ぼちぼち スウェーデン

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「となりのおやじ」エピローグ

2013-02-25 | 人々のくらし

                                                              おやじの記事の最終版 2013-01-15

                                                       となりのおやじは本当に引っ越していった!

 

となりのおやじの家を売った周旋屋さんと話す機会を得た。

それで、いままで分からなかった事柄がかなり明白となり、大いに好奇心を満足させることができた。まず、かなり高い売値となり、おやじは大金を手にした。しかし、その金をどこに使ったか?おどろくなかれ、円に換算5千万以上の大金を、なんと新築のアパート(日本ではマンションという)につぎ込んだという。周旋屋さんはうす笑いしながら教えてくれた。かなりアホだと思っていることを隠さずに。

そのアパートは我々の住むテービィ市の中心地にある。そこにはスウェーデン最大とか、北欧一とかのインドア・ショッピングセンターに隣接している。買い物には便利だが、それにしても売り金全部をつぎ込む価値があるかはうたがわしい。というのも周りに中古のアパートがいっぱいあり、それらはうんと格安だし、そんなに悪くないからだ。

いったいに新築の価格は高めで、しかも月々の管理費もまた高い。なにを好んでアホをしたのか、おやじ!こんなことわざが南欧にあると誰かが教えてくれたのを思い出した。

 「家を建てて1年目は敵に住まわせなさい。2年目は親友に住んでもらいなさい。3年目に自分が住みなさい」

意味は建ててすぐは、庭は整っていないし、建材からは有毒ガスなども発生する。その時期が過ぎると、親友が気をつけてきれいに住んでくれ、住まいを快適なものに整えてくれるということらしい。

もちろん、新品はきれいなので、好きな人はいっぱいいる。となりのおやじも同類だったらしい。わたしはアホだと思うけど・・。

ケチなおやじたちは、新築された1974~5年から全然改装をしていないので、買い手はさらに改装費に1千万円は必要だろうと周旋屋は言った。30~40年も改装しないなんて考えられない。さすが「となりのおやじさん」! 

 

 居住面積が283平方で、部屋が8つ必要な理由

次に、新しい隣人について。前に郵便受けにファーストネームが4つあるだけだったと書いたが、その理由がわかったのだ。移り住んできたカップルはおのおの再婚(再々婚?)で、新しいパートナーと生活をしている親子4人である。しかし、過去につくった子どもがいっぱいいて、その子たちは例のごとく別れた両親の間を1週間ごとに行き来するので、たくさんの部屋を必要とするのだ。

どうりで家中、こうこうと電気がつくはずだ。苗字も多分たくさんあるのだと思う。だから小さな郵便受けに書ききれないのではないだろうか。前に4つの苗字をもつ複合家族のことを書いたことがあるが(拙書『女たちのスウェーデン』2006年)、多分、この隣人家族もそうなのであろう。

寒い冬の間は隣人ともあまり顔を合わさないが、暖かくなると毎日のごとくその機会がふえる。どんな隣人かいまから楽しみにしている。

 

 

 

 


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