3月16日、スウェーデン核燃料マネージメント株式会社(SKB=Svensk kärnbränselhantering AB) は、使用済核燃料の長時期保管所建設の許可を政府に申請した。長期間保管方法の開発には、1970年代から30年を費やしている。なお、申請書には、使用済核燃料の保管は国の責任において行う、と明記されている。
方法としては、まず、原子炉で使用された後、冷却するために原子力発電所内にある貯蔵プールで6年ほど保管された後、地下500メートルの岩盤の中に、50ミリの厚さの銅の容器に閉じ込め、10万年間保存するという構想である。銅の筒の高さは4メートル、一個の重量は廃棄物を含め、一個あたり25~27トンだという。
50ミリの銅製の容器がはたして10万年間もの間、破損を受けることなしに使用に耐えられるか否かについての疑問を呈する声も高い。建築許可の申請についても、SKBの役員会でただ一人、外部から参加の役員は、建築にはさらなる検討が必要と抗議したが、効果はなかった。
10万年間って、どれほどの期間なのか、ちょっと考えられない。氷河期も含まれるらしい。
そんな長い期間、容器は耐えるという計算をしたわけだ。すごく「科学」を信じているのだな。
ところでスウェーデン政府は、フクシマ原発の所在地から80キロ以内の地域からの退去をスウェーデン人に勧告している。では、日本人はどうして20キロなの?メディアによると答えは簡単。冗談にもならないけどスウェーデン人の数はわずかだからだ。人の生活は地域に密着している。そう簡単に動けるものではない。政府からの正確な情報が大切だ。
いくら考えても、天災国日本に十分な対策案が準備されているように思えない。国にとって、自国の国民が一番大切な財産ではないのかな~。国民の「愛国心」はとり沙汰にされるけど、国の国民を思う「愛国民心」を、このあたりで取り上げてはと、ひとりでラジカルに考えているこの頃である。
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