郵趣手帖の収集日記

切手収集について、日々感じたことや考えたことを気ままに紹介。

掃除をしていたら・・・

2005年12月31日 | 切手
 部屋の掃除をしていたら平積みの本の山に挟まって、整理途中のトルコのコレクションの残骸を発見。そう言えば、春頃に少し整理をして放ったらかしたままだったのを思い出す。画像は1943年の通常切手シリーズからの1枚であるが、トンネルの中から進入してくるSLを描いた切手で、よく考えられた構図と完成度の高さに感心する。種を明かせばウィーン製。鉄道切手も、こういう真面目な切手だけに絞って集めるのも良いような気がする。

すごいなぁ・・・

2005年12月30日 | 雑文
 関西在住の知人から毎年恒例のメールがやって来た。内容はいつものとおり、自身の今年の郵趣活動のまとめと、来年の抱負である。それにしても大小あわせて5作品前後も年間に出品しているのだから驚きである。僕なんかはせいぜい1~2作品程度でフーフー言っているのだから話しにならない。もっとも、それ意外に原稿書きや、某機関誌のデータベース作り、郵趣研究史の基礎データ作りなどもしているのだから、まんざらグウタラでも無いと自分に言い聞かせて納得している。

「北陸郵趣」新年号

2005年12月29日 | 文献
 僕の編集している「北陸郵趣」の新年号ができてきた。表紙は明治8年の年賀状で、大阪の箱場関係で面白い使用例だと思う。ブツは借り物なのだけれども、解説は僕が書いたのでとても勉強になった。興味のある方はお買い上げいただけると有難いし、定期購読していただければ、もっと有難い。入手方法は北陸郵趣連盟のHPをご覧ください。ここをクリック!
 来年も興味ある記事を、より多く掲載していきたいと思っている。

八紘一宇塔

2005年12月28日 | 切手
 画像は第2次昭和の4銭。適当にコレクションを作っている者にとっては、第2次昭和はちょっと難しい。上段は未使用単片で色調と印刷時期を示し、中段、下段が使用例である。大胆にも、けちけち資金でゼネラル1種1リーフを目指している身にとっては、この程度で合格にしないとページが増えていかない。ページが増えないと、収集がつまらなくなる。やっぱり収集は量だと思う。

視点を変える

2005年12月27日 | 切手
 ワイルディングのリーフを作っていて、あまりのつまらなさにちょっと考えてみた。ワイルディングは、同一額面ならば発行年が変わっても常に図案は同じで、透かしや燐線が変わるだけである。つまり、通常おこなわれる編年体のリーフだと同じ色・顔した切手があっちにもこっちにも出没するのである。そこでちょっと考えて、発行年ごとのグルーピングはやめて、試験的に額面ごとにまとめて、その中で編年体で並べてみようと思う。このやり方は、ギボンズの専門版第3巻と同じである。僕としては、はじめての試みなのでちょっと楽しみ。

目標70パーセント

2005年12月26日 | 切手
 僕の外国切手入門は米国切手からである。と言っても途中20年ほどは興味が無くなって放ったらかしていたので、カタログコレクションにもなっていない。そもそも、19世紀の中額から高額なんて余興で集めている身にとっては資金的に、この先も無理難題というやつである。それでもって、とりあえずは1940年までを使用済で70パーセントを目標にしている。切手展を目標としない、単なる自己満足の世界なのだけれども、こういう集め方の方が楽しいと思っている。なにしろ気の趣くままなのだから・・・。

肩こり

2005年12月25日 | 雑文
 今日は仕事に行って、暖房用重油の給油口の雪かき。雪が1メートルほどあるので半日していたら、肩こりで痛くて仕方がない。とか言いながらも夜は、オーストリアのアルバム作りのためにパソコンとにらめっこである。切手のためなら多少のことは苦にならない。明日は代休なので、ジョキジョキと台紙を切って、ペタペタとヒンジ貼りの1日を過ごそうと思う。こういう日が一番楽しい。

付属品

2005年12月24日 | 雑文
 いたばしくんのブログでアクセス魔の話しがでてたけれども、このブログもやられました。もっとも途中で疲れちゃったのか、いたばしくんの所の半分の100回程度の連打でしたが。それにしても、なにがおもしろいのかなあ・・・。
 海外の付属品棚し商から送られてくる厚い「付属品カタログ」を見ていると、なかなか楽しくて、ついつい余計な注文しちゃうことがあります。日本では少数の付属品ですら安定供給が難しかったりするものがありますから、今ではほぼ100パーセントを海外から調達しています。いつも使っている定番は決まっているので、半年に1回程度まとめてドカンと注文すれば、送料はあちら持ち(お得意様限定らしい)なので、全く不自由しないどころか、国内価格より安かったりします。いつでも使うものは、いつでも手に入る状態でないときびしいでね。

シリンダーブロック

2005年12月23日 | 切手
 ワイルディングと言えばシリンダーブロックである。シリンダー番号によっても評価の差があるし、番号を揃えることを目標にしている人もいる。本当は番号部分だけを集めた方がリーフの収まりも良いし、それこそ番号揃えをしても面白いのだけれども、ブロックでないと目打のバラエティまで表現できないので、どうしてもブロックでの収集になる。縦長のブロックなのでリーフ上の置き方にも苦労する。ワイルディングの製造面のリーフは、見せ方にちょっと工夫が必要だと思う。

アレン大佐

2005年12月22日 | 文献
 戦後の、まだ日本の外貨事情が悪かった時代に海外でおこなわれた日本手彫切手のオークションというと、キャスパリー、アレン大佐、レビーというところで異論はないと思う。
 この中で、一番カタログの入手しずらいのがアレン大佐のオークションである。キャスパリーは各国のゼネラルコレクションとして超有名なので、セット物も含めてオークションには頻繁に出品されているし、レビーオークションの頃は日本にもそれなりの冊数が輸入されるようになっていたので、国内市場でさほど苦労することなく入手できる。それに対してアレン大佐のばあいは、日本切手のみであったので、海外でもそんなに保存されていないようだし、オークション当時の日本の状況から考えるとかなりの少部数しか輸入されていなかったと思える。内容的には今ひとつなのだけれども、歴史的な遺物として評価できるカタログである。興味のある方は「郵趣手帖」のホームページでご覧ください。ここをクリック!

テーマチック

2005年12月20日 | 雑文
 昭和31年の第6回全日展。審査員の三井高陽氏のコメントにこんなのがあった。「出品者が鉱山技師の方で、その職業上の知識をもって石炭の採炭から処理、応用に至る過程を、適切な切手をもって説明されて(中略)これなどテーマチックで(後略)」つまり、一般的なトピカルではなく、現在のテーマチックの初現形態のような作品が昭和31年という早い段階に存在し、しかもテーマチックという言葉で表現されているのである。この何気ない一文にちょっと驚いた。

文献カード

2005年12月18日 | 雑文
 情報整理にパソコンは、実に偉大な力を発揮してくれる。「郵趣手帖」のホームページでも紹介しているが、僕の文献データベースには、現在12,000件程が登録されているし、これは現在進行形(今だ未登録がかなりあるので)で、いつになったら完了するか見当もつかない。これとは別に、仮称「日本郵趣研究史」用の文献カードがあるが、こちらは今のところ手書きである。このカードには前記のデータベースにはない内容の要点(キーワードではない)や、特筆するべき事柄を書き込んでいる。このカードは、日本関係だけなので前記のデータベースよりはかなり数が少なくなるはずなのだけれども、2年で約2000枚ができたにすぎない。雑誌の種類で言えば1種類は完了で、2種類目に入って少しと言ったところである。やっぱり基礎資料の整備だけで10年はかかりそうである。

17世紀のカバー

2005年12月17日 | 郵便史
 昨日に引き続きハンガリーのカバー。画像は1760年の使用例で、左上にV.TOKAIと局所印が押してある。ハンガリーでは、このカバーのちょっと前からこうした局所印を使用している。19世紀の郵便印をテーマにしていても、その前史として18世紀代の無郵便印時代のマテリアルや、こうした初期郵便印のマテリアルが必要になってくる。