
聖マリアンナ医科大学初期臨床研修プログラムの概要
「生命の尊厳にもとづく医師としての使命感をもって、人類社会に奉仕する人間の育成」が聖マリアンナ医科大学の建学の理念です。
医師になろうという強い意志を持って国家試験に臨む医学生。将来の進路は、いずれは地域医療に貢献したい、より専門的治療を学びたい、医学の発展のために研究をしたいなど様々。
研修医にとって、初期臨床研修期間に、医師としての基礎を学ぶことは、いずれにせよ非常に重要なことなのです。
聖マリアンナ医科大学臨床研修センターでは、すでに強い意志を持って医師になった研修医にとって、講義や見学といった医学生の勉強の延長のような「よく教えてくれる環境」ではなく、自分で考え自分で行動し解決していく「より学ぶことのできる環境」が大切と考え、さらに学びやすい研修プログラムを用意してきました。
3月の最初の土日。
この二日間は、これから病院見学に行く医学生さんやこれから医学部に進学する学生さん、すでに医学部に在籍している医学生の皆さんに研修目標とその内容を、聖マリアンナ医科大学の初期臨床研修プログラムの中から抜粋して、ご紹介していこうと思います。

初期臨床研修における研修理念
『医師としての人格を涵養し、将来の専門性にかかわらず、医学・医療の社会的ニーズを認識しつつ、日常診療で頻繁に遭遇する病気や病態に適切に対応できるよう、プライマリ・ケアの基本的な診察能力(態度、技術、知識)を身につける。』
これが、卒後臨床研修必須化における研修理念です。この研修理念に沿ってそれぞれの研修施設が工夫やアイデアを凝らしてプログラムを用意しています。
聖マリアンナ医科大学初期臨床研修における研修理念
聖マリアンナ医科大学病院では、この研修理念に基づき、さらにその上で、各診療科の掲げる後期臨床プログラムによって、より専門性の高い研修を行う必要性があると考えています。
今日の医療はより専門化し、日常診療の中にも専門性が問われるようになり、ただ単に検査値や臨床所見の改善だけでなく、患者の満足度が求められる時代になってきていると言えます。つまり、社会のニーズに答えるためにも「あらゆる疾患の経験が必要であり、そのため患者経験数のみならず、適切な研修を行うための研修医・指導医の待遇、指導体制、研修環境の改善」も重要であると考えています。
しかし、研修修了後には『すべての研修医が、日常診療で適切に対応できるように、すべてをマニュアル化して覚えなさい』ということを目的に研修していただくわけではありません。『まず患者を診察し、診察した所見から自分で考え、その上で、確かな知識に裏付けられた適切な医療(技術)を提供しなければならない責任がある臨床医になる自覚を、この2年間で持って欲しい。』ということです。
よって、初期臨床研修が単に卒前のBSL(臨床実習の医学生)の延長になってはならないのです。まず『何のための2年間か』を研修医各自が自覚する必要性があります。さらに研修医がそれぞれの専門領域や診療科を支える人材として扱われてはならないのです。まさに『誰のための2年間か』第一線の臨床医にも意識改革が求められています。

自分のなりたい医師像、この2年間で学びたいことをしっかりと見据えて研修スケジュールを立ててください
研修到達目標には、医師としてまず持つべき基本的な目標を示した一般目標があり、さらに研修を行う上での具体的な行動目標と経験目標があります。行動目標も、診療録を記載する、患者さんを診察するなど医師として基本的なことであり、また経験目標もよくみる病態ばかりです。
大切な点は、まず各診療科でそれぞれの患者を診療しながら、これらの基本的な目標を2年間で達成していくことであり、必ずしも専門的な疾患の知識を習得するばかりではないということです。

各研修診療科ごとに修得できる研修目標の一覧表を見ながら、自分で研修スケジュールを立てることから始めます
さらに大切なポイントはすべての研修病院がこの研修到達目標を掲げており、これを到達修得させるために、それぞれの施設がアイデアや工夫を凝らしているということです。
さらに大切なポイント、つまり研修病院を選択する上でも重要なことは
研修の理念をしっかりと考え、単に手技や経験にとどまらず、医師としての人格の涵養を促す研修プログラムを用意していること。自分で考え自分で行動できる能力を身に付けさせるための、評価をきちんと日々の研修の中で行える内容になっているかどうかが大切なポイントです。

