『切手市場』 慎之介ブログ

慎之介がお届けする切手市場とその他の耳よりな情報です

9月は内藤陽介さんがゲストです

2014年08月29日 | 慎之介

皆様こんばんわ。慎之介です。
9月の切手市場は奇数月出店の服部好伸さんが療養明けで復活出店して下さいます。また同じヨシノブさんで7月に復帰して下さった今野喜信さんも出店して下さいます。先月復活の橘康成さんも連続出店です。外国切手ファンには大変嬉しい出店メンバーが並んでいますので皆様お楽しみになさって下さい。さて9月は郵便学者で作家の内藤陽介さんが日本橋初のゲスト出店して下さいます。新刊本「朝鮮戦争」(えにし書房・2000円税別)の優先販売とサイン会を開催していただきますので、人気の韓国・北朝鮮切手のコレクターの方にも歴史にちょっとでも興味がある方にもおすすめの内容になっているようです。作家先生の直接の販売ですので、内容のご質問や意見交換、少数にはなりますが既刊本の即売やお問い合わせなど内藤さんとの交流をお楽しみいただければと思います。今年の全日本切手展では実行委員長を務め終えられてこちらの話題や来年の展望などもお話いただければなんて期待しています。開催時間はいつも通り10時位~15時位の予定です。それにしても日本と関連深い半島の歴史の一部分を郵便学者の視点で解説した素晴らしい一冊だと思いますので皆様乞うご期待です!

切手の博物館バザーへ出店します

2014年08月21日 | 慎之介
皆様こんばんわ。慎之介です。8月31日(日)は切手の博物館で開催されるフィラテリックバザーに出店します。数年振りの出店です。最近になって切手市場へ新規にご来場いただける方からこちらのバザーで切手市場のことを知ったという声をお聞きして最近の開催状況を全く拝見していなかった事もあり勉強のためにお邪魔することに致しました。切手市場からの出店も年々増えているようで、出店メンバー様の感想も聞いてみたいと思っています。主に外国紙付5円・はがし10円と日本最新記念済10円が当日のセールでリクエストがあれば何でもお持ち致します。

昭和44年年賀時の機械印・続編

2014年08月17日 | 慎之介
 
皆様こんばんわ。慎之介です。先日ここで書かせていただきました昭和44年年賀取扱時期の機械印について追加の画像を使って少し掘り下げてみたいと思います。昭和43年6月15日以降は日本中の機械日付印には「あて名には郵便番号を」という標語入となっていますが、この年の官製年賀葉書には「あなたの住所にも郵便番号を」という標語が予め印刷されていました。行徳国弘さんの「戦後の郵政資料第4巻」18ページに昭和43年12月29日事業周知用通信日付印の使用について(郵業金-1251号)(大阪郵政局報郵便版第424号、43年12月18日)内容が陳述されていてこの件に関して各局宛通達が出されていることがわかります。{昭和43年12月29日から昭和44年1月10日までの間に使用する刻印については、一般の刻印を使用することとするから、行き違いのないよう…取り計らわれたい。ただし押印機が2台以上配備されている郵便局にあっては、特定の押印機をお年玉つき年賀はがきの消印に使用する場合は、お年玉つき年賀はがき用の押印機を除き郵便番号記載勧奨に関する標語刻印を使用するものとする。}括弧部分引用です。読み解くと機械日付印が1台の局は1月10日まで標語無に切り替えて使用して、2台以上の局は年賀葉書専用に1台標語無にしなさいということですが、お年玉つきでない官製葉書や私製葉書の使用も当然あるわけですからこの通達の徹底は困難なものだったと想像できます。画像5点の年賀葉書は左から標語無に切り替えて使った例、標語入のまま消印した例、翌年の昭和45年年賀葉書は標語の印刷はなかったのですが再度標語無を使用した例です。年賀用の押印機として翌年も年号だけ替えて稼動したものと思います。渋谷の和欧文標語無の使用例はこの時期のものですが、取り揃え押印機を年賀用に使った(色検知は赤系の刷色なので末端部分で強制押印と言われる押印機の役割のみ稼動させ、別途区分機にかけるか手区分)のか、全部の郵便物にそうしたのか未だ良くわからないところがあります。「戦後の郵政資料第4巻」で他の通達を見ますとこの年の年賀期から自府県・東京都区・大阪市・京都市・神戸市あてのものについて郵便番号による区分方法が試行されることとなったと記載があります。差立区分に郵便番号読取区分機を活用する旨は書かれていませんが、渋谷以外の局でもどういう活用がされていたか興味が湧きます。画像右は大賀式機械印に取り付けられたことによるM波の昭和3年使用です。4年1月1日前0-8の年賀引き受け期間用消印が様々な文献で初日とされていますが、年内の年賀取扱い期間(12月29日~31日の部分)は存在して良い訳で赤羽3.12.31前0-8の初期データです。

