モーナ・サリーンは14日午後、党首ポストの辞任を表明した。後任は来年3月に予定されている党の臨時大会で決まる。彼女は、党のトップ陣にも今回の選挙での敗北の責任をとるよう呼びかけている。
サリーンは、9月19日の選挙日当日、すでに辞任を考えたそうだ。その後、敗北の責任問題と、党の新しい方向付けへの対応が遅れ、党内からの不満が表面化した。サリーンは親の代からの社民党で、早くから社民青年部で活動を始め、これまでもかなりの窮地を切りぬけてきたベテランであるが、今回は、首相として残るための十分な支持が得られないと判断したと思われる。
25歳で国会議員となり、以来、大臣職を経験し、1094~95年は副首相を務めた。現在53歳。本日は党首ポストと同時に、国会議席も返上する意を表した。
女性がトップに立つと風当たりは特別きつくなる。メディア界の「いじめ」は彼女が党首に選出された2007年から絶えることなく続いたが、選挙戦の間中は、かなりむごくい扱いであった。さすがのベテランも、このあたりで重荷をおろし、楽になりたいのかもしれない。
これにより、彼女を初代女性首相にという「夢」は、振り出しに戻ることとなった。
>女性がトップに立つと風当たりは特別きつくなる。
2006年に新政権が発足した直後、TV受信料の未払いとかで新閣僚の何人かが辞め(させられ)ましたよね。私のスウェーデン人の友人が「こういう批判に会うのはいつも女性だ」と言ってました。
モナ・サリーンもチョコレートを国会用のクレジット・カードで買ったということで、失脚したんですよね。
で、彼女の辞職発言の直後に新聞に「有力候補」一覧が載っていて、その中に Thomas Boström の名前があったので、私はびっくりしました。アメリカで休暇中の人じゃないの? 議員の時はろくすっぽ国会に出席せず、推理小説を3冊も出版したとか。とても政治家として功績があったとは思えないのですが。
男はやんちゃ坊主でもいいけど、女がルールを破るようなことをするとすかさず攻撃される。そんなことを考えてしまいました。
素人考えで、間違っていたらすみません。
Thomas Boström は、国会議員で推理小説3冊を出しただけではありません。ほかに弁護士としても活躍しています。多分、寝る必要のない人なのでしょう。
かれは確か以前はプロのサッカーの選手でした。そしてお父さんについで2代目大臣となった人です。
おっしゃる通り「やんちゃ坊主」で人気は絶大ですが、彼には政治的なビジョンがあまり見られず、要職には就いてほしくないと思います。
それにしてもメディアのサリーン攻撃は異常ですね。よくこれまで持ちこたえられたと思います。
それと、これまでメディアは「左系」だといわれてきましたが、なんのなんの、今回の赤緑ブロック叩きもかなりのものでしたね。
いったいに、人は「勝ち組」に好意を寄せる傾向にあるというけど、メディアもそうなのでしょうか。そうなると「負け組」と「女性」という取り合わせは、もういけません。
これ、なんとかならないかな~。