ヒビノコト。

そして幕開け 第二章  HIPなPOP star 「嵐」と過ごす日常。

ロクジュウニネン。

2007年04月09日 | ワタクシゴト。
私は人が死ぬことが苦手です。
得意な人なんていないとは思いますが、映画でも何でも人が死ぬシーンは見てられないんです。
そんなシーンが出てきそうな映画は絶対、絶対、何が何でも避けるし。
だから「硫黄島からの手紙」も結局観に行くことが出来ませんでした。
偶然目にしたら即行で目を逸らします。かなり瞬息です。マッハGO!GO!です。

恐くて、恐くて、恐くて。

私が小心者だから、というのもあるとは思うんですけど。

そんな私ですが、最近日本海軍の話を聞いて、これも何かの縁なのかな、と思って日曜
洋画劇場で放送された「男たちの大和」を観てみました。

何度もチャンネルを変えたり、テレビを消したり、また点けたり、意識を逸らす為に
ネットをしてみたり、目を逸らしまくりながらですけど。
人が死ぬシーン、ほんっとダメなんだもん。

護衛艦1隻、護衛のための飛行機はなし。
それでも、「大和」は3000人の命とともに沖縄に向かわなければならない。
死に方用意。大和の最後の任務は水上特攻だったのです。

恥ずかしながら、初めて知りました。
この戦艦がたくさんの兵士の命とともに海底に沈んだことは知っていたんですが、
まさか特攻だったとは……

神風特攻隊や回天のことは耳にしたことがあったんだけど。
これらの特攻作戦にあたったのは下士官や学徒動員された子供たちだったんですよね。

特攻作戦自体、正気の沙汰ではないと思いますもん。
どうやって消化したらいいのかわからない。

海軍の偉い人たちが伊藤中将を始めとした大和の上層部の人たちに軍艦大和の
特攻作戦の話をしている時

ナニイッテンノ、コノヒトタチ?!

と思いました。

「一億総特攻の魁」て何?!って。

私は生きることが好きだし、執着もあるし。
だから「死二方用意」の文字を見た時、つらくて、つらくて。

この映画がどんな脚色を施しているとしても、それでも大和が3000人以上もの人々と
ともに沈没したということ。
そして大和とその乗組員に課せられていた使命が沖縄に死にに行くことだったということ
は間違いなく事実なんですよね。

すごくショックです。

言葉を探しても、考えを纏めようとしても、混乱しちゃって全然だめ。

すごくショックです。


生きることが尊重される、悩んだり、苦しんだりしながらも、生き方を模索することが
できる世の中がずっとずっと続くように。

戦争で命を落としたり、大切な人を失った方たちのことを思いながら、アラシゴトに一喜
一憂したりする平穏な日々の尊さ、そして今を生きる自分の幸運を改めて感じました。

……としか今は言えないかな。
正直、それ以上のことを語れない。
「戦争」を真正面から見つめたり、考えたりすることから必死で逃げていた人なので……

2 コメント

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Unknown (AB)
2007-04-10 21:26:02
天号作戦とは、連合軍を迎え撃つ海軍の作戦です。天一号作戦が大和と護衛艦9隻の第二艦隊が参加して沖縄へ向かった作戦です。
途中までは少しの航空機が援護をしており、大和は3往復分の燃料を積んでいました。
菊水作戦は、沖縄で戦闘している部隊を援護するために、1800機の特攻機を動員した作戦で、
大和の戦闘と同じ頃には、特攻機500機がアメリカ軍に攻撃をおこなっていました。
第二艦隊は特攻がうまくいくようにアメリカ軍を引きつけ、沖縄にたどり着いてからは
砲撃により、敵艦の攻撃、沖縄の援護をして、乗組員は上陸して戦闘をおこなうようだったようです。
海軍の上層部の考えは、特攻の援護のために、海軍の総攻撃に、沖縄を救う戦力があるのに、出撃させないわけにはいかなかった。
当時はその考えしか浮かばなかった。大和が残っていると戦争継続派が降伏を認めなかった。などといわれています。

伊藤中将は、一億総特攻の魁と聞いて作戦を了承したそうです。長官は大和と共に自決し、息子も特攻に志願して戦死しました。
連合艦隊という映画では、真珠湾攻撃から天一号作戦までの海軍の作戦が大まかに描かれています。

特攻は、死にたくはないが、自分を犠牲にしても、他の人に生きてもらいたいという思いであったと思います。
特攻隊員の思いを描いた、俺は、君のためにこそ死に行くという、特攻についての考えの映画が5月に公開されます。
特攻の始まり、菊水作戦も描かれていると思います。
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ありがとうございます。 (megumi)
2007-04-12 04:52:16
ABさん、はじめまして。
コメント&天(一)号作戦のご説明ありがとうございます。

大和が沖縄に向かった背景がわかってありがたかったです。
ネットで読んだ天号作戦関係の記事はどれも難しくて予備知識のない私にはちょっとわかり辛かったので……

大和が三往復分の燃料を積んでいたことも知らなかったので勉強になりました。


沖縄を守るということを大前提(大義名分というか)にいろんな人たちの思惑が絡んできているのですね。
だからこそ諸説が存在しているんでしょうね。


特攻作戦に反対していた伊藤中将が「一億総特攻の魁」という言葉で首を縦に振った理由も、私には決して納得することはできませんが、その気持ちはちょっと理解(と言っていいのかわかりませんが)できたような気がします。

>自分を犠牲にしても、他の人に生きてもらいたいという思いであったと思います。

映画の中で反町さんが演じていた兵士さんの言葉を思い出しました。

枕崎にいる母親と妹を守ってあげたい。

辛そうな、悲しそうな、なんとも言えない色が交差する表情で彼が口にしたその言葉が全て、なんでしょうね。

私が納得できないと言うのは伊藤中将の考えを否定している訳ではなくて、特攻という作戦を私はやっぱり認めたくないという思いがあるからです。

そういう時代だったと言ってしまうには、あまりにも残酷で悲しすぎる。

……そんなことを言えちゃう自分はやっぱり平和な時代に生まれ育った人間なんだろうな、とも思います。

だから今回、こうやって考える機会ができてよかった。
ABさんにコメントをいただけて、ひとりで考えていた時よりも、より咀嚼して考えることができてよかったです。


「俺は、君のためにこそ死に行く」
興味深い&私的にタイムリーですね!
でも戦争映画は今回「男たちの大和」を観て、正直映像で戦争を見るのは私には厳しいと感じたので、活字になったもの(石原さんが関わっているらしいので、たぶん書籍になるだろうと踏んでます)を読みたいな、と思います。

(たぶん)映画館で予告を見たことがあるんですが、予告を見た感じだと人間ドラマ中心で、そこまで激しい戦闘シーンはないのかな、という気もするんですが。

大画面&大音量で戦闘シーンは恐くて見れない…… 泣
↑この人、小心者です。
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