郵趣手帖の収集日記

切手収集について、日々感じたことや考えたことを気ままに紹介。

ワクワク、ソワソワ

2008年03月31日 | 雑文
 あと3週間弱で全日展。毎年この頃になるとワクワク、ソワソワという状態。ホテルの予約も完了したし、電車の手配も全て完了!あとは当日を待つのみ。
 今年は、仕事の都合で18日(金)と19日(土)の2日間の参観で、19日は夕方の新幹線で帰れねばならないところが、ちと痛い。
 さて、どんな作品が待っているのだろうか?

ネパール1899年のテートペッシュ

2008年03月30日 | 切手
 ネパールの初期通常切手にはテートペッシュが幾つもあって、画像のものもその1つ。1899年発行の0.5アンナ切手からの1種類。
 この切手はシートのセッティングが14種あるのだけど、画像のものはセッティング13か14のどちらかのもの。この2種のセッティングのうちのどちらであるかを確定させるにはシートでないとできない。ポジションは1~2である。切手をよく見ると右側のポジション2の左上の部分が欠損しているので、最後期印刷であることがわかる。
 消印は電信消なので日常のリーフには良いけど、競争展に貼ることはできない。

「全日本郵趣」のバックナンバー

2008年03月28日 | 文献
 「全日本郵趣」4月号が到着。その「編集後記」によると、過去の記事の再掲載を検討中とのこと。「全日本郵趣」は日本切手関係、特にクラシックものの超重要な論説の宝庫であることから、新規の購読者にはありがたい企画だと思う。ただし、僕のように創刊号から揃えている者にとっては、不必要なページになってしまい、せっかくの誌面の無駄遣いのようになってしまうのだが・・・。でも、普及という視点からは仕方がないかな。それに、以前からの持論(過去の執筆記事などで度々指摘している)である、郵趣家の過去の研究業績軽視の風潮に歯止めをかけさせるにはそれなりの効力もあると思うしね。
 下記に示すのは、以前からボツボツと作っている郵趣記事データベースの1つで、「全日本郵趣」からの1項目を抜き出したもの。「全日本郵趣」のような雑誌になると、年末に付いてくる記事一覧だけでは実用にならないので、こうした目録を作っていると役に立つ。以前には自分自身のみが使う目的のデータベースを作っていたのだが、現在作成中のものは他人の使用も想定している。そのため、以前に作っていたものとは異なる部分に重要な論説には「内容」という項目を増やした。
 取りあえずは個々の郵趣誌ごとに作り、最後に統合すると国内発行郵趣雑誌の大総合目録ができるというわけ。

タイトル 「桜切手」脱稿まで その8 流用版・新発見と新提案
書   名 全日本郵趣
号   数 37
ペ ー ジ 67
著 者 名 市田左右一
発 行 者 全日本郵趣連盟
発 行 年 19660401
分   類 概説
キーワード 日本 手彫 製造 桜
内   容 紙質変更・改色の際の流用版の解説と、本書で最も大
切な発見は松田と政府の両印刷の存在により、印刷について整理し
たこと。

エドワード8世切手帳

2008年03月27日 | 切手
 イギリス切手でマーチンと言えば、超ロングセラーの通常切手シリーズだけど、その対極として超短命だったのが、エドワード8世の通常切手シリーズ。何しろ1936~37年の発行のみでたったの4額面なのだから。
 画像は、そんなシリーズの中から2シリング切手帳からの1ペーン。シート切手に切手帳とコイルそしてカバーを入れて16リーフにまとめるのが目標。

バハワルプールUPU75年

2008年03月25日 | 切手
 バハワルプールと言ってもどこだかご存知ない人の方が多いと思う。元のインドステーツの1つで、現在はパキスタンの一部となっている。
 インドステーツと言うと、英領インド切手に加刷をしたものか、ローカル印刷の素朴な切手というイメージが強いかと思うけど、バハワルプールのばあいは、そのどちらにも入らない。画像は1949年発行の「UPU75年」記念切手4種からの1枚なのだが、デラルー印刷の立派な切手。ここまで立派すぎると、ステーツ切手特有の面白味が全く感じられない。

在カトマンズ英国局

2008年03月24日 | 郵便史
 ネパールの切手で外国郵便が出せなかった時代に活躍していたのが在ネパール英国局で、中でもカトマンズ局がその中心的存在だったのは言うまでもない。
 画像は、英領インドの切手付封筒のネパール使用例で、消印はカトマンズ1935年5月6日。裏面に押されたマドラスの到着印は5月12日。カトマンズ局では幾つものタイプの消印を使用しているのだけど、本使用例はB16タイプと呼ばれる1916年11月~1937年12月まで使用されたポピュラーな消印。

