郵趣手帖の収集日記

切手収集について、日々感じたことや考えたことを気ままに紹介。

いよいよ秒読み

2009年02月28日 | 雑文
国際展 "China 2009" 出品へのイベントリーリスト、作品発送用封筒、ブルテン2がコミッショナーから到着。
これらが届けば、いよいよ作品発送の秒読み段階となるのだけど、肝心の作品が今だ未完という、いつもながらの体たらくぶり。
今回の展覧会は中国ということで最初から予想はしていたものの、コミッショナーの苦労は大変なもの。中国の対応に加えて、郵政民営化に伴う日本側のEMS通関手続きの変更などなど。結局、EMSは止めて他の方法にしたのですが、コミッショナーは恐らくいつもの倍の苦労はされているはず。

あわてんぼ

2009年02月27日 | 郵便史
 画像は、ハンガリーのスタンプレスカバーで、タイプBと呼ばれている局名を四角の枠で囲った消印が右上に押されている。局名は "Pest" で、手紙の内容から1806年の使用であることがわかる。
 右下には、料金が "16" とペン書きをしたのが消されて、左に新たに "24" と書き直されているのであるが、この手紙は重量が1Loth以下なので、1806年10月31日までなら料金が16Ftだったのだけど、11月1日からは24Ftへ改正されているのである。つまり、受け付けた局員が勘違いして旧料金である "16" と書いてしまったのだけど、後で気づいて新料金の "24" と書換えをしたカバーということ。
 あわてんぼの局員が居たものである。

イギリスのクリスマス

2009年02月26日 | 切手
 クリスマス切手は、欧米では主要な収集テーマだし、各国から色々と出ている。その多くは美しかったり、ほのぼのとする感じの仕上がりだったりするので、集めているわけではないけど好きなテーマの1つとなっている。
 画像は、イギリスで1983年に発行されたクリスマス切手5種の中からの1枚。この年の図案はどれも良いものなのだけど、特に画像の切手が気に入っている。雪を冠ったポストに、鳥たちがクリスマスカードを投函しに来ていて、なんともメルヘンチックかつ美しい切手だと思う。

ハンガリーの二重丸形印

2009年02月25日 | 郵便史
 画像は、ハンガリーで使用された二重丸形印の一例で、同タイプの中でも初期のもの。
 外円の上部に局名で下部に使用年。内円には上部に日と下部に月を配置している。画像のデータは "OEDENBURB 1839 / 17.SEP" となる。同局は1749年の開局で、このタイプの消印は10種類目の使用で、1837~49年まで使用している。
 ハンガリーには色々なタイプの二重丸形印があるけれども、このタイプはなかなか愛嬌がある顔をしているので気に入っている。そもそも、二重丸印の中でも比較的少ないしね。

「お年玉付き年賀葉書を集める」

2009年02月24日 | 文献
 だいぶ前に入手したのに、ようやく読む順番がまわってきた。
 ステーショナリー好きの僕としては、こういう本はうれしいですね。著者の特徴である公文書と使用例を総動員しての解説。なかなか読み応えがあります。
 ぜひ次は「暑中見舞いはがき」でお願いしたいところだけど、「暑中見舞いはがき」の使用例をバラエティ豊富に揃えるのは中々困難。

昭和切手乃木2銭(3)

2009年02月23日 | 郵便史
 昨日、一昨日と未使用だったので、今日は使用例を。
 画像は、私製はがきの一部分をスキャンしたもの。日付部のデータは「木浦/12/10.28/前8-12」なので、朝鮮での使用例であることがわかる。宛先は大阪の第一製薬大阪支店。受領印が押してあって10月30日だから、投函2日後に到着したことになり、けっこう早い。
 標語部は「燃ゆる/愛国/努むる家業」で、併合下の朝鮮で「燃ゆる/愛国」と言われてもねぇ・・・。朝鮮の人達はこれを見てどう思ったのですかね。

昭和切手乃木2銭(2)

2009年02月22日 | 切手
 昨日に続いて乃木2銭だけど、今日は第3次昭和の無目打。平面版印刷で、出現は1945年3月となっている。
 画像の色調は、左がうす赤、中が紅、右が濃紅赤となっている。ディスプレイの特性によって発色が異なるから、皆さんにはどのように見えているかわからないけれども、実物ではかなりの色の変化がわかる。
 僕のリーフでは、乃木2銭の未使用単片は2リーフに印刷別・銘版別に分類されて20枚が貼ってあるけど、ここまで集めるのにはけっこう年月がかかった。

