ぼちぼち スウェーデン

スウェーデンで見たこと、聞いたこと、考えたことを、同時代に生きるみなさまとシェアーを!

公共設備の破壊

2011-09-25 | 人々のくらし

 

今日、街まで出かけるため、バス停に行った。なんと、写真のように5面あるガラスのうち、3面までが粉々にくだけているではないか。

 

 

ここ、わたしの住むテービィ・コミューン(自治体)住民の平均収入は全国でも、5本の指に入るほど裕福な住宅地だ。穏健党が極端に強い土地で、現首相の住まいもここにある。そんな金持ちがいっぱいいて、穏健党の支持者が多いところで、こんな不祥事があってよいの?短期間に、わたしが目にしたのはこれで3度目だ。

ここに移るまで、街の反対側、南西部にある郊外に住んでいた。7年住んだけど、破壊されたバス停は一度も見かけなかった。そこの住民は圧倒的に外国人が多く、スウェーデン人も、収入的には低から中の下の所得層が多い地域である。そちらの住民のほうがお行儀がよい。

こんな「いたずら」をするのはガキに決まっているだろうけど、金持層の子どもの躾はどうなっているのだろう??いたずらというには悪質すぎる。この修繕は誰がする?公共の交通機関利用者が半分だし、残りの半分は税金で賄われる。つまり、ツケを払わされるのは、われわれ住民なのである。

お~い、金持ち連よ。うんと稼いで、うんと税金を納め、てめえらのガキの後始末をしてくれよな。今日は本当に腹がたった。

 

PS:

このように若者(この場合、「若者はバカ者」)が様々なうっぷんを物の破壊で解消するのと、自分の心の中にかかえたまま生きるのと、どちらが「よりよい」か、あとで、ちょっと考えた。

このような場合、スウェーデン語では「ペストを選ぶか、コレラを選ぶか」と表現する。どちらの選択肢もロクでもないという意味。日本語なら「どっちもどっち」。

 

 


ボケ女性の遺した詩

2011-09-14 | きいた話

スコットランドのナーシングホームで生活していた一人の女性が亡くなった後、彼女が書いたいくつもの文章が発見されました。そのなかで、わがノルディック出版発行の『スウェーデンの認知症高齢者と介護で紹介した詩pp.131133が、日本で介護ヘルパー養成用のCD(?)に使われていて、評判になっているそうです。

噂では、これを聞く人は、一斉に涙ぐむ程感動するそうです。とにかく、詩をお読みください。全文はここをクリック

そのように、出版物が有効利用されることは、本の発行元としてとても喜ばしいことです。でも、出来たらそのCDのタイトルや発売元などを知りたいと思います。もし、ご存知でしたら info@nordic-shuppan.com  までご連絡をお願いします。

 

 

             (ノルディック出版HP「三行速報」2009-06-04より転載)

             http://www.nordic-shuppan.com/diktsokuhou.htm

  


車も自殺する国スウェーデン?

2011-09-14 | メディア情報

 

米国のオバマ大統領は、福祉国家としてのスウェーデンに関心を示しているが、福祉国家=社会主義=悪夢と、おそれをなす声も高い。最近、放映されたテレビショウはその典型である。

なかにはスウェーデンの有名なポップスターが家庭ごみの選別をしているが紹介されたりしているが、そんなのはこちらではごく当たり前のこと。

とにかく、アメリカとの違いがモロに表れていて、番組を見たスウェーデンでは大笑い。面白いので評判になり、友人たちとリンクを送りあって楽しんでいる。 

 

中でも「水際注意」の道路標識を、「車まで自殺する国」と仕立てたのは傑作。言いたいことは、「社会主義」の国では、車まで死にたくなるということだろう。「ところ変われば品変わる」の典型といったところか。

 

 

 詳細は、次をクリックして、このテレビ番組「ストックホルム・シンドローム」をご覧いただきたい。楽しめます!

http://www.thedailyshow.com/video/index.jhtml?videoId=225113&title=the-stockholm-syndrome

 

     (ノルディック出版HP「三行速報」2009-06-03より転載)                                               http://www.nordic-shuppan.com/diktsokuhou.htm