小さなバラエティ・千葉の標語無機械印

2014年08月12日 | 慎之介
皆様こんばんわ。慎之介です。
最近戦後郵便史を研究されている行徳国宏さんと時折意見交換することが多く、多くは機械消印のバラエティーの出現データや記録や記憶です。久し振りに思い出した戦後機械印の標語無について少し書かせていただきましょう。昭和43年6月より日本の機械印(当時は唐草印のみ)全てに郵便番号周知の標語が取り付けられることになりました。西日本の一部では4月頃より使われ「あて名には郵便番号を」の標語刻印は当時約2500個製造され漏れなく全国に行き渡り、7月1日より開始の郵便番号制度の事前周知を行ないました。昭和44年12月には「郵便番号をお忘れなく」、昭和47年年賀期には「郵便番号はハッキリと」の2種類が追加若しくは更新され、昭和53年頃と思われる製造中止まで生産・使用されてきました。一連の郵便番号周知の事業の期間に日立型の機械印もあてはまり、昭和42年11月より本郷・千葉・・浦和・東淀川・尼崎の5局で使用されました。この実用実験機にも標語が取り付けられました。各局では既存の書状押印機・小型押印機はそのまま併用または年賀期の予備機体とされました。ややこしいことに標語印使用後初めての昭和44年年賀期には標語を取り外して使用する通達が出され各局ルールを守ったようです。この通達は年賀葉書印面部に標語が予め印刷されていることが理由で、和欧文機械印は原則適用されず渋谷局の例外が見られるのみなのは、年賀期の機械消印が唐草印で時刻表示「年賀」としたものであるからです。年賀引受期間(12月15日~28日)はを過ぎても年賀取り扱い期間(~1月10日)は年賀葉書にダブって押印される危険があるからです。年賀引受期間は年賀葉書は消印省略なのでダブった押印を心配することはありません。話が長くなりましたが今回ご紹介の千葉の機械印は日立型が昭和44年に使用終了して和欧文機械印を取り付けた自動取り揃え押印機が昭和45年10月28日に配備(現行押印機の状況と使用局一覧昭和52年・丸島一廣著より引用)されるまでの期間に一致する昭和45年6月20日と24日の印影です。珍しいものではありませんが、年賀期以外は標語印が絶対的に使用されている期間にこうしたイレギュラーがあったのは面白いです。恐らく年賀期用にとってあった標語無刻印を使用したものか、日立型を本務機としていたためこちらまで気が回らなかった為と思います。消印収集はとにかく色んなドラマがあって面白いです。本来はイマイチはっきりしない標語無唐草印の切り替えデータを追っていたのですが、その道中のちょっとしたバラエティーです。

