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ラグビー日本代表にまず求められるのはメンタル・フィジカル両面の持久力

2005年05月29日 20時15分29秒 | ラグビー
世界ランキング13位のカナダに対し、日本は17位。10―15のスコアは健闘と言えるが、勝機はあった。CTB大畑は「勝たなきゃいけない試合だった」という。昨年の決勝と同じカードでの敗戦は、もどかしさも残る内容だった。
3―10と逆転された後の後半20分からは、日本のペースだった。テンポのいい連続攻撃から、何度も敵陣深くまで侵入。しかし、大事な場面でミスが出てトライに結び付けなかった。
逆に38分、逆襲からトライを奪われ万事休す。ロスタイムに1トライを返したが遅かった。箕内主将は「もっと早い時間帯にトライを取りたかった」と肩を落とした。
日本はグラウンドを広く使って、守備陣の間を抜く〝フランス流〟を導入している。味方選手の間隔が空く分、密集での技術やサポートの速さが要求されるが、日本はまだ改良の余地が多い。箕内は「サポートが遅れてしまい、ターンオーバーを許した」と反省した。
来月は強豪、アイルランド代表と対戦する。萩本監督は「今のスタイルを発展させたい。アイルランドには勝つ気でいく」と気合を込めた。
勝てる相手から確実に勝利できない今の日本代表。テストマッチでは常に自分たちより大型の相手と戦うことが宿命の日本代表にとって、何より大切なことは「持久力」だろう。
どうがんばったところで体格で上回ることは難しいし、その体格の差から「パワー」で勝ろうとしても無理がくる。それでも耐えて耐えて勝ち抜くには80分間フルに力を出し切る必要がある。肉体的な限界がくれば、クールな頭ではいられない。どんなに立派な戦術も、肉体の限界の向こうでは役に立たないものだ。
フィジカルの絶対値が欧米人に及ばないのは陸上競技や水泳を見れば明らかだ。しかし、それでも勝機を見出そうとすれば、徹底的に技を磨く(平泳ぎで世界記録を作れるのも「技」の力だ)か、持久力にかけるしかなかろう。
フランス流を目指すならパワーを受け流す技術(もちろん、最低限対抗できるだけのパワーは必要だが)と、80分間フルに走りきるだけの持久力が必要だ。何かに秀でないで、勝とうというのはあまりに不遜。これが日本の武器と言える何かを得る努力こそが「フランス流」体得以前の課題ではないだろうか。