3月3日は雛祭り、桃の節句でございます。この雛祭りは、五節句(人日、上巳、端午、七夕、重陽)のひとつ、”上巳”と呼ばれる節句にあたるそうです。その起源は古く中国の漢の時代に遡るそうで、ある夫婦が3人の女児をもうけながら3人とも幼くしてこの世を去ってしまい、これを嘆き悲しんだ夫婦が女児の亡骸を清めて水葬したことに由来するとか。後に紙に人形(ひとがた)を描いてこれを流し、人間の災いを身代わりとしてお祓いする風習ができ、これが”流しびな”の原型となったそうです。
日本でも平安時代の頃から”雛あそび”というのがあったそうですが、7段や5段飾りの豪華なお雛さまを飾る習慣ができたのは江戸中期のことだそうです。例の”まおちゃん”も古い一軒家に住んでいた頃、しかもまだ”可愛い”子供だった頃は、毎年母ちゃんの5段飾りのお雛さまを飾っていたそうで、「あのお雛さまの顔はは気品があって美しかったなあ・・」と懐かしんでおりました。
押入れの奥の奥にしまってある大きなお雛さまの箱を引っぱり出して飾るのも、それをまたひとつひとつ紙にくるんで仕舞うのも結構大変な作業・・母ちゃんも年をとり、そのうちだんだん飾らなくなってしまったけれど、しかも思い出したように飾ろうとすると、内裏さまの冠やお雛さまの扇が微妙に歪んだり、三人官女や右大臣左大臣の持ち物や小物などが行方不明になっていたりしてたっけ。でも、「このお雛さまはほんまにきれいなお顔やなあ!」と、母ちゃんや姉ちゃんと話をしたことが今は懐かしく思い出される・・と”まおちゃん”はしんみり言うておりました。
ところで、お雛さまは立春過ぎから2月中旬頃までに飾りつけ、節句が過ぎればなるべく早く片付けるものだそうです。いつまでも飾りっ放しにしていていると、”縁が遅れる”・・などという”脅し”の言い伝えがありますが、これはどうやらいつまでも面倒がって片付けを先送りするようでは、良い嫁にはなれませんぞ、仕事はちゃっちゃとやりなはれ.・・という戒めのメッセージであるらしい。ふーむ、これは一理あるかも・・です。
写真は、”ぼたん海老のお造り”、まったりと甘くて旨い海老でございます。
さて、昨日2/23は春を告げる”いかなごの解禁日”でした。春の味を待ってました!とばかり、垂水商店街の魚屋さんの前には長蛇の列。ちなみに今年は量が少ないようで、キロ1800円とスタートのお値段は少々高めのようです。
☆ ランチメニュー「肴菜御膳」(1800円)および「わたり御膳」(2700円)は、恐れ入りますが、前日までに(できれば3日前くらいまでに)予約をお願いします。
☆ 団体様(18名様まで)のご予約も歓迎!ご予算ご希望に応じますのでご用命ください。
肴菜屋「わたり」
神戸市垂水区坂上2丁目1-25
電話番号 (078)751ー7588
営業時間:
(昼)11:30~14:00 (ラストオーダー13:30)
(夜)17:00~22:00 (ラストオーダー21:30)
定休日:水曜日(原則)
【”神戸っ子ゴハン”記事へのリンク:http://www.kobekko-gohan.jp/2010/06/-50.html】