ザ・フィラテリストマガジンのお知らせ

2014年08月10日 | 慎之介

皆様こんばんわ。慎之介です。先日の切手市場会場で配布しましたThe Philatelist Magazine(ザ・フィラテリストマガジン)の購読案内用パンフレットはB5版16ページ・フルカラーの豪華なもので、発行人の吉田さんによりますと全日展開催に併せて作成したものでリリース日に同時開催の切手市場でも配布できるよう当日会場までお持ちいただいたものです。割当は500部ありましたので200部程度の残りが出ました。こちらにつきましては9月以降も受付テーブルで配布致しますので、TPM誌の特性を知りたい方、ご購読に興味の方、既に読んでいるけど再確認されたい方、皆様ご覧いただければと思います。過去の記事をカテゴリー別に紹介したものの中にこのパンフのみの特別記事「ミニ対談・町屋安男さん・行徳国宏さん」が貴重な1ページとなっています。当ブログでのご紹介が遅れましたが先日は全日展特集の号外も発行され、切手市場の紹介記事を掲載いただきました。もちろん毎号のイベントレポートは切手市場の情報と総括を私が書かせていただいていますので是非ご覧いただければと思います。現在購読申込なら第3号と号外が両方無料でダウンロード出来ます。PDF版無料キャンペーンは今年9月発行の第4号と12月発行の第5号までです。ご興味の方は当HPトップとありますバナーをクリックして申し込んで下さい。

M波機械印その後…

2014年08月05日 | 慎之介
皆様こんばんわ。慎之介です。
先日画像で取り上げたM波機械印の後期使用例はおかげさまで朝一番で売切となりましたが、切手のガレージセールの第1回からのご来場メンバーである青柳さんに白浜局の昭和56年の記念押使用例を提供いただきましたのでご紹介致します。以前も解説致しましたが、日本の唐草機械印はユニバーサル横型→縦型7本波→L型6本波→(箱型標語・日付部上)→M型→S型→戦後標語対応型→S型→短型上下印(郵番標語宣伝用)→S波という変遷を辿って日付部は同型のデザインでありながら波型は70年の間に様々な変化を繰り返します。この波型の登場は大賀式機械印という新型の機械印の登場に併せて昭和3年12月に製造されたもので当初製造のものは日付部がごく僅かに大きめに見える特徴があります。昭和4年の年賀状処理が実質のデビューだったようでその出現データはSEVENに書かせていただいたことがあります。白浜局の例は丸島一廣氏著書「現行押印機とその状況」に例外印影として昭和55年12月の図版に更正使用であることと1年使用のコメントが添えられています。今回青柳さんからいただいたものは年を跨いで56年1月1日のものを含んでいるため最後期使用例を更新する良い発見になりました。終戦時の機械日付印は軍国主義的標語印使用局が多く、これら全て使用を見合わせたため昭和24年末に黒色による戦後標語印「平素のご無沙汰は年賀で」と年賀特別意匠「梅花」が各局に送付される際に新ハブと言われる日付部が上で標語部が下のタイプに全国統一されるまでの期間、4年程度は基本的にS波が復活使用されるのですが、郵便事業を内容としたM型標語やS型標語、M波はおろかL波まで復活使用され混沌とした時代を過ごします。広告事業終了により間合運用であった標語印も使用が取り止められ印色も黒色に戻されるのですが、間合い運用時は旧ハブを用いたS波を使用して良い通達が出ると一気に波型印が全国に溢れ、M波もかなりの局で復活してしまいました。これは広告事業終了時にまだまだ完全印影が完成しきれていない当時の状況を示す素晴らしい使用例だと思います。昭和30年代に入ると急速に機体更新と新規配備に伴って美しいS波の印影に統一されていきます。
  
図は左から白浜局56年年賀期の使用例、広告事業(新ハブ)終了時の復活使用、前回オシドリでお見せした近江八幡局の31年年賀期の使用例(前回のものは通常期)予備使用や更正使用の多い年賀期は通常期より格下になりますが、白浜局の場合は56年年賀期までの間どういう運用が行なわれていたか気になります。

各地で切手展ラッシュです

2014年08月04日 | 慎之介
皆様こんばんわ。慎之介です。最終日にようやく全日本切手展へお邪魔することが出来ました。ひときわ目立った「郵便フリマinカリブ切手展」のショップ様を覗くと御徒町のガード下・モノ作りショップのような癒される販売品を眺めながら時間を過ごすことができました。私の注目は絵本チックに頁建てされたカードと封筒のセットで、ちょうど今日会う方へのプレゼントになりました。競争出品をメインとした切手展会場ではコアになりがちな来場者様とは別に素晴らしいゆうびんや手紙のファンを集める企画だったなと思います。風景印活動家の古沢保さんの特設ブースでは刊行本や風景印グッズの即売をしつつ風景印ファンの交流場所になっていたようです。
 
