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地名アラカルト

各地の難読地名や珍しい地名についての由来やエピソードなどについて調べてみたいと思います。

石川県の難読小学校名  いくつ読みますか ②

2018年08月21日 22時10分49秒 | Weblog
①小松市立芦城小学校  小松市西町(ちょう)
②小松市立安宅小学校 小松市安宅町安宅林
③小松市立稚松小学校 小松市殿町2丁目
④小松市立苗代小学校 小松市北浅井町     
⑤小松市立那谷小学校 小松市那谷町       
⑥小松市立能美小学校 小松市能美町       
⑦小松市立波佐谷小学校  小松市波佐谷町子(ね)
⑧小松市立向本折小学校 小松市向本折町寅
⑨輪島市立鵠巣小学校  輪島市大野町菰沢(こもさわ)     
⑩輪島市立鳳至小学校  輪島市鳳至町堂金田    
 
読みなど

① ろじょう 明治6年開校。校名は,加賀三代藩主の前田利常(1593~1658)が隠居城として使用した小松城の通称「芦城」に因むと思われる。
② あたか 梯(かけはし)川の河口に位置。地名の由来は,異国人が来襲した海岸という意味の「寇か浦(あごかわのうら)」から起こったとする説や海岸の砂洲に「アダカ(植物)」というススキの一種が生えていた土地からとする説などがある。『延喜式』に安宅駅馬とみえ,古くから海陸交通上の要衝であった。
③ ちしょう 明治15年開校。稚松の名の起こりは,伝説説によると,平安期,花山法皇(968~1008)が北陸に来こられた時,このあたりに稚松(小さい松)を植えられたことに因むという。これが,いつしか「園の小松原」
と呼ばれ「小松」の地名が生まれたともいわれている。
④ のしろ 明治40年本折・浅井・蓮江の3村が合併して苗代村成立(~昭和15)。村名は江戸期にみえる郷名に因むのか。なお,名古屋市守山区の苗代小は「なえしろ」,大阪市阿倍野区の苗代小は「なわしろ」と読む。
⑤ なた 明治5年開校。江戸期にみえる広域地名「那谷谷(なただに)」に因むか。明治22年4月那谷・菩提・滝ケ原の3村が合併して那谷村成立(昭和30)。谷を「た」と読む地名はほとんどないようである。
⑥ のみ 明治7年開校。地名は鎌倉期からみえる荘園「能美荘」に因むという。語源的にはノ・ミで,ノは一般に広い平坦な草地,ミは地域を漠然という(『丹羽・難読』)。校名も読みも2文字。
⑦ はさだに 梯(かけはし)川上流大杉谷川流域に位置。戦国期からみえる地名。由来は古くから蓮谷といっていたのが転訛したしたといわれているが,狭間の谷ともみられる地形に因むともいう。
⑧ むかいもとおり 明治6年開校。校名は江戸期からみえる村名から。村名は本折地区に対し,南西部よりに当たるためという。
⑨ こうのす 明治22年4月西大野・久手川など6村が合併して鵠ノ巣村成立。村名は南方にそびえる奥能登最高の山・高洲(こうのす)山(鵠巣山,567m)によるという。
⑩ ふげし 明治9年開校。地名の由来は,鳳凰(ほうおう)の天降りがあったことに因むという。語源的には,フゲシのフゲ輪島市を北流する鳳至川が浮気(ふけ,湿地)であったから,シは岸または場所で,鳳至は佳字という(『丹羽・難読』)。

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