郵趣手帖の収集日記

切手収集について、日々感じたことや考えたことを気ままに紹介。

マーチン・プレデシマル

2007年01月31日 | 切手
 「全日本郵趣」2月号の「編集だより」を読んでいたら、今年は昭和切手70年と書いてあった。そこで、これはお気づきの方は少ないと思うが、今年はイギリスのマーチン・プレデシマル発行40年である。最近のマーチンシリーズは長期に渡る発行のおかげでトチ狂ったような色調のものが発行されたりしているのが、ちょっといかがなものかと思ったりするところがあるけど、やっぱり大したシリーズだと思う。大シリーズになりすぎて切手展では苦労するシリーズではないだろうか。

部会報

2007年01月30日 | 文献
 JPSのイギリス切手部会報をご恵贈いただいた。部会員ではないのだが、記事が掲載されているので執筆者分ということでのいただきものである。幾つかの部会には入っているし、他にもご恵贈いただいている部会報があるのだけれども、それらを見ていると、その部会の輪郭が見えてくる。
 上手いことまわっていそうな部会とか、数人の頑張りでなんとか維持しているような部会など様々である。イギリス切手部会報は見ていて楽しい雰囲気が伝わってくる会報だと思う。これは何も重量級の読物があるという次元の話しではなく、会報全体から漂ってくる雰囲気の話しである。こうした雰囲気を持つ会報も珍しい。

判断力

2007年01月29日 | 雑文
 切手収集には唯一絶対という集め方は無いのだから、個々人が気の向くままに集めれば良いのであって、お金があっても集め方のわからない人は、とりあえず商人に勧められるがままに高い切手を買いまくっておけば間違いは無い。しかし、それが切手展のようなある一定のルールの下で評価を競い合うとなれば話しは別である。どんなに素晴らしいマテリアルでも、自分のテーマや作品の進むべき方向性にマッチしていなければ意味は無い。世界中に何人の切手商人がいるかは知らないが、商売抜きで顧客の作品の向上につながる的確なアドバイスができる人が何人いるだろうか?
 良い作品を作るには、最終的には自分の判断力を磨くことだと思う。
 

買い換え

2007年01月28日 | 雑文
 リーフ作りに欠かせないのはパソコンとプリンターだが、そのプリンターが今ひとつ調子が悪い。ヘッドの折り返しのところでリーフに汚れが付くようになってしまった。使っているのはエプソンのPM3000Cで、もう8年も使ったからそろそろお役目ゴメンでも良いような雰囲気ではある。プリンターの主流はA4対応だけど、リーフ作りにはA3ノビ対応でなければどうにもならない。3万円は覚悟しなければならないし、頭の痛い話しである。

5日ぶり

2007年01月27日 | 雑文
 色々と立て込んでいて更新が止まったままで申しわけない。郵趣誌2誌分の校正が終わったと思ったら、本職の方の31日締切の原稿がまだ半分以上も残ったままだし、2月3日の講演の資料作りも手付かずである。
 今日、「JAPEX全記録」が到着。改めて出品一覧を見ていると見落としている作品が幾つかあることに気づく。まぁ、それだけ豊富な出品量だったということなのだが、ちょっと惜しい気が・・・。
 全リーフ採録が3作品あるのはとてもありがたい。一つ注文を付けるとしたら、一定レベル以上の内容をもったタイトルリーフは全て採録してもらいたいと思う。

東大切手研ミニペックス

2007年01月21日 | 雑文
 東大切手研60周年記念ミニヘックスを参観。現役の学生会員が活動していて、純然たるサークルとして学内活動をしているのかどうかは知らないが、その実態はどうなのだろうか?と、素朴な疑問を持つ展覧会タイトルではある。
 展示の中身はと言うと、イチ押しはやっぱりこの人。谷喬氏である。タイトルは「東大史抄」。大学の歩みに始まり、安田講堂やロックフェラー図書館などの施設。牧野富太郎など輩出した人材。なんと入試までもリーフ上に展開されているかと思えば、学生生活もこの作品から垣間見ることができる。オープン展風の極めてユニークな作品。この作品のおかげで、他の普通の作品がつまらなく見えてしったのは僕だけでは無いと思う。この作品には、12銭航研機の横目打1列無目打のエラー切手がさりげなく入っていた。
 目録には未掲載の旧制高校関係の絵葉書も楽しい内容で、じっくりと見た作品。
 参観中にカバーオンパレードの作品の前で「昔のすぎてわからないね」という声を耳にした。普及を目的とした作品が4割ぐらい含んでいる方が、色々なレベルの人が見に来るミニペックスには良いと思うのだが・・・。

世界的なお仕事

2007年01月20日 | 文献
 日本で出版された郵趣文献で海外でも名が通っているものの筆頭は、ドクターの英文「龍切手」と「桜切手」であろう。内容もさることながら、英文であるところが強味である。つまりドクターは日本よりも、世界に向けて手彫切手の情報を発信したかったわけである。
 近年もので僕が世界に誇れる出版物だと思っているのが、画像の「世界植物切手図鑑」と以前に紹介したことがある「世界鉄道切手総図鑑」である。特に後者は追補版が出ている点がありがたい。どちらもトピカル図鑑であるが、基礎的な労作である。「植物切手図鑑」の方は英文の学名付きなので、海外でも使ってもらえると思う。
 どちらも基礎的な集成本であるが、日本郵趣界が世界に誇れる基本文献だと思っている。