昭和切手乃木2銭

2009年02月21日 | 切手
 今年の全日展の企画部門は昭和切手。昭和切手の代表と言うとやっぱり乃木2銭だと思う。
 ゲーベルと平台の2種の印刷があるけれども、どちらも印刷時期別に集めると製品としての質の低下がよくわかる。
 画像のものはゲーベル印刷で、左は最初期印刷、右は後期印刷である。最初期印刷は本当に美しく細線もクッキリと出ているけど、それが段々と劣化して後期にはベタ刷りの部分でさえもカスレ印刷になっている。これが平台印刷だともっと激しくて、最後には乃木さんがゴースト状態になったものまである。

第3次昭和の銘版付ブロック

2009年02月17日 | 切手
 画像は、第3次昭和30銭の銘版付田型。リーフに整理するにはやっぱり田型程度が美しい。第3次昭和のばあいは、版を区別して集めるにはもっと大きくないとわからないことが多いから、専門的な分類だと大きな塊でないと説得力がなかったりする。僕なども下20枚ブロックとかシート(こうなると単に資料でしかない)などを持っているけど、置き場に困る事がよくある。で、けっきょく今頃になって田型で各種揃え直している(自分で切断する勇気がないもんで・・・)ところなのだけど、なんか以前より高くなっているような気がするなぁ。

「ジャパンオークション」誌到着

2009年02月16日 | 切手商・オークション
 いつもながら圧倒されるマテリアルが色々だけど、僕が相手をしてもらえるのは悲しいかな数少ない。←(いつものこと)
 パラパラッと見ただけでも、メール、フロアともに惹かれる物がチラホラと。とりあえずは大阪へは行くつもりになっている。フロアへの参加はどうだかわからないけど、バザール目当てで行かなくては。

ベルギー鉄道小包切手1934年

2009年02月15日 | 切手
 画像は、ベルギーが1934年4月15日に発行した鉄道小包切手3種のうちの1枚。押されている消印が四角形なら鉄道印なのだけど、画像の切手は丸形なので郵便印である。図案の蒸気機関車は、当時の最新鋭機なのだそうだけど、たしかにカッコ良く見える。

オーストリア建物シリーズ

2009年02月14日 | 切手
 画像は、オーストリアで1957-70年にかけて発行された通常切手である「建物シリーズ」を図入リーフに整理したものの一部。
 なかなか素晴らしいシリーズなので気に入っているのだけど、ヨーロッパには建物を扱ったシリーズが比較的多いと思う。1つの国の中でも伝統的に地方ごとのバリエーションが多いので、まとめやすいというのも理由の一つかもしれない。コレクションとしても、もとめると面白いと思う。

切手よりもしたいことがある!

2009年02月13日 | 雑文
 火曜あたりから、風邪気味でおかしい。熱は全く出ないのだけど、火曜はだるくて、水曜は咳き。それでもって昨日は頭痛。ちょうど昨日は休みの日でだったから1日フトンの中でゴロゴロできて良かったけど、せっかく届いた「郵趣研究」もチラッと見ただけ。
 さすがの切手好きも、あそこまで頭がズキズキしていると、切手よりも寝てたい気分になれます。「切手よりもしたいことがある!」なんとまぁ、貴重な体験です。
 皆さんもお気をつけあれ。

世の中、こういう人もいるんですねぇ・・・

2009年02月11日 | 雑文
 最近、ある所でちょっと??と言う発言を聞いた。
 僕などは、切手ならなんでも好きだから、たとえ自分が集めていない分野の話しでも興味があるし、聞いて知らない事は知識とて得れれば儲けもの。という感覚でいる。だから切手展でも全分野の作品を残す事無く全て拝見している。
 ところが、現行切手しか集めていない人や、新切手のカタログコレクション(初心者ではなくて、ボストークの穴埋めを何十年としているベテラン)複数の人の話しとして、「古い切手の話しなんか何の役にも立たないし、聞いてもムダ。」という主旨の発言があった。
 こういう考えの人って、ある意味において可愛そうだと思う。人生を楽しくするために切手を集めているのに、わざわざ特定の殻に閉じこもって自ら郵趣活動をつまらなくしているように思える。
 「聞き上手は、話し上手」と言う言葉があるけど、今回のケースはその逆で、そういう狭い殻に閉じこもっている人に限って、話題性が全く無い。

ハンガリーの新収集品(2)

2009年02月09日 | 郵便史
 前回に続いて、新入手のマテリアル。
 局名のみのタイプAの上下に飾りの付いたサブタイプz型。つまり、タイプAzと言うわけ。
 "SZENTES" 局は、1787年に開局した歴史のある局で、1828~1848年にかけてこのタイプを使用している。このカバーは中身の書込みで1838年の使用例であることがわかる。
 黒のペンで書かれた"6" は郵便料金で、重さ1/2 loth までの、7~9郵便局区間を示している。