肴菜屋「わたり」

季節の魚・野菜を楽しめる和食の店が垂水にオープンしました!

あれから1年・・!

2012年03月11日 | 肴菜屋「わたり」

あの日から早くも1年・・テレビや新聞などのメディアはこぞって特集を組んで東日本大震災について報道しています。ある番組では、多くの一般の人たちが撮影したホームビデオを集めていました。様々な角度から撮影されたリアルな映像にあらためて地震の恐怖、ことに津波の恐ろしさに戦慄が走る思いでした。「何コレ、ウソや~、何が防波堤や、おさまれ~、おさまってくれ~」・・足もとに迫りくる津波に悲鳴をあげる撮影者の声が、映像にも増して恐怖を伝えていました。

またある番組では、被災地のある産婦人科医院の”あの日”を回想しているものがありました。電気のない暗闇の中でヘルメットの電球を頼りに出産に立ち会った医師と看護師たち、不安のなかで出産した若いお母さん、満1歳を迎えた元気な赤ちゃん・・感動のドキュメンタリーでした。おびただしい尊い生命が奪い去られたその日にも新たな生命が誕生する・・その”運命”という名の不思議に感慨深いものがありました。

震災1周年については、日本にとどまらず世界中で大きく報道されているようです。イタリア最大の”パノラマ”という週刊誌は、特集記事で、空港、高速道路や鉄道などのインフラ復旧の早さと効率の良さを紹介したあと、大まかに論点を3つに絞って考察を展開しているそうです。それは、1)我慢強い国民性、2)産業力の圧倒的な強さ、3)政治の”怪物的な”無能ぶり・・の3点だそうです。論調は日本への真摯な賞賛であり、3)の政治の無能ささえ、1)と2)の素晴らしさを際立たせるための道具・・というような書き方だと言います。

大災害の国難のなかで、どの政党が政権にあっても、あるいはどの人が総理であっても、舵取りをするのは困難の極みであったに違いありません。しかしあれから1年が経ち、国民がようやく絶望の淵から立ち上がり前を向いて歩こうとしているこの時でさえ、政党間で低レベルな争いや揚げ足取りに明け暮れている現在の政治は、震災そのものと同じくらい日本にとっては不幸なことかもしれません。

世界から称賛される日本人の自己犠牲や絆の強さ・・反面、いまだに殆どの自治体が協力の手を差しのべられない瓦礫処理問題が、いみじくもキレイ事だけではない現実を物語っているかのようです。言葉だけではない本物の”絆”・・痛みを分かち合い、助け合い、真に称賛に値する国民になれるかどうか・・それが今私たちに問われているのかもしれません。

写真は早くも”初鰹の叩き”、一筆画は”春蘭”。いまだ雪深い東北の地に巡り来る2年目の春が少しでも温かく明るいものでありますように!

【お知らせ】
3月は、水曜日の定休に加えて、26日(月)、27日(火)を休業日とさせていただきます(3月26~28日は3連休)。
どうぞよろしくお願いいたします。

☆ ランチメニュー「肴菜御膳」(1800円)および「わたり御膳」2700円)は、恐れ入りますが、前日までに(できれば3日前くらいまでに)予約をお願いします。

☆ 団体様(18名様まで)のご予約も歓迎!ご予算ご希望に応じますのでご用命ください。


肴菜屋「わたり」

神戸市垂水区坂上2丁目1-25
電話番号 (078)751ー7588
営業時間:
(昼)11:30~14:00 (ラストオーダー13:30)
(夜)17:00~22:00 (ラストオーダー21:30)
定休日:水曜日(原則)

【”神戸っ子ゴハン”記事へのリンク:http://www.kobekko-gohan.jp/2010/06/-50.html


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