黒い回転ゴミ日記

日々のあれこれ。

寅の穴

2005-01-03 15:52:26 | インポート
昨日、早くも初荷が届く。正確には大晦日に到着したのが、年始に回ったのだが、初売りから思わぬ仕事で少々残業。
3年くらい前までは3日から初売りだったが、ここ数年は2日からにしている。出勤途中駅前を通ると、朝から人がたくさん出ているのに驚く。若い子は本当に洋服に金をかけるなぁ・・・と、洋服にはほとんど関心がなく、貰うか、擦り切れるまで着倒すかし、洋服に金をかけるのは「うるう年」並の僕としては、驚くやら呆れるやら。そこに情熱の全てを懸けている感じすら受ける。もったいない(金じゃなくね)とも思うが、僕のようなのも客観的に見ると?マークといったところでしょうか。

昔、正月に「寅さん」の映画を見に行ったことがある。別に好きだったわけでもなく、1度見ておくのも良いかと思い見に行ったが、結構なカルチャーショックで、そこは正に「寅の穴」だった。見に来ている人は毎作見に来ている感じで、僕のような「寅さん」ビギナーは皆無に近かったと思う。客は年に2回、寅次郎に会いに来ていると行った感じのリアクション(演技に対する)で、寅さんの性格も知り尽くし、ホントに近所の幼なじみか、親戚か、知り合いに会いに来ているといった雰囲気が、映画を見ている間中流れていて、かなりショックを受けた。映画を見に行っているのに、親戚の集まりにでも行ったような感覚を味わったのは、もちろんそれが最初で最後。それ以来テレビで見る、「寅さん」映画の見方も変わってしまった。多分あんな雰囲気を味わえる映画は、世界を見渡しても他にないのでは。見に来ている人の心の中には、ハッキリと実像が存在していた・・・恐るべし寅次郎。