初秋には各地で地域郵趣会の切手展が開かれるようです。切手市場は第1回からのご来場をいただく佐倉市の宮崎さんから習志野切手展のご案内をいただき、昨日の切手市場会場でもチラシを配布させていただきました。9月19日(金)~21日(日)には習志野市・市民プラザ大久保にて第17回千葉切手展が開かれます。画像の通り注目は習志野収容所の捕虜郵便です。この作品に関しては記念講演も行なわれる予定で地方切手展としてはレベル高い内容のものになりそうです。10円SHOPウチダさんからは「国立公園切手展日本・アメリカ」楽しい湘南切手展2014のご案内を先月からいただいています。会場は昨年と同じフジサワ名店ビル6階イベントホールです。10月17日(金)~19日(日)の3日間で注目はバザーテーブルを10卓ご用意いただいているとのことです。3日間4000円の格安となっています。切手市場出店名メンバー様の中でご興味の方は慎之介宛お問い合わせください。展示は特別展示を含め50フレームの予定です。地方切手展としてはかなりの規模だと思います。そして切手市場のレギュラー出店ショップの早瀬さんからいただいた横浜旭郵趣会の会報「あさひ」を拝見するとスタンペックス2014の終了報告の記事が出ていました。7月11日~13日まで開催されていたようで来場は392名様を数え過去最高となったそうです。こちらも第17回を数え地域に密着したイベントとして評価を得ているようです。
  

夏の切手市場は大盛況でした!

2014年08月03日 | 慎之介
皆様こんにちわ。慎之介です。例年の8月切手市場は出店が3~5ショップ様ほど少なくご来場影響するのですが、今年は朝から入場が多く全日本切手展の影響は大きかったようです。驚いたのは名古屋から大挙して両イベントを楽しんで下さった方々。以前お世話になった皆様と再会を果たして嬉しかったです。自身が同人誌を発行していた高校生の時分から応援していただき、名古屋の郵趣会で1度だけお世話になったヒロシ様は20年振りの再会です。香港様・家康様・多数貼様などなど皆様もお元気だったようで久し振りに「~だもんでぇ」と名古屋の暖かい空気に触れることが出来ました。さてさて他にも馬場さんの本をご覧になって初めてお見えになった切手女子様、郵趣8月号の紹介記事をご覧になって中国・青島からお越しになった兄貴様(写真隣の女性は日本在住のガールフレンドだそうです!)日本橋富沢町に移転してから毎月来てくれている若きエース。この日は切手市場の発表部長・ヤマヤマさんと記念撮影です。今月のテーマは古い切手と郵趣用品だったようで欲しかったピンセットの予算を尋ねると1000円!将来有望です。私のジュニア時代なんて350円のJPS印が精々でした。トミーさんの協力もありMasonショップへお買い物に行った結果は…各種のピンセットの特徴を教えて下さりライト付ルーペと一緒にプレゼントして下さりました。この半年間、スタンプクラブ事業に併せて切手市場会場へ来てくれるジュニアの皆さんへのサポート体制は相当な仕上がりを見せているようです。このブログで私は発信し続けることしかできませんが反転して皆様のご協力が返ってきてくれるのは切手市場を開催してきて良かったと思える一時です。
  
来月の切手市場は9月6日(土)にいつも通り綿商会館です。今月復帰のヤスナリショップの橘さんが早速の連続出店です。療養中の服部さんも間に合えば出店の予定で、7月復帰の今野さんも満を持しての再登場です。開催時刻は9時30分~17時までです。遅くにお見えになっても片付けながらではありますが、楽しんでいただければと思い18時30分まで延長開催して様子を見させていただきましたが利用率が低く、当初予算を立てました17時までに戻したいと思います。ご来場時間には皆様ご注意下さい。