郵趣手帖の収集日記

切手収集について、日々感じたことや考えたことを気ままに紹介。

アメリカ1908年

2009年09月25日 | 切手
何かネタが無いものかと、久しぶりにアメリカのリーフをペラペラと捲っていたら、こんなものが。
切手は、誰もが知っている1908年シリーズの2セント切手。その切手の下部の拡大画像がこれ。
「TWO CENTS」の下端部分に細いシワのような白線が何本もあるのが、おわかりだろうか。
このように横1列に何本も入っていると、版のひび割れのようにも思えるのだけど、本当のところはどういうものなのだろうか?

クイーンズランド1896年

2009年09月24日 | 切手
この切手の変種については、2008年08月25日の日記でも紹介しているけど、今日ご紹介するのはそれとは違った変種。
画像の切手の左上の「2」の上部から上に向かって伸びるヒゲのような白い版欠点が見えるだろうか。
この変種については、別々の経路から入手した2枚の切手で確認できるので、たぶん定常変種なのだと思うけど、どうなのでしょうかね。

新小判2銭にこんなものが

2009年09月21日 | 切手
新小判2銭切手を再整理しようかと思い立って、古いリーフやストックブックを引っぱり出していじくっていたら、ふと目に止まったのが画像の切手。
上部の枠線の中央やや左側が途切れています。
大きな断線なので目立つのだけど、不思議と今まで気づかずにストックされていた。小判切手の単片は最低でも十数年は買っていないから、けっこう長い間お蔵入りになっていたもの。

満州航空切手

2009年09月19日 | 切手
満州切手のカタログコレクションから、第2次航空切手2種の中からの1枚。
1937年4月1日の航空郵便料金改正にともなって発行されたもの。文字型透しの用紙に凹版印刷で刷られている。額面は19分と39分で、画像の39分は日満間料金用で、19分は国内用。

セレス25サンチーム

2009年09月18日 | 切手
貧乏性なのか、とにかく安い切手を沢山集めて、あーだ、こーだといじくりまわすのが性に合っている。
画像のフランスのタイプセレス25サンチーム切手もその一つ。別に体系立てて集めて競争展に出そうだなんて無謀なことは思っていない。
材料が安いし豊富にあるので、気ままに集めて楽しんでいる。
画像の切手は、上部の国名「FRANC」の「R」と「A」の下に大きな版欠点である切り込みが入っている。この切手にはこうしたものが多くて、そんなのを見つけるのが楽しい。

ビクトリア1901年

2009年09月15日 | 切手
昨日、インドの小形切手の話しを書いたけど、今日の切手はもっと小さい。どのくらい小さいかと言うと11×19ミリ。
オーストラリア関係だと南オーストラリアもこの大きさの切手を発行しているし、ビクトリアもこの他にもこの大きさの切手を発行している。
それにしても何でこんな小さな扱い難い切手を発行したのですかね。手の大きな西洋人が扱うのだから、郵便局でも扱い難かったのではないかと思うけどな。
収集家の立場からすると小さすぎて大変。リーフを埋めるのに普通の大きさの切手の倍近くは枚数を貼らないと、スカスカのリーフになっちゃっいますから。特に競争展に出すにはね。
切手としては、シェードや目打、用紙にバラエティがあるから、穴埋めには事欠かない切手。

インド1966年

2009年09月14日 | 切手
画像は、インドが1966年7月1日に発行した、一般的に第4シリーズと呼ばれている通常切手の中からの1枚。
描かれているのは、客車を引いている電気機関車。インドは国土が大きな割には小形の切手を発行することが多くて、この切手も20×17ミリしかない。
インドは何回か旅行したことがあるのだけど、鉄道旅行で面白いのが時刻表。多言語国家なので、鉄道旅行のマナーとか注意事項が絵で示されている。例えば窓から身を乗り出してはいけません。だと、窓から身を乗り出している絵の次に、走行中の列車から転落した絵が出ていて、3コマ目は担架で救急車へ運ばれている絵になるというぐあい。
インドの使用済切手は、比較的新しいものでも状態が悪いものが多く、カバーでも消印の読めないものが多い傾向がある。現代物の美しいコレクションを作るのが難しい国だと思っている。

北ボルネオ1894年

2009年08月22日 | 切手
画像は、北ボルネオが1894年に発行した通常切手15種の中からの1枚で、セイランを描いたもの。セイランというのは、キジの仲間らしい。
このシリーズ、15種のロングセットなのだけど、面白いことに低額9種が凹版印刷で、中額~高額6種が平版印刷となっている。現代の常識から考えると逆のような気がするのだけど・・・。
それにしても1894年というと日本では新小判切手の時代なのだけど、その時代にこんな図案の切手を発行していたのだから、当時の日本人が見たらビックリしていただろう。

