Thank you ＆ see you again, Inoko.

３月１１日朝、大切な大切な友人が旅立った。

昨日お葬式があり、５名の方々が次々とお別れの言葉をおっしゃった。
あけぼの会やピンクリボンフェスタの活動の他にも、趣味の絵の仲間、
若い頃からさまざまな社会問題に関心を持ちその会の仲間、そして多くの友人、
私の知らない、いのこちゃんの姿がたくさん見えた。

彼女は８年間乳がん患者会であるあけぼの会鳥取支部長をしていた。
大きな声をしてたくさん喋って、グイグイ人を引っ張っていくリーダー、というわけではない。
物静かな、凛とした、印象の人だった。
しかし皆、いのこちゃんの人柄に惹かれ、彼女の周りに人が集まる。

かくいう私も、彼女の人柄に魅了された一人。
何かあれば彼女に相談し、愚痴をこぼした。
彼女と話すと、なぜだか元気になった。そんな経験は、一度や二度ではない。



彼女が私に教えてくれたものに、こんな言葉がある。

「人は１本の大きな木であり、がんに罹ったことはその木から出ているたくさんの枝葉の一本にすぎない。がんになったことでその人の本質は何ら変わらない。」

いのこちゃんが人をうわべでなく、その人の本質をちゃんと見ていた。
そして、自分の生き方もぶれることなく、信念を持って最後まで生ききったのだ。
葬儀で初めてわかった。


だから、みんな彼女に魅了されるのだ。


いろんな人がいろんな場所で、彼女に励まされた。
たくさんの人に、いろんなものを与え続けた人だった。

そんな彼女に会えて、本当によかった。


でも、まだまだ一緒にいたかった。
いっぱいいっぱい話をしたかった。
悔しくて、悲しくて、信じたくなくて、今も涙が出る。
ヘタレだから、「いかないで！」とまだ駄々こねてる私がいる。

だめだめな、私。

「しっかりね、後は頼んだよ。」って言ってるかなあ、いのこちゃん。
ヨタヨタ、ヘタレな私だけど、あけぼの鳥取やピンクリボンフェスタ、いのこちゃんの分も頑張るから。

私もいずれそっちに行くけど、なるべく１日でも遅く、行くよ。
いのこちゃんにお土産話たくさん持って行けるようにするからさ。

本当に本当にありがとう。

ほな、またね。。。