昨日、オレオレ詐欺の疑いで、45歳と47歳の男性の公判が始まった。
137人の高齢者が被害にあっているが、暗数はもっと多いだろうと当局はみている。
まずネットで80歳から100歳の高齢者を検索する。そして、「すぐに金が要る」という電話をかける手口は日本と同じ。
被害にあった92歳の女性の話だと、孫を名乗る男から「車を買うのでお金が要る、3万クローナ(約34万円)を用意してほしい」という旨の電話があり、銀行から現金を引き出した。車のディ―ラ―をよこすので、その男にお金を渡すようにとの指令である。また、金額が不足しているので貴金属があれば、それも一緒に渡すようにとあった。
その女性は、孫はアメリカにいるはずだし、おかしいなと思いつつもお金を用意し、使いの男を待った。男が訪れた瞬間、騙されたと分かったが何か武器をもっているかもしれないので恐ろしく、そのまま現金と貴金属を渡たしてしまった。
彼女は証人としてたった裁判の席でその男たちと対面したが、視力が弱く、彼らを判定することはできなかった。
検察側は、防犯カメラにある映像、男たちのパソコンならびに携帯の通話記録を証拠としてあげている。
男たちは数件を除いて、全面的に犯行を否定しており、全国を渡り歩いたのはカーペットを売るためだったと主張している。
なんだかため息がでる話だ。手口は日本からヒントを得たのか、それとも人間が考えることは同じなのか?裁判は10月初旬まで続く予定。(DN 2012-08-21)
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