「生命の尊厳にもとづく医師としての使命感をもって、人類社会に奉仕する人間の育成」が聖マリアンナ医科大学の建学の理念です。
医師になろうという強い意志を持って国家試験に臨む医学生。将来の進路は、いずれは地域医療に貢献したい、より専門的治療を学びたい、医学の発展のために研究をしたいなど様々。
研修医にとって、初期臨床研修期間に、医師としての基礎を学ぶことは、いずれにせよ非常に重要なことなのです。
聖マリアンナ医科大学臨床研修センターでは、すでに強い意志を持って医師になった研修医にとって、講義や見学といった医学生の勉強の延長のような「よく教えてくれる環境」ではなく、自分で考え自分で行動し解決していく「より学ぶことのできる環境」が大切と考え、さらに学びやすい研修プログラムを用意してきました。
3月の最初の土日。
この二日間は、これから病院見学に行く医学生さんやこれから医学部に進学する学生さん、すでに医学部に在籍している医学生の皆さんに研修目標とその内容を、聖マリアンナ医科大学の初期臨床研修プログラムの中から抜粋して、ご紹介していこうと思います。













初期臨床研修における研修理念
『医師としての人格を涵養し、将来の専門性にかかわらず、医学・医療の社会的ニーズを認識しつつ、日常診療で頻繁に遭遇する病気や病態に適切に対応できるよう、プライマリ・ケアの基本的な診察能力(態度、技術、知識)を身につける。』
これが、卒後臨床研修必須化における研修理念です。この研修理念に沿ってそれぞれの研修施設が工夫やアイデアを凝らしてプログラムを用意しています。
聖マリアンナ医科大学初期臨床研修における研修理念
聖マリアンナ医科大学病院では、この研修理念に基づき、さらにその上で、各診療科の掲げる後期臨床プログラムによって、より専門性の高い研修を行う必要性があると考えています。
今日の医療はより専門化し、日常診療の中にも専門性が問われるようになり、ただ単に検査値や臨床所見の改善だけでなく、患者の満足度が求められる時代になってきていると言えます。つまり、社会のニーズに答えるためにも「あらゆる疾患の経験が必要であり、そのため患者経験数のみならず、適切な研修を行うための研修医・指導医の待遇、指導体制、研修環境の改善」も重要であると考えています。
しかし、研修修了後には『すべての研修医が、日常診療で適切に対応できるように、すべてをマニュアル化して覚えなさい』ということを目的に研修していただくわけではありません。『まず患者を診察し、診察した所見から自分で考え、その上で、確かな知識に裏付けられた適切な医療(技術)を提供しなければならない責任がある臨床医になる自覚を、この2年間で持って欲しい。』ということです。
よって、初期臨床研修が単に卒前のBSL(臨床実習の医学生)の延長になってはならないのです。まず『何のための2年間か』を研修医各自が自覚する必要性があります。さらに研修医がそれぞれの専門領域や診療科を支える人材として扱われてはならないのです。まさに『誰のための2年間か』第一線の臨床医にも意識改革が求められています。

自分のなりたい医師像、この2年間で学びたいことをしっかりと見据えて研修スケジュールを立ててください
研修到達目標には、医師としてまず持つべき基本的な目標を示した一般目標があり、さらに研修を行う上での具体的な行動目標と経験目標があります。行動目標も、診療録を記載する、患者さんを診察するなど医師として基本的なことであり、また経験目標もよくみる病態ばかりです。
大切な点は、まず各診療科でそれぞれの患者を診療しながら、これらの基本的な目標を2年間で達成していくことであり、必ずしも専門的な疾患の知識を習得するばかりではないということです。

各研修診療科ごとに修得できる研修目標の一覧表を見ながら、自分で研修スケジュールを立てることから始めます
さらに大切なポイントはすべての研修病院がこの研修到達目標を掲げており、これを到達修得させるために、それぞれの施設がアイデアや工夫を凝らしているということです。
さらに大切なポイント、つまり研修病院を選択する上でも重要なことは
研修の理念をしっかりと考え、単に手技や経験にとどまらず、医師としての人格の涵養を促す研修プログラムを用意していること。自分で考え自分で行動できる能力を身に付けさせるための、評価をきちんと日々の研修の中で行える内容になっているかどうかが大切なポイントです。












