『切手市場』 慎之介ブログ

慎之介がお届けする切手市場とその他の耳よりな情報です

8月の市場で見付けた新発見

2018年08月16日 | 慎之介
長年毎月出店のすずき商店の鈴木盛雄さんは昔から日本の消印コレクターとしてお付き合いが広く郵趣の連載や消印カタログの編集委員を経験されていて切手市場にご来場いただいてない方でもご存知の方は多いようです。すずき商店にはいつも消印や新普通切手の銘版の買い物や情報交換でベテランコレクターが沢山集まります。そのメンバーの中でもガレージ時代はお店を出されていた藤田さん、今はTPM誌上や各種会合では和欧文機械印の研究的コレクターとして活躍されています。今月の市場では消印研究会メンバーからの委託品などを並べ鈴木さんとの素晴らしいタッグマッチを演じて下さいました。値付はない委託品=チャンネルが合えば見積開始のような売るより情報を共有しましょうみたいなラフなスタイルが素敵です。その中から昭和30年代の北海道の為替印の紙片は強烈でした。非郵便印なので純切手コレクターからは敬遠されるのですが、消印や郵便史をやっている方には興味深い見物であり売物でありました。megさんやダイセンさんと旧国名表示に感動して盛り上がっているところに今月出店のモモクロさんが一言C欄が割れてない?とのご指摘。さすが私の20歳の頃の師匠です。非郵便が故にあまり詳しい研究がかけられていませんでしたが、観察してみると北海道独特の為替記号は国名の漢字一文字と平仮名1文字又は2文字が独立している印影になっています。製造や配備の裏付を取るのは時間が掛かると思いますが印影からわかる特徴を見逃さない→構造を推定する洞察力は沢山のサンプルを見てきた経験があるからこそと思います。誤植に伴うエラー印は見た目の奇抜さから珍重されて良い値段で取引されたりします。冷静に観察していくと消印の構造が把握出来るようになり新しい発見にもつながります。今はヤフオクや切手市場を活躍舞台とされているモモクロさん=吟郵詩人さんまだまだ色々教わる事がありそうです!