セイシェル1938年

2009年08月16日 | 切手
僕にとって、リゾート地セイシェルのイメージは画像の切手。小学校の頃に何冊も出ていた子供向けの切手収集本のどれかにカラーで紹介されていたのが、美しくてとても印象的だった。
発行は1938年1月1日だから、日本では第1次昭和切手の時代。そんな時代にグラビア印刷で、こんなイメージ的に素晴らしい通常切手を発行していたのだから恐れ入る。
図案のカメは、アルダブラゾウガメという種類。この他にもカヌーやオオミヤシなどが淡い色調の単色切手でシリーズ化されている。

州鳥と州花

2009年08月14日 | 切手
画像は、米国が1982年4月14日に発行した「州鳥と州花」切手のシート。ちょっと大きいので、スキャナからはみ出た上部と下部が少しだけ切れた画像となっている。
最初の頃は気に入らなかったけど、最近の毒々しい連刷切手に慣れてしまったら、なんだかよい切手に見えて来たから不思議なもの。
よく見ると1枚1枚の切手はよく出来ているし、シートマージンにも工夫があって面白い。欠点と言えばリーフに収まる規格でないところ。実は、リーフに収まらないので、別のところで保管してすっかり忘れ去っていたのだが、他の捜し物のついでにパラッと出て来たというわけ。

田沢の満鉄鉄郵印

2009年08月12日 | 切手
僕の田沢切手の集め方は、耳紙なんて全くかまわず、単片オンリーで区別できるところまでしか集めていない。最近はチョロ消しのデッドストックの中から、毛の入り方を中心に用紙の分類までが守備範囲。
だからカバーも素直なフツーの物(つまり駄物)ばかり。そんな調子だから、画像のカバーが一番上等なもの。
満鉄の鉄郵印でデータは「大連長春間/12.5.14/下1/満/連奉」。D欄「満」表示は大正4年からなのだけど、これがあると一目瞭然なので気に入っている。

第1次昭和20銭

2009年08月10日 | 切手
第1次昭和は良い切手が多いけど、その中でも日本を象徴するような図案の20銭切手は特に気に入っている。図案も良いし、凹版だし、色調も美しい。
この切手の重転写や版欠点、紙、色調などを総合的に捉えたのは牧野氏で『フィラテリスト』誌に発表したのが最初だと思う。
右の切手は発行年の使用である昭和15年のもので、左はその3年後である昭和18年のもの。こうして比べると初期の色と実用版の出来の素晴らしさと、その後の変化がよくわかると思う。
こうなってくると、カタログコレクションと言えども無視できない。

チェコスロバキア1926年

2009年08月09日 | 切手
チェコスロバキアと言えば、プラハ城切手。プラハ城切手と言えば、あの近景を描いた1番切手であるけれども、画像の切手もプラハ城である。
1926年に発行された通常切手シリーズの中から中額面切手2種がこの図案のもの。1番切手が城そのものを描いているのに対して、こちらは遠景を描いており、立地がよくわかる構図になっている。
版式は凹版なのだけど、ちょっとベタな感じがマイナスかもしれない。1926年発行のものは透かし入りで、1928年発行のものは無透かしである。

Sitting Helvetia

2009年08月03日 | 切手
スイスの通常切手には有名なシリーズが多い。
画像は、その1つで「Sitting Helvetia」シリーズ。日本の国内展でも何度も出品されているので、外国切手に縁遠い収集家でもたぶんご存知だと思う。
このシリーズは1854年に最初のものが発行された後に、1881年に最後のシリーズが発行されるまでに、幾つものサブシリーズがあって、使用済でカタログコレクションを作るのでさえも一大事業になってしまう。
画像の切手は1862年発行のシリーズからの1枚なのだけど、僕のカタログコレクションでは最も古い発行のもの。1850年代に発行された幾つかのシリーズは全く手が出せないでいる。前途多難と言うか、ここまでで取りあえずは合格といったところかも知れない。

お気に入りの鉄道切手

2009年07月13日 | 切手
画像は、スイスが1962年3月19日に発行したTEEを記念する切手。
TEEと言うのは、Trans Europ Expressの略で、西ヨーロッパで運行されていた1等車のみで編成された国際特急列車のこと。
で、なぜこの切手がお気に入りかと言うと、僕は学生時代に「ユーレイルパス」を使ってTEEに乗るためにヨーロッパを徘徊していたのだけど、ドイツの「ラインゴルド」と並んで印象的だったのが、このスイス国鉄の列車。列車には幾つかの名前が付いていたのだけど、僕が乗ったのは「シザルパン」。
真面目な国の発行する鉄道切手は素晴らしい。