小旅行の帰り、ストックホルムの南西100キロ位のところにあるタクシンゲ・スロット(Taxinge Slott) というお城に立ち寄りました。昼食のためです。
行ってみると、軽食のメニューはあるものの、どうもメインはケーキなようなのです。まあ、ショートケーキはじめ、クッキーなど多種多様なスイーツがずらりと並んでいます。
あとで、そこのHPを見てみると「自家製のスイーツが50種類並ぶヨーロッパ一」なんてうたい文句が書いてありました(http://www.taxingeslott.se/)。
空き腹のところにこんなものを見せられたものだから、まさに今様「ヘンゼルとグレーデル」。ごっくりと生唾を飲み込んでしまいました。
ずらっと並んでいるスイーツの中から好きなのを皿に取り、一番奥にあるレジでお金を払うシステムになっています。そのレジまでの行列が長く、ななかなか前に進みません。
それもそのはず。お盆をもった人が、あれやこれやと目の前にならぶ誘惑物のどれを選んでよいのか、もう、決心がつかずにきょろきょろしているのですから、一人ひとり時間がかかるのです。
軽食の申し込みをするのも、ケーキの前を通り抜けてレジまでいかなければなりません。
順番待ちをしている間に、「昼食は何にしようかな。デザートにケーキは一つくらい食べられるかな~。いや~、美容に悪いからケーキはなし」、などと頭を悩ますのですが、空腹なのに美しく作られているスイーツが、すぐ眼の前にずらっと並んでいるのを無視するのはかなり堅固な意志を必要とします。
散々考えた末、H美さんは、とうとう、昼と夜は食事なしにして、代わりに大きなケーキを2個に決めました。A子さんとわたしは、それぞれベークド・ポテトを注文し、ケーキは一つを二人でわけることにしました。Eさんは最初から迷わず、小さな菓子パンとお茶と決めています。常識的に、まずはポテトを食べてみてからデザートを考える、と決めたのはZさん。
ケーキを食べ始めてからかなり経ってポテトがきましたが、その大きいこと!楕円形で15センチ以上ありました。その上に魚貝サラダのマヨネーズあえがたっぷりかかっています。横にはサラダが、お皿からあふれそうになっています。
一口に軽食料理といっても、うどんやそばのように少量を手早く頂くというのではないのです。サラダやオーブン料理など、簡単にできて、しかも大量に用意ができるという意味です。作り方は簡単だけど、量は大盛りの「重食」です。
それから私たちは、食べに食べました。A子さんは全部ぺろり。ジャガイモが大好きだから無理して食べたそうです。彼女は若いからな~。私はジャガを少し残し、ケーキに挑戦のH美さんは、1個と半分でダウン。とにかく、何もかもがジャンボなんだから・・。というわけで、かなり面白い昼食になりました。