ぼちぼち スウェーデン

スウェーデンで見たこと、聞いたこと、考えたことを、同時代に生きるみなさまとシェアーを!

お日様は嬉しくて、ありがたい!

2010-07-16 | 日々雑感

毎日、毎日、暑い日が続く。雨も一月の間、ストックホルムでは1~2滴、降ったくらいだろうか。 

ストックホルムでは、大体、毎日30度前後で、日向では40度にもなる。日本とあまり変わらないのではないか。まあ、湿気は少ないという違いはあるが・・・。

こんな暑い毎日だが、スウエーデン人はそれが大好き。「わたしは神は信じないけど、太陽は信じるわ」、という人がいるくらいだ。

というわけで、街のど真中に、日光浴用のデッキチェアが出現した。写真の下半分がそれ。このチェアのおかげで、街に残っていても、少し時間があれば肌をこんがりと茶色に焼くことが 
できる。 




スウェーデン人にとっては、太陽光線はありがたく、大好きな存在だ。秋になると、10月あたりからだんだんと暗くなり、3月まで暗くて寒い毎日がずっーと続く。

北の方では、太陽が地上線から数週間も上がらなくなる。ストックホルムでも
5月に雪が降ることだってたまにある。

こんな状態が続くと、やがて春が来て、夏にもなるなんて絶対に信じられなくなる。

 




色素の少ない白い肌は、皮膚がんに罹りやすいことが話題になっているが、それでも、持続時間の長い日焼け止めクリームをたっぷりぬって日光浴にはげむ。

こんがりと焼けた肌は美しいという信仰は根強い。大体に、金髪で色白の人が多い社会では、濃い色の肌と髪が美しいとされる。

日本で金髪の西洋人形がもてるように、こちらでは真っ黒い髪で目の細い市松人形に惹かれる。

それに、夏に青白い顔をしていると、病気か、あるいは経済的に休暇に出かける余裕がない証しのようにとられる。「ないものねだり」か、「所変われば、品変わる」、あるいはその両方であろう。

もう一つ付け加えておきたいのは、日光が不足のため、一昔前にはクル病が国民病の一つであったことだ。そんな事情も、彼らの「太陽信仰」に関係しているのであろう。