ぼちぼち スウェーデン

スウェーデンで見たこと、聞いたこと、考えたことを、同時代に生きるみなさまとシェアーを!

あっ、ゴミ出しを忘れていた!

2012-11-25 | 新小岩ラプソディ

昨夜、ブログを書いて楽しんでいる途中、ハッと気がついたのは、ゴミを出す日であることだった。

本当は次の日、土曜日の朝8時に出すべきなのだが、前の夜にしっかり出しておく方が安心できる。あわててパソコンを閉じて、ゴミ袋を手にして外にでた。Yさん宅はスウェーデン製の木靴があるので、それをお借りして外に出るまではよかった。しかし、木靴は歩き出すとあたりが寝静まった深夜にカランコロンと、無邪気に響くではないか。夜中にこっそりゴミ捨てに行く者は身のすくむ思いをする。ゴミの収集場所までたかが40ートルくらいだが、だれか文句を言いにでてこないか、ひやひやだった。

無事に収集所に到着。なんとそこには、違反の「こそこそ捨て屋」がいっぱい訪問していて、すでに15~16の袋が行儀よく並べてあるではないか。同好の士がたくさんいるのだ。な~んだ、とへんなところで安心した。

スウェーデンは好きな時に自宅のゴミ入れに放りこんでおくと、市が週一回の割合で収集に来てくれる。もちろん有料で支払いは年に一回。ゴミの出し方が違うと見逃せない一つの立派なイベントになる。


(ほとんど)なんでもおいしいけど、地震はやめてけれ!

2012-11-23 | 新小岩ラプソディ

いや~、東京では何を食べてもかなりおいしい。

毎日の食事が楽しみで仕方がない。

逆にスウェ-デンの外食はどうしてハズレが多いのかと思ってしまった。いつか日本のあるプロデューサーが、「スウェ-デンはどうして食事をまずくつくるのでしょうね」とのたもうたが、言えてる。「だいたい、おいしいものをつくろうなんて考えないから」が私の答え。残念なことです。ちゃんと栄養のあるものを規則正しく食べる方が大切なのだと思う。こんなことを書くとすごい抗議の嵐が巻き起こるかもしれないので、このブログはFB(フェイスブック)にリンクしないことにする。スウェ-デン人でもGoogle translationでどんどん日本語を読んでしまうから。それにこの頃、翻訳技術がよくなっている。

確かにおいしいものをいつも食べている人はスウェ-デンでもかなりいる。でも、マジョリティーはそうじゃない。だから外食がまずくなるのだ!

 

次の写真は日本の外食天国の一部。

 

むかし、日本に住んでいた頃は「赤ちょうちん」に自由に出入りできる年齢や性(女の子)でなかったから、そのままあこがれの場所として残ってしまった。今ではおでんなどが食べたくなると、ひとりでもエイヤッと入っていく。この間スウェーデン人のEさんと帰りかつおのたたきなどをつまんで、芋焼酎の湯割りを飲んでいたら、二十歳くらいの女性が一人で入ってきて、隣の席に座った。彼女、ビールと焼き鳥など次々と注文し、ついでにたばこもすぱすぱ吸って楽しんでいた。いい世の中になったなあ~。女性がより自由になって。考えてみれば、入りたいところに入れないなんて、まるで自律でやるアパルトヘイトだよね、まったく。

 

 

今日は勤労感謝の日。でも郵便を出す必要があったので街にでる。丸の内中央郵便局ならいつでも開いているからだ。ついでに銀座で食事。「休日のおひる」とかいうすしのセットメニューを注文。茶碗蒸しとお椀がついていて、1500円。銀座の割には安いよね。道理でネタがすこし薄かった。おいしかったけど・・。

カウンターの隣は親子の3人連れ、どんどん注文してモリモリ食べている。どうやら食べ放題メニューを選んだらしい。「モトを取るにはひとり20貫食べないといけないのだよ」と、お父さんが言っているのが聞こえた。ヤレヤレ、あの親子はわたしと同じように洞川(どろがわ)温泉名産の大峰山陀羅尼助(だらにすけ)のお世話になるのだな、家に帰ってから。陀羅尼助は飲みすぎ、食べ過ぎに効く。むかしからあったのが今でも存在しているのをYさんから一袋頂いてわかった。前と同じように一袋に20粒位の薬が入っている。そのなかから好きなだけ服用すればよいので便利。

