CMさんたちの住む町、ブロ-ドステアは、ドーバー海峡続きにあるちょっとした避暑・避寒地だ。空も海も限りなく灰色の冬のさなかに、あの典型的な石灰石の崖が延々と続くのである。海岸沿いに何キロでも散歩が続けられそうだ。
写真の半ばにある青や黄色のちいさな小屋は、個人が長期間借りることができる。ここに海岸で遊ぶ道具などを入れておくらしい。
イギリスらしいと感心したのは、海岸に備え付けてある犬のウンチ用のゴミ箱である。
「ウンチを拾え」といわれても、あちこちにこのような備え付けがあれば無理なくできそうだ。
そのためかどうか、海岸にはウンチのかけらも落ちていなかった。
大体にイギリス人は公衆道徳というか、お互いの居心地を良くするベテランである。
袖すり合っても丁寧に謝罪するし、スーツケースをもってヨッコラしていると、すぐにヘルプの手が現れる。
戦争中、鬼畜英米と教えられてきた白人嫌いの父親でさえ、生前イギリス人は紳士だと言っていたが本当だ。
スウェーデンの乗り物のなかで肘鉄をくわされたり、足を踏まれたりしてごらん。相手はしら~ん顔をするのが、まずふつう。
そのような話題が食事のときにでた。ポルトガルで商品の買い付けをしていたCさんは、電車が来ると女・子どもを押しのけて席を取ろうと急ぐ日本のビジネスマンの話をした。荷物を持ってヨタヨタ歩いていても、日本の男性は絶対に気にしない。
(女性に)世話をしてもらうことには慣れていても、自分が他人に手を貸すなんて彼らの世界には存在しないようだ。日本の女性には他人が困っているのが見えるので、わたしも何度か女性には助けてもらったことはある。
男性が手ぶらで先を歩き、子どもを背負った女性が手に風呂敷包みを抱えて後ろに従っている画像が、なぜか幼いころから私の脳裏に焼き付いている。
ここでは犬までお行儀がよい。パブでも小さい種類は人間並みにちゃんと椅子に座っいる。他の犬に出会ってもお互いに尻尾をユラユラさせながらにおいを注意深く嗅ぎ合うだけで、クスンとも言わない。一週間のイギリス滞在中、一度も犬が吠えているのを聞かなかった。
子どももそうだが、これはしつけによる。犬がお行儀よいと子どもも同じ。まあ、同じ大人がしつけをするから。
犬のウンチ入れ。
小一時間も散歩すると足を休めたくなる。その時になくてはならないのがパブで、いたるところにある。
今回は「シャンティ」だったか、新しい飲み物を試した。オレンジジュースが3分の2で、残りがエイル。
あまり酔っ払いたくないときに便利な飲み物。
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