日々進歩

2007年01月19日 | 雑文
 以前に出版された作品集などを見ていると、その後に偽造品と鑑定されたマテリアルに出くわすことがある。もちろん僕だって出版された当時はすげーマテリアルと思っていたのであるが、その後の学習の成果から偽造品とわかるようになったのである。科学の進歩と同じように、郵趣も日々進歩しているということ。

ネパール1976年花切手

2007年01月18日 | 切手
 画像はネパールで1976年に発行された花切手からの1枚。題材はウバユリであるが、花切手の構図と言うと大抵は茎の上部から描かれているけど、これは上部をカットして中央部から描かれているのがちょっと変わっている。学名が印面内に書かれているのだが、他の切手に描かれた花の学名と入れ替わっている点も面白い。原図上のエラー切手の仲間である。

日曜日

2007年01月16日 | 雑文
 来週は月曜から水曜まで盛岡へ仕事なので、前日に上京して目白の切手の博物館で開催の東大切手研のミニペックスを参観するつもりでいる。地方にいるとせいぜい頑張っても年間3~4回程度しかミニペックスを見る事ができない。定年後は東京に戻ることにしているので、その時は最低でも開催件数の8割は参観してみたいと思っているのだが、その頃には収集人口の大幅減少でミニペックス自体が衰退しているかもしれない。願わくは、そうあってほしくはないのだがねぇ・・・。

中国郵便史研究115号

2007年01月15日 | 文献
「中国郵便史研究」115号が到着。いつもながら興味深い記事が多いのだが、今回は「12月のアルバム拝見」が意表を突く展開で面白い。1991年のフィラ東京から2006年のジャペックスまでの6回の展覧会で、ある特定のリーフ(北京新版孫文9分切手)がどのように変化、つまり成長していったのかという視点での解説。解説文と表、そして実際のリーフによって成長過程が理解できるように工夫されている。こういう考え方があるのですね。勉強になりました。

瀬戸内海連合50銭はがき

2007年01月14日 | ステーショナリー
 画像は1947年発行の瀬戸内海連合50銭はがき。上下に並んだ2枚を比べると色調にかなりの差があることがおわかりだと思う。上は白紙で、下は灰白租紙。切手だと「目打違いだ」「紙質違いだ」とうるさいのに、ステーショナリーとなると意外と大雑把な人が多い気がするがいかがだろうか?

思案のしどころ

2007年01月13日 | 郵便史
 ハンガリーの消印については過去に多くの研究の蓄積があり、研究書だけでも10冊以上が出版されている。これらを見ると形式分類に付いては、細部を除けばほぼ一致しているものの、型式分類となるとけっこうのズレが見られる。正直言ってどの分類案を見ても一長一短でスッキリしない。
 僕の「ハンガリー19世紀の郵便印」の作品の中で、従来からの形式分類を踏襲し型式分類については独自の試案を示そうと思うが、一歩間違えれば単なる独り善がりで終わってしまうことになりかねないところが難しい。しばらくは従来からの分類のどれかに統一するか、新分類を提唱した方が合理的なのか思案の日々である。

全く不愉快

2007年01月12日 | 雑文
 郵趣ネタでなくて申しわけないが、このブログを見てくれる方もメールを使うだろうから書かせていただくことにした。
 先ほど某出版社からメールを受け取ったのだが、その内容が全く不愉快。担当者はおそらく言われたことを右から左へと伝言ゲームのように僕に伝えたのだと思うが、その内容があまりに不適切。仕事柄、この20年間に多くの出版社と付き合いがあり、色々な担当者と知りあったがこんなことは初めて。
 メールは手紙と異なり無機質なところが多いと思う。だから真意や気持ちが伝わりにくい。
 直接話せば、その場の雰囲気や話し方によって内容が同じでもメールとは受け取り方が全く違うはず。出版社によっては編集会議に執筆者全員を呼ぶことだってある。それはやっぱりお互いの顔を見ながらディスカッションするのと、その場にいなくて一方的に伝えるのとでは、その効果が全く異なるからである。
 メールは手軽に使え、ほぼリアルタイムに相手に届くので便利この上ないツールだが、使い方を一歩間違えると大変なことになる要素をも含んでいる。

設計図

2007年01月11日 | 雑文
 知人にコレクションの設計図を作っている人がいる。A4の紙に4×4列のリーフ、つまり1フレーム分のリーフを描き、各々のリーフには貼り込む予定マテリアルの位置を書き込んでいるのである。つまり、その通りに収集すれば1枚のムダも無く、そのテーマは上がりというわけ。超合理的な集め方だと思うが、集められるだけ集めてから「さて、どうしようか?」と考える僕としては狂気の世界である。趣味の世界だからこそムダも楽しみたい。