聖マリアンナ医科大学病院臨床研修Blog

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後期臨床研修医募集中!

聖マリアンナ医科大学では平成26年度後期臨床研修医を募集中! 詳しくは聖マリアンナ医科大学臨床研修センターまでお問い合わせ下さい!

再び研修評価上の注意 ~ここに気をつけてねほんと~

2007-01-29 19:48:34 | プログラム解説
すでに平成15年からポートフォリオ評価をはじめて
だんだん内容も充実してきていますが・・・・・
ちょっと最近気がつくことがあるのでコメントします

評価できない項目を無理に評価しないで下さいネ
これは研修診療科の指導医ならび指導助手の先生にお願いです
最終的に2年間で研修目標が修得できるように
オリエンテーションでテューターと研修スケジュールを立てました
だからそれぞれの研修診療科で達成しなければいけない研修目標を中心に
評価をして下さい
それ以外に経験できたらその項目だけ評価して下さい
無理に評価をdにすることありません
どうぞ評価できない*にチェックして下さい


今年から一般目標と行動目標の評価表が違います
これは研修医の先生方と指導医ならび指導助手の先生方皆さんに再度お願いです
研修医の成長度を4段階にとらえています
つまり
R:reporterレベル   まずは患者さんのあらゆる情報を集めてこれる段階の研修医
I:interpreterレベル  続いてその情報をしっかり解釈できる段階の研修医
M:managerレベル   さらに解釈した上でしっかり行動できる研修医
E:educatorレベル   最終的に研修医同士や医学生に教えることのできる研修医
このレベルに合わせて評価できるように研修到達目標を設定しています
さらにこのレベルに合わせた研修評価表を今年から使っていただけるようにしました
だから達成レベルに合わせた評価が可能です
研修医のレベルに合わせた研修とその評価が実践できます


ということは今の研修医2年目は?・・・・・・
そうなんです・・・・・レベルに合わせた評価ではありませんゴメンナサイ
全部見直しながら評価していただいて下さい

形成的評価にムラがあるようです
これも研修医の先生方と指導医と指導助手の先生方にお願いです
まず形成的評価は最終的に総括的な評価には用いられません
これは大前提のはなし
でもですね~
形成的評価こそ大切なんです!
だって研修医は自分がどのレベルなのか常に知りたい
自分のレベルに合わせてどんどん行動してみたいもの
だからこそ毎日いいね~とかこうするといいよ~なんてコメントされたい
だから
毎回形成的評価をしたら記録して下さい
記録しておくと自信につながります

以前は毎週金曜日にお見かけしていた内科のせんせ
毎週医局会で評価のために時間を作っていただいていたはずの内科のせんせ
最近評価なくて寂しいですって研修医の先生方の声聞こえてますか?


評価内容は必ず臨床指導医に確認して下さいネ
これは指導助手の先生にとくにお願いします
だって臨床指導医の先生方はひじょ~に厳しい1泊2日の研修に参加して
医学教育のプロとして厚労省にも認められたのですから
必ず自分の評価が適切か指導助手の先生方も評価してもらって下さいネ
そしてそして
もし自分も臨床指導医になってバッチをつけたい
これからはもってないとマズイぞ

なんて思ったらぜひぜひ次回の臨床指導医養成ワークショップに参加して下さい
お待ちしてます

ほかにもまだまだありますが
まずはこの4つは注意してみて下さいネ

未だに質問されること

2007-01-29 19:45:18 | プログラム解説
未だに多く聞かれるのです
せんせ~将来行きたい診療科がいくつもあるので
選択枠を増やして下さいってネ

未だに自分の将来が決められないでいる研修医たち

ま~確かに気持ちはわかりますがね

ただね~これだけはきちんと理解して欲しい
研修の必修化は研修医の就職先の選択期間ではないのですヨ
患者を全人的に診ることができるようになるための期間なのです
求められているのはありふれた症状の中で
見落としてはいけない重大な病気をきちんと見分けることが出来る能力を
この2年間で身に付けること
だからこそ病気を経験するのではなく症状を経験することなんですヨ

なんでたくさん診療科を選択させないんだなんて声も聞こえますが
短期間の研修で何を経験させますか?
あれもこれもでは身に付かない
慣れたころに異動なんてことになる
だからこそ研修到達目標があるわけで
これをきちんと自分でも指導医も理解しておくことが重要です
これらを研修して修得しなければ研修修了と見なさない
これが強調され過ぎると
評価があるから教えて
終わらないから手取り足取り教えてやらせてって研修医になっちゃう
これじゃまさに医師免許を持った学生?

何を目的にどんな医師になりたくて研修してるのか
目的意識をもって研修して欲しいなんて

もちろんその上で自分の本当に進みたい道を模索していく
それはそれで非常に大切だし重要

こんな風に自分で自分の研修スケジュールを立てて
自分の進むