歩 い て 世 界 一 周 12月25日(火) 晴れ
日 数「日」 |
総歩数(歩) |
総距離(m) |
平均歩数(歩) |
|
今 日 |
15,326 |
10,728 |
||
今 月 |
25 |
377,563 |
264,294 |
15,103 |
今 年 |
360 |
5,486,679 |
3,840,675 |
15,241 |
2005年から |
2,925 |
41,218,548 |
28,852,984 |
14,092 |
70歳の誕生日から |
6,457 |
123,168,685 |
86,218,080 |
19,075 |
ドイツ・オランダ、ベルギー.、フランス.イギリスを経てアイスランドのレイキャビックに向かう、後 1,089,879m
クリスマスになると思い出すことがある。今から七十数年も前の事だ。神田の神保町に居た。貧乏で外套も買って貰えなかったが、暮の寒い時も良く【スズラン通り】をふらついて歩いたもんだ。電車通りに【救世軍】の本部があって、暮近くになると毎晩兵士たち(救世軍の信者)がスズラン通りにやって来て太鼓や喇叭を鳴らして【慈善鍋】に寄付を呼び掛けていた。
【慈善鍋】にお金を入れる姿はあまり見かけなかったが、かなり遅くまで楽隊は太鼓を打ち鳴らしたり讃美歌を歌ッタリ、お説教をしたりして居た。通りかかる人の中には足を停めて聞く人も居た。私は寒さに震えながらも、熱心な兵士たちの行動に感動して、お説教に聞耳を立てて尊敬の気分に浸っていたもんだ。
クリスマス・イヴの晩は大勢の兵士が集まって威勢よく讃美歌を歌った。「信ずる者来たれ!」といった歌のような気がする。その歌声に連れられて大勢の者が付いて行き、電車通りを渡って救世軍の本部に入って行った。私もその中に居た。
講堂のような大きな部屋には沢山の人が居て、偉い人がお説教をするたびに「アーメン」と言った。私はその後「ソーメン」と言って恥を掻いた思い出がある。しかし、信仰心が芽生えたか、その後日曜学校へ何回か行った。そのことがおやじに判って、こっ酷くしかられた。それ以後一度も出入りした記憶がない。
今でもあの本部の前を通る度に、クリスマスの時に、救世軍の楽隊について行った事を思い出す。忘れられない思い出だ。