名前だったら同じように香しいでしょうか」ですと!

学生時代に、オリビアハッセーとレナードホワイティングの映画を何回も見に行ったという“まおちゃん”は、この名台詞を勝手に変えたらあかんやろ!と突っ込みを入れておりました。第一”アザミ”や”キャベツ”に失礼や。「貴方の身体のどの部分でもない”ロミオ”という名前を捨てて、その代わりに私のすべてを差し上げますわ」という最上級の愛の言葉の意味がコピット違ってしまうんでねえか・・

”名前”と言えば・・“まおちゃん”は、最近友人のお嬢さんが出産され、若いご夫婦がベイビーちゃんの名前をあれこれ考えていたという微笑ましい話を聞いたそうです。字画数、音の響き、そして字の意味・・このような人に育って欲しいという願いをこめて名付けられたそうです。“名前は子供への最初の、そして最も大切なプレゼント・・なので二人で一生懸命考えました”というこの若いご夫婦がとても素敵だと思ったそうです。

写真は”明石蛸炙りと淡路玉ねぎ”。淡路玉ねぎの甘さと明石蛸の歯ごたえはなかなか絶妙な取り合わせ・・と、喜んでいただきました。

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「肴菜御膳」(2200円)「雪月花御膳」(2650円)、「わたり御膳」3200円)。

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