十日えびす ～商売繁盛で笹もってこい！ いか焼きでゑびす顔～

大阪の今宮戎神社では、毎年明けの１月９日～11日の期間には、宵えびす・十日えびす・残りえびすとして「商売繁盛で笹もってこい！年の初めのえべっさん」の掛け声で、３日間で約百万人の参拝客でにぎわう。浪速あきんどは千客万来をご祈祷し、商売の福の神を「ゑべっさん」と親しみを込めて呼んでいる。


▲今宮戎は十日えびすで大にぎわいであった　▼ここで福笹をいただく


ワシが訪れたのは、十日えびすの一番にぎやかな日で、境内は予想外に狭く参拝客であふれかえっていた。巫女さんとして働く「福娘さん」のコンテストを、テレビで生中継されるなどで、全国的に脚光を浴びた商売の神様に福笹を貰い受け、そこにお飾り/＠約1500円を福娘さんなどに結んでもらって、一年間のお守りをオリジナルでこさえるようだ。


▲▼上左端アレクサンドラ・ガブリエラさん（留学生枠ルーマニア）で、烏帽子をかぶった人が福娘で、その他の人はえびす娘（福娘の選考に漏れた人）

▼縁起物の飾りを福娘さんが結んでくれるが、これで4500円の仕上がりとなっている


神殿にお参りしてからグルリと裏に回り込み、神殿裏のドラを鳴らすのは、正面からお参りした後に裏のドラを叩いて、耳の遠い恵比寿さまに再度お願いをする風習だ。なにやら政治の世界の闇を見ているような構図で何ともおもしろい。そこへ「宝恵かご」という有名人（桂文枝・福田麻由子・藤山扇治郎など）を乗っけた駕篭（かご）が入場したが、大阪で春を告げる風物詩となっているようだ。


▲神殿裏のドラを掌でガンガン鳴らしてゑべっさんにアピール

▲▼宝恵かごには有名人（福田麻由子）や芸者さんなどが乗っけられている


帰りに阪神百貨店の「いか焼き/154円」をワインで戴いた。これはイカが焼かれているだけではなく、粉とイカをデカイアイロンのようなものでプレスして焼く大阪名物だ。シンプルなのが本来の「いか焼き」で、玉子を混ぜ合わせたものは「デラバン/209円」と呼ばれている。作業中の脇にゴミのように落とされる焼け端が衛生面はともかく超美味しそうだ。


▲ワイン三種とデラバン　▼粉とイカだけで焼くのが本来の大阪名物イカ焼き

▼阪神百貨店の大阪名物イカ焼きコーナーでは常時行列ができている

▼大阪名物イカ焼きは焼き損じてハネル箇所が美味しそう


なお「福男」を掛けっこで決めるので有名なのは、西宮戎神社であるので勘違いされませんように。それと余談だが、帰りの大阪ＦＭでジャニーズの若手さんが司会していたクイズがあるのでご紹介。ゑべっさんの片手は鯛を抱えているが、もう片方には何を持っているでしょうか？賢明な皆さんならお解りと思うが、ジャニーズさんは「鯛の滑りを取る塩」と答えていた。


▲縁起物の飾りはかなり高価で10万するものもある


最後にドラを鳴らす動画を貼りおくので、臨場感を共有するために見ていただきたい。約30秒まで見ていただくと「商売繁盛で笹もってこい！」のイメージが手に取るように解ってもらえると思う‥‥‥是非！

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