郵趣手帖の収集日記

切手収集について、日々感じたことや考えたことを気ままに紹介。

手彫切手専門カタログ

2007年04月30日 | 文献
 8日ぶりの休日。爆睡のあげく起きたらピッタリお昼。溜まったマテリアルの整理とか、北陸郵趣連盟のHPの更新とか、しなければならないことは山ほどあるのに、何もする気が起きないので新刊の「手彫切手専門カタログ」を見ながらゴロゴロと過ごす。このカタログ10年ぶりの改訂ということで、かなり内容が改められている。「版別メモ」「収集メモ」を読むだけでも買いの本。正価4200円は高いけど、まとめて買うと大幅割引となるので収友や郵趣会で一括購入するとよい。僕もその手で入手した。

渡辺版第1号

2007年04月29日 | 雑文
 画像は1948年9月9日発行の第3回国体の渡辺版初日カバー。初日カバーでブランド品と言えば、この渡辺版ということに異論はあるまい。そして、その第1号がこの第3回国体切手である。郵趣界で渡辺と言えば初日カバー以外では関係ないけれど、本業の版画の方では銀座の老舗である。

キリンの切手

2007年04月24日 | 切手
 画像は、中央アフリカのタンガニーカで1922年から発行の通常切手。こした構図の切手だと大抵は国王とかの肖像が入るのが一般的だと思うけど、このシリーズはキリンの顔のアップである。さすがアフリカ。

知らなかったよ

2007年04月23日 | 文献
 「郵便消印百科事典」の表紙に使われている「郵便取扱の図」を見て気がついた。今まで何度も見ている絵なのだが、こんなに拡大されたものを見たことが無かったから見落としていた。押印作業を描いた場面なのだが消印が二連印。明示10年代というだけで、この絵の正確な製作年代が不明なところがちと痛い。

4日ぶりに帰宅

2007年04月22日 | 雑文
 4日ぶりの我家。帰りは頂き物や買物でかなり重たい思い。電車の中では「北陸郵趣」用の全日展関係記事をボツボツと書いたり、「郵便消印百科事典」を読みながら4時間弱を過ごす。今晩は収友から貰った全日展出品作品CDを見て、復習といったところである。

全日展2日目

2007年04月21日 | 雑文
 今回の全日展でオススメ作品の筆頭は、なんと言っても奥山氏の「チェコスロバキア・プラハ城切手」。この作品は全作品の中でダントツに美しい。特に伝統郵趣の方は、日本、外国問わず必見である。タイトルリーフの作り方、リーフに無用な空間を残さない作り方、くどすぎない図解の手法などなど、プラハ城切手の知識ゼロの方でもとても勉強になる作品。
 日本切手で印象に残ったのは、西川氏の「戦前記念切手」なのだが、これは誰が見ても納得の作品。そして意外と気に入ったのが、銀銅賞の尾台氏「楠公はがき使用例1930-1945」。標語入機械印の難関「寺島町宛の通信は新丁目番地で」をはじめとして、ステーショナリーでこれだけ楽しめた作品も珍しい。もちろんリーフ作りも丁寧。
 午後の一時を利用して、ご案内を頂いていた目白で開かれているJPSイギリス部会のミニペックスへ。ギャラリーも多く盛況の模様。僕のイギリス切手入門はマーチン切手帳からなのだが(ペン画タッチの表紙に惹かれたのがきっかけ)、池原氏の「マーチン・プレデシマル時代の切手帳」は、その概説編。参観者の中には、表紙の楽しさや美しさを理解してくれた人も多いのでは。佐藤明夫氏の「マーチン・ブレデシマル」「ジョージ6世」は、その物量に圧倒されます。リーフ作りも一頃よりかなり改善されたようなので、更に繊細な改良を加えて美しいリーフを作ってもらえると、物量+美しさで鬼に金棒なのですが・・・。意表を突かれた作品が梅沢氏の「マーチン40周年より長いもの」。長いと言えばノルウェーのラッパ切手と考えてしまいますが、ドイツのライプチヒ博覧会切手なんて頭の中にありませんでした。まさにミニペックスならではのテーマ。恐れ入りました。
 夕方からは毎年恒例の外国切手収集家の宴会。宴会だけではなくて、今回は某氏提案によるイベントが・・・。今はナイショですが、数ヶ月語には読み物として皆さんの前に姿を現します。

