黒い回転ゴミ日記

日々のあれこれ。

音楽

2004-12-30 14:29:07 | インポート
さて今日の20時で僕も今年の仕事納め。今年1年間ありがとうございました。日記も今年はこれで締めます。
来年以降も僕が信じる音楽を、淡々と紹介していけたらと思います。

売れる音楽じゃなく、売りたい音楽を。流される音楽じゃなく、流れる音楽を。歌われる音楽じゃなく、唄う音楽を。共感し合う音楽じゃなく、共鳴する音楽を。力を遂行する音楽じゃなく、力に対抗する音楽を。忘却の音楽じゃなく、忘却できる音楽を。表現される音楽じゃなく、表現する音楽を。想像される音楽じゃなく、創造する音楽を。・・・・・・そして音楽のための音楽を!

また来年!


幸福論?

2004-12-29 17:35:43 | インポート
雪景色。

年末だし今日、明日は比較的のんびり過ごせるかとの甘い考えを打ちのめすように荷物が届く。
お客さんはすでに休みに入っている人も多く、穏やかな雰囲気でやって来てくれる。そのお客さんの雰囲気で、こちらも多少の休み気分を味わっている。

何だかんだ言いつつも、大きな出来事から距離を置き、新年を迎えられるのは幸せなことなんだろうと思う。何を持って幸せとするのかは相変わらず解らないが、かなり前にも書いた「生きているだけで奇跡みたいなもの」と言った、医者の卵(当時)が語った言葉はかなり正しいと思う。
てな訳で、これからもその奇跡の中の住人でいられる限り、何も惜しむことなく日々過ごしたい・・・と思うのだが・・・ただ安住してしまいがちな、悲しき性。


荒町のシュヴァル

2004-12-28 15:10:40 | インポート
この年の瀬にきて、僕の住む荒町が出店ラッシュ。間もなくオープンも含め12月だけで4店舗がオープン。爬虫類、熱帯魚などを扱うペットショップに、串焼き屋に、中華饅頭屋、そして古着屋も間もなく。確かに専門学校もあるし、学院大も近いうえ、街中に比べ店舗家賃も安いだろうから、店を始めやすい条件は揃っているが・・・難しそう。

そんな中、スゲー気になり気に入っていた店(?)が閉まってしまうようだ。その名も「荒町博物館」。この壮大な名前とは裏腹に、80歳くらいのお爺さんが自分のコレクションとおぼしき品々を山のように陳列している、未だかつて、人が入っているのを見たことがない古物屋。人が入っているのを見たことがないと書いたが、正確には入れない。コレクションが入り口をほぼ塞ぎ、店主すら入れないだろうという、それはそれはすさまじく前衛的な陳列術!でも僕はこのお爺さんの思いが、何故か痛いほど解る。キレイに陳列し人に見てもらうとか、これを買い上げてもらうとかには、あまり意味を見いだしていないというか、自分でも説明できない衝動で集め続け、気が付いたらこんなになっていて、「じゃあチョックラ、ここらを通る野郎どもにでも、自慢のブツを見せて、そいつが気に入れば売ってやっても良いか」とばかりに店のようなモノを開いてみたが、実際その先のことになんぞは、ほとんど興味がなく、ひたすらブツを積み上げて、自分すら入れない光景になろうがお構いなし。
経営方針?「気の向くまま」。運転資金?「金は天下の回りモノ」・・・「おめーガタガタうるせーよ!」。そんな事を思っていたかどうかも知らないが、そんな常人の思いなどどこ吹く風・・・一般的な結末はすでに出ているが、そんなことすらチンケな話かも・・・。
シュヴァルの城のごとく、異様なオーラを放ち続けた「荒町博物館」はほぼ2年で幕を閉じた。多分家族からも「爺さん!またそんなもん買ってきて!アンタが死んだら、そんなモノ何の価値もないんだから!そんな金あるなら孫に小遣いでもあげなさいよ!ったく」と常に非常な言葉を浴びせられていたやもしれぬ。でも、俺は羨望の眼差しで見ていました。お爺さんカッコイイッす!
実はこんな笑えるような事象と背中合わせにアートは存在している気がする。この爺さんの偏執的なまでの思いがアートなんじゃないかと・・・スノッブを気取った空間なんぞクソ食らえとばかりに。脱帽です。


2004の残響

2004-12-26 20:35:40 | インポート
今年も色々と僕の「心の臓」を響かせるような出来事が沢山あった。

灰野さんのエレクトリック・パーカッションによるライヴとDJは、僕の中に強烈な疑問符を突きつけてくれた。こんな思いは久々で、ライヴ後もしばらくは残響音が響き続けた。それ以来DJというものの枠組みが僕の中で微妙に崩れ始めている。
それからDJ3000。色々な意味で熱いものがこみ上げてきた。本当にやって良かったイベント。
タックのインストアも、カール・クレイグも、シンさんも、ボスと話したことも、全て素晴らしい時間だった。感謝します。それから客として行った「是巨人」のライヴも良かった。

まだ少し早いけど、ほんの少し今年を振り返ってみた。
もっと色々ありますが、気が向いたらまた書いてみます。


花と流

2004-12-25 17:10:40 | インポート
昨夜、偶然に回したTVチャンネルで中川幸夫のドキュメントをやっていた。以前からとても興味を持っていた生け花作家。生け花と言っても、この人はどこの流派にも属さず、正に孤高の道を歩み続けている。孤高って言葉にすると呆気ないというか、きれい事の様な耳あたりの良い言葉だけれど、体現するのは半端じゃないと思う。色んなものを背負い込んで、潰れるか潰れないかのギリギリの状況が常につきまとうはず。
まだメディアを通してしか作品を見ていないので、確かなことは言えないが、それらを通してでも作品のインパクトと発想に驚く。生で見たい!
まぁ、生け花の世界は全く知らないが、伝承を重んじる世界で、伝統芸能ではない芸術を突き詰めていく事が、どのようなことかの想像はつく。きっと生け花をかじった事がある人には、多少なりともその意味が分かるのではないかと思う。
やはり興味深いモノを作り上げる人の裏には、常に興味深い人生がつきまとう。その逆があるかどうかは解らないが、勘違いしてその逆から始めている人も少なからずいると思う・・・かわいそうに。

とにかく、中川幸夫はカッコイイ人だ。