 

 

地下鉄の改札を出たところにある一杯飲み屋の入り口に、こんなものが露出されている。これがスウェーデンだと、どれほどの騒ぎになるだろか。かなりのカルチャーショック。

 

これを書いていたら、グラグラッと部屋が揺れた。どこやらで震度4.4の地震があったとテレビが告げた。昨夜も寝ていたのに、ユラユラを感じて目が覚めてしまった。恐ろしくなって飛び起きて、いつでも外へ出れるように服を着て、水などの入った非常用リュックをベッドの側に近づけた。それからまたベッドに戻ったけど、もうおめめパッチリで寝れない。温泉はいいけど、地震は困る。今夜のグラグラからもうかなり時間が経っているのに、まだ揺れている気がする。本当に揺れているのか、それとも恐怖心が震源地なのか。

わたしの東京日記でした。

 

 

 


スウェーデンのお墓

2012-11-04 | 人々のくらし

今週末はスウェーデンのお盆にあたる。

親族の墓石を掃除し、針葉樹が主材料の花輪を飾り、長時間持続のローソクをともす。

暗くなってから墓地に行くと無数のローソクの灯がきれいだ。

ついでだが、こちらには「たましい」は墓場にいない。空気が乾燥しているためであろうか。

日本式の先祖代々の墓は、昔はあったと思うが、人の移動が激しくなるとともに、核家族が家族体系の主流となった。家族の墓というと、たいてい夫婦と未婚の子どもが入っている場合が多い。

ついでにいうと、こちらでは苗字に関係なく同じお墓に一緒に入れる。いつか街中のある教会墓地であった女性は自分の一人娘のお墓に花を供えに来ていた。そのお墓には娘さんのイギリス人の夫、それに一番最後に亡くなった女性のおつれあいが入っておられた。小さな墓石には4名の名前が彫られるようになっていて、最後の空白が私の場所よ、とその彼女は言って涙した。一人きりになってさびしいのでよくお墓を訪れるのだそうだ。人の絆には苗字は全然関係ないようだ。

もう少し付け加えると、埋葬の仕方には3種類ある。一番、一般的なのは火葬、つまり故人の骨のつぼを墓石のしたに埋める方法であり、次が遺体をそのまま葬る土葬がある。Wさんはこの第二の方法を選ばれた。3つ目は無名の墓に葬られることである。これについては前に書いているので参考にされたい。(ブログ2011-08-18, 近所のWさんが亡くなった)、(ブログ2011-08-23, ミンネス・ルンドで泣いた人)。

 

 

 近所にある公園墓地の一般的なお墓

  

  左 寿命5ヶ月にしかならなかった赤ちゃんのお墓 この辺りには幼児の墓が集中的にある

 

 墓地権

日刊紙DN(11月2日)によると、国籍や宗教に関係なくスウェーデンに登録されている人は全員、墓場をもつ権利があるそうだ。経費は税金で賄わるれ、葬られてから25年無料で墓場を維持できる。複数の人が入る場合は最後の人が入ったときから25年間の墓地権と計算されるそうだ。その期間が過ぎると、地方によって異なるが、有料あるいは無料で15~25年間の墓地権が更新される。

時期が過ぎても遺族による更新の申し出でがない場合は、場所は新しい人の手にわたる。取り払われた墓石は粉砕機にかけられ再使用される。

更新率はこれも地方によって差がある。ストックホルムの場合は66%が更新される。3分の1の墓石の寿命が一世代25年で終わるのだ。しかし、ずっと北にある地方都市ルレオ(Luleå)での更新率は90%である。

 


痴漢よけに輸入したら?

2012-11-01 | 人々のくらし

新刊書の入稿が終わりやっと一息。

スウェーデン在住の日本人が書いたエッセー集、

「スウェーデンのニッポン人―人がその地に求めたもの」

個人史、同時代史、比較文化論、スウェーデン論、日本人論など、色々な読み方ができる。

発売は12月。詳細は追って連絡します。乞うご期待!

 

ところですごいブーツを近所のバス停でみかけた。

 

日本にまだ痴漢とかがいるのなら、これは必殺の武器になるでしょう!

触ってみたけど、本当に痛いですよ。高校生なら制服とセットにして「制靴」としたらよいと思うけど・・。