全日展初日

2007年04月20日 | 雑文
 今日から全日展。全体的な印象はと言うと、作品がちょっと少ないかな?というところと、全体的に小粒な感じ。郵便史の金賞は北陸からの出品者の「加賀金澤の郵便印」で、身内びいきではないけど美しく仕上がっている。美しいとか、重量感のある作品は、ズラッと並んだ作品群の中でもパッと人目を引く存在であるし、全体から受ける作品の第一印象はとても大切だと思う。明日は、全日展にJPSイギリス部会展、そして恒例行事になってしまった外国切手収集家の宴会と忙しい1日。仕事の忙しいのは勘弁してほしいが、切手で忙しいのは大歓迎である。

落札品

2007年04月15日 | 郵便史
 先日届いたハンガリーでのオークションの落札品。SZABADKA局のタイプCJ型式の消印であるが、大形でとても目立つ存在が気に入っている。この局は現セルビア・モンテネグロに位置し、開局は古く1789年である。幾つかのタイプの消印を使用しており、格別に希少な局ではないけど、このタイプだけは別格扱いである。他の消印と比べると15~20倍の評価なのだが、市場で目にする数はそれよりも希少な気がする。今回はかなり気合いを入れて入札したのだが、結果はリミットの数キザミ下ということで、ヤレヤレと言ったところである。

超大忙し

2007年04月11日 | 雑文
 数週間前に職場で退っ引きならない案件が浮上。おかげで夜中近くまでの残業に、もちろん土日も無しという状態。40過ぎにはかなりこたえる。
 というわけで、4月中は定期更新は無理だと思いますが、最低でも数日おきには更新したいと思ってます。毎日欠かさず来てくれる方には申しわけないけど、勘弁して下さいね。
 だけど、どんなに忙しくても全日展には行きます。ホテルに仕事を持ち込んででも参観します。こんな時には、ちょっとの間に切手を眺めるとホッとする。

Pashupatiの使用例

2007年04月08日 | 郵便史
 画像は、ネパールのPashupatiシリーズの使用例。緑が4パイスで、赤が8パイスだから合計で24パイス。内訳はシングルレターが4パイスで、書留料金が20パイスである。消印はTaulihawa局で2008年4月8日。2008年と言うと来年の年号なのだが、これはネパール暦によるもので西暦では1951年7月21日がこのカバーの日付である。ネパールのカバーを解析するには、一々引き算をして西暦に直すのだが、これが面倒くさい。

楽しめた本

2007年04月05日 | 文献
 火曜日から2泊3日の出張だったのだが、『使用例収集「熟考」田沢切手の使用例』を持って行ったおかげで片道8時間の電車も退屈せずに過ごすことができた。この文献、書名の示すとおりカバーのみが掲載されているのだが、いわゆる僕などには縁の無い珍品紹介的なものではなく、比較的身近な使用例が紹介されているところが良い。珍品集だと「すげーな」で終わってしまうのだけど、こうした本だとマジメに解説を読んでしまうもの。

一つの手彫の楽しみ方

2007年04月02日 | 切手
 手彫切手を長いこと収集している友人がいる。と言うと、札束コレクションと思われるかも知れないけど、実はそうでない。貧しい(失礼!)お小遣いの中から、手に負える範囲で集めているので、もちろん珍品なんて無いし、数万円クラスのものだって無い。とにかく、安く枚数を集めることを目標としているから、多少の目打欠けなども許容範囲だし、全体のバランスだって無いに等しい。でも、二流三流の印面変種が散りばめてあるし、色や紙の分類もしてある。そんな彼の手彫切手コレクションを見ていると、手彫切手収集の原点を見せられているように思う。

ドイツ語はわからないよ

2007年04月01日 | 文献
 ワールドでクラシックを集めていると「ミッヘル」「コール」「ゼンフ」など、世話になるドイツ語の文献は幾つもある。ところが、こっちはかなり怪しい英語以外は外国語がまったくわからない。と言うわけで、一語一語辞書の世話になるのだが、画像に紹介する「独英郵趣辞典」はかなり重宝する存在。もう十数年前にGERMANY PHILATELIC SOCIETYから購入したもの。ドイツ語でお困りの方にオススメである。