毎年、夏至に一番近い金曜日が、ミッドサマーの日となる。今年は6月21日であり、夏至の日でもあった。
この日はスウェーデン人が一年で一番幸せな日であると、ラジオでいっていた。
クリスマスとならんで、この日はスウェーデンの二大祭日なのである。
事実、この日が近づいてくると、人々は期待感でそわそわと落ち着かなくなる。
天気予報がこれほど関心をもたれるのは他に例をみない。
この日は統計的にはお天気が悪い日が多いそうである。
なんで、お天気がそんなに気になるのか?
この日は、長い冬、短い春をへてやっと待ち焦がれた夏の到来を象徴しているからだと思う。伝統的にヴァカンスの月である7月はもうすぐだし(多くの企業は4週間休業してしまう)、学校はすでに8月初旬までの長い夏休みに入っている。そんな状況下で、日が長い素敵な一日を、家族や親戚、友人たちと過ごすのである。
一日中、外で過ごすのが理想的なので、天気が非常に気になる。この日、ゼッタイにないと困るのは、inlagd sill (ニシンのマリネ)数種、新じゃが、それにアクアヴィット(焼酎)。しめくくりはBBQで、庭で肉や魚、野菜などを炭火で焼いていただく。こんな日、雨など降ろうものならどうしようもなく、悲観主義になってしまう。今年は運がよいことに最高の一日となった。青い空の下で何百万人の人たちがミッドサマーの一日を過ごしたことだろう。
村社会の伝統では、村の広場にメイ・ポールをたてて周りでダンスをして楽しむ。わたしは一昨年、イギリスからの訪問客と一緒にそのようなイベントを楽しんだ。その時の様子をブログに書いた(2011-07-22 ダーラナの夏至祭 http://blog.goo.ne.jp/admin/editentry?eid=fc331a376e1399365dbd416d9bd1e8ce).
その日は、村の広場で一晩中踊り続けるが、隣村から若者がやってきて新しいカップルが生まれたりした。まあ、今は隣村だけではなく、外国からもやってくるようになっているが・・。日本にも盆踊りという似たような風習があったなあ。
またその昔、未婚の女性がミッドサマーに夏の七草を枕の下において寝ると、夫になる人の夢を見るといわれた。
下の写真は庭で摘んだちょっとインチキな七草。
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