7月18日の日曜日は、週刊誌「ランド」の主催で年1回開催のオープン・ガーデンの日であった。週刊誌はLRFの略称で知られる、スウェーデンの農協組織に属している。その日には、ポスターが家を探しやすいように道路際にはってある。その家の前にもばっちりと・・。
オープン・ガーデンには全国で100の個人宅が選ばれる。無料で自分の庭園を公開するのが鉄則だ。なかには菓子付きでコーヒーが用意されているところもある。それに、株分けされた草木も市場より安く購入できる。
他人に見せるのに値する庭園には、どうやら一定のメニューがあるようだ。定番は、外国からの珍しい草木、池、せせらぎや滝、ウッドランド(森)などがあることだ。また、ランやサボテンなど、特別な植物を多数収集している庭もある。
いわゆる日本式庭園は絶大な人気がある。モミジ、カエデ、竹(と呼ばれているが、どうも笹のようだけど)、それに石灯ろうは定番のようだ。一昔前まで、ししおどしに人気があった。商品として買ってくるのではなく自家製なので、それぞれに工夫されていて面白かったが、今回は見当たらなかった。
下のお庭は傾斜を目いっぱい利用してつくられている。曲がりくねった通路に石の階段があちこちに配置されてあり、池あり、せせらぎありで楽しい。庭の世話は足腰が丈夫であることだ。
この下のお家は前にも伺ったが、木が沢山で、それも珍しい種類が多い。
訪問後には、不思議に安らかな気分になる。たぶん、木のせいだろう。
ルームをつくる
たいていの庭は広いが、ポイントは、庭に区切りを作り(ルームという)、その空間内で特別なデザイン作りをすることだ。ルームからルームへ移ることにより、いろいろな雰囲気を楽しめる。
素材を森や海から拾ってきた手作りのエスパリエ。ルームつくりに使われる。
庭のあちこちにべンチやいすが配置されてあり、そこでコーヒーを飲みならが新聞や本を読んだり、ただ、座っていることを楽しむことができるようになっている。訪問客は庭は人生を豊かにするということを、身をもって体験できる。
右が、上の庭の持ち主のグル=マイさん。ホストと訪問客の共通の話題は庭作りで、話は終わることなく続く。