『切手市場』 慎之介ブログ

慎之介がお届けする切手市場とその他の耳よりな情報です

11月23日(土・祝)は切手市場感謝祭・秋です

2013年11月06日 | 慎之介

皆様こんばんわ。慎之介です。
11月23日(土・祝)はJAPEX2013へお出掛けの方も多いと思います。是非とも台東区民会館8階9階の切手市場にもお立ち寄り下さい。特別展示「アドベントレター」(まんげつ堂様企画)に続いてもう一つ特別販売のお知らせです。切手市場出店歴もあるご来場メンバーの吉田敬さんが発行する年刊本Philatelic Journal 2013を切手市場会場で販売下さることが決まりました。大手切手商でも販売があるため当切手市場限定ではありませんが、発行元のstampedia社員さんが会場へお見えになり対話可能な状態で販売下さるので多少の質問にもお応えいただけると思います。定価は1000円です。それにしても記事内容の質の高さと登場する図版の素晴らしさといったらこちらの吉田氏のブログでも事前予告を見る事が出来ます。また当会場では特別に2011年版、2012年版のバックナンバーも販売いただけるとの事です。前回迷った方、チャンスです!
Philatelic Journal 2013<目次>
タスマニア伝統収集における”適正一枚貼りカバー”についての考察(佐藤浩一)
バーゼルの鳩・複数の印刷版の存在をつきとめた研究(カールルイス)
産業図案切手の見所(須谷伸宏)
日本の急速送達郵便史(池田健三郎)
日本の印刷物の郵便史(第4種郵便と第1種無封郵便)(行徳国宏)
伝統郵趣コレクターのテーマティク作品
(大橋武彦)
テーマティク作品のトリートメント(榎沢祐一)
少し前になりますが10月の切手市場では斉藤裕美さんショップにNHKの取材が入りました。GHQが昭和20年代に行なった郵便検閲についての番組を制作されるにあたりまして検閲済の処理がされた郵便物を撮影したいとの事で斉藤さんのほうでOKされているならということで元NHKのコレクター様と共にご来場いただきました。昨日無事にクローズアップ現代で放送されたようでNHK公式HPでも動画の一部がリリースされました。リンク先はこちらです。たまたま私の郵便史の先輩が岩波の新刊本「GHQの検閲・諜報・宣伝工作」山本武利氏著をよく読めと払い下げて下さり熟読していた最中でしたのでタイミングの合った取材でしたので番組の制作担当さんとも内容ある打ち合わせができました。山本教授は戦後メディア史を良く研究されており、戦後メディアの体制や思想にどれだけGHQが関与していたか上記本を読んでもよくわかるほどで、郵便史から離れメディア史にも興味を持たされる内容です。当時CISという民間諜報局傘下にCCD民間検閲局という部門があり1945年9月3日CCD隊長のソープ准将の決定によってマッカーサー承認を受け実働部門が9月11日から活動開始したとのことです。部門は8に別れ郵便はその1つ。紙芝居や映画まで検閲する部門があったのは驚きです。検閲郵便が郵便史ファンの収集アイテムに終わらず戦後日本史の大事な史料であることを改めて考えさせて下さったひとときでした。