『切手市場』 慎之介ブログ

慎之介がお届けする切手市場とその他の耳よりな情報です

続・内藤さんの本を読んで

2008年07月28日 | 慎之介
先日の日記に付け加えて感想かたがた思い出話を。
本文中で韓国初代大統領李承晩(イスンマン)氏に関しての記述は特に沢山ありました。思いもかけない名前を発見したのは李承晩3選についての項でした。野党各派が3選阻止に向けて大団結して擁立した候補が韓国初代国会議長の申翼煕(シンイッキ)氏。しかし申候補は投票10日前の1956年5月5日に脳溢血で急死してしまいました。

私が熱心に切手を売っていた頃の話。韓国の今は閉店してしまったなじみの切手商から譲ってもらったカバーの中にひときわ目立つ銭位50円仏像貼で朝鮮琉球特別地帯宛2倍重量航空便でKANDA欧文櫛型消というものがあり、そのカバーの宛名がこの申翼煕氏だったのです。在日コリアンが差し出したもので手紙は入っていませんでしたが、凄く歴史の重みのあるカバーだなと店主や同席した妻から話を聞くうちに切手よりそっちが珍しくなって高くなったのは言うまでもありません。
そのカバーは当時発行のオークションに付され大切にして下さるコレクターに納まりました。今は亡き私の師匠の元へは収まらなかったのは円位発行数少し経った後だった理由だったのは誰にもナイショ。
そんなことを考えたりしながら今日も電車の中で読んでいます。

内藤陽介さんの新刊を読んで

2008年07月24日 | 慎之介
皆さんお久しぶりです。慎之介でございます。
7月の切手市場会場で内藤陽介さんの新刊「韓国現代史~切手でたどる60年」の発売記念イベントとして即売&サイン会が開催されました。実は私もこっそり買わせていただきまして、何せ400頁もあるのでゆっくりと読ませていただいています。第二次世界大戦最末期~現在に至るまでの歴史が切手を見ながらわかりやすく楽しく書いていますので、私のような韓国好きの方もそうでない方も是非一度読んでみてはいかがでしょうか。
内藤陽介さんは作家でありながら郵便学者として都内各地の大学で先生をされたり切手の博物館副館長を勤めたり様々な活動をされています。その内藤さんが切手市場立ち上げの頃から新刊のあるごとにサイン会を開催して下さり、会場を盛り上げてくれているのは平素から感謝の念を抱いている次第です。横浜ガレージにも参加されていた内藤さんはよく終了後に食事会に参加され作家としての志などをお話されていました。私が憧れていた「もの書き」という職業…素晴らしいと思います。これからも頑張って下さい。