郵便はがき75年

2008年03月23日 | ステーショナリー
 あまり集める人のいない記念はがき。画像は1948年12月1日発行の「郵便はがき75年」記念のもので、印面は「紅枠はがき」の左上部を描いている。
 このはがきにはハッキリと違う2種の紙質がある。1つは灰白紙で漉目の凸凹がハッキリと見え、触るとザラザラした左上のはがき。もう1つは、クリーム色が強く表面が滑らかなもので右下のもの。
 記念はがきは、未使用は集めやすいけど使用例集めに骨が折れる。

国際綿会議

2008年03月22日 | 切手
 画像は、エジプトで1927年に発行された「国際綿会議」の記念切手。印刷はオフセットなのだけど、綿の花のバックのベタ刷りの部分などは肉眼でもスクリーンが見えるほど。まぁ、そんなものかね。

震災切手5厘

2008年03月21日 | 切手
 震災切手は日本切手の中では好きな切手の1つ。画像は最も安価な5厘切手の6枚ブロックで、たぶん今は亡きカメリアで購入した震災切手の小コレクションに入っていたものだと思う。ポジションは85~87・95~97である。震災切手はとりあえずサブタイプで揃えたい。

マナー

2008年03月20日 | 雑文
 郵趣会の楽しみの1つに盆回しがある。会によっては見るのも大変なくらいの量の盆がグルグルと回ることもある。その中にチョッとした掘出し物が入っていることも珍しくはなく、メンバーの顔を見ながら、穏当な額を書込むのがまた楽しい。欲しいだけなら法外な額を書込めばそれまでだけど、それでは浅ましいし、そうして何でもかんでも根こそぎ持って行ってしまったら、一種のゲームとしての盆回しも台無しである。
 ついこの間、こんなことがあった。ある盆が参加者の半分まで回らないうちに、その盆を持って出品者のところへ行き、「これを××円で売ってくれ」と言い始めた。この出品者が心得た人だったので、「それはダメです。最後まで回してください」と言ったので、きちんと回ったから良いものの、盆回しで談合を持ちかけるとは参加者として失格だと思うし、参加するならばマナーを守ることが当然の義務。こうしたマナー違反の人が居ると、せっかくの雰囲気もぶち壊しである。
 結果として、その盆に乗ったマテリアルは談合で提示した金額を越えて、他の方の手に渡った。これで良いのである。

ドイツ・ベルギー占領1916年

2008年03月19日 | 切手
 画像は、第一次世界大戦の時にドイツがベルギーを占領した際に発行したもの。台切手はドイツ本国で1906~18年に発行した通常切手を用いて、それに「Belgien」と額面を加刷している。画像の切手は額面5Centで、占領地区内宛葉書、同市内便書状、ドイツおよび中立国宛外信印刷物料金のもの。

琉球第4次航空

2008年03月17日 | 切手
 琉球には美しい切手が多い。画像は1961年発行の第4次航空からの1枚。同時代の日本の航空切手と、その美しさを比較すると断然琉球切手の勝ちだと思う。このシリーズのばあい、どの額面を見ても空のグラデーション処理が何とも言えない雰囲気を出している。

ユーゴスラビア1935年

2008年03月16日 | 切手
 画像は、ユーゴスラビアで1935年から発行が始まった通常切手で、ペータル2世国王を描いたもの。一見してませたガキ面なので子供とわかると思うけど、この時11才である。父親のアレクサンダル1世がフランス訪問中に暗殺されてしまったので、急遽国王となったわけ。子供なので当然ながら摂政が必要なので、それには前国王の従弟パヴレが就任している。
 父親である前国王アレクサンダル1世の哀悼切手については、2007年11月20日の日記で紹介しているので、そちらもご覧ください。

安定第一

2008年03月15日 | 雑文
 文献の中では意外と目が向けられていないのが、地方郵趣会の会報のバックナンバー。確かに記事には精粗のばらつきが大きく直接的に役立つ記事が少ないので、振り向かれないのも仕方がないこと。でも見方によっては面白い活用方法もある。僕が好きなのは昭和30年代の地方誌の例会とか活動報告欄を見ながら、その時々の郵趣会の状況を探ること。特にあの切手ブームの頃の記録は面白い。なにしろ一月で数十人の新入会員が集まったり、例会を午前と午後の入替制にしたり、椅子が無くなりしだい参加お断りの例会まである。そして盆回しをすれば盗難品が続出したりと、中々大変な状態だったことがよくわかる。
 こうした異常とも思える山が来たかと思えば、その半年後には出席者が激減したりと、本当に切手が好きなのではなく、単なるブームに振り回された人達と、そうした人達に振り回された郵趣会の有り様が、その時をリアルタイムに経験していない自分としては、滑稽にも見えて来る。
 幾つもの郵趣会に属していて思うのだけど、バブル的な会員増よりも、少なくても安定した郵趣会の方が、より良い活動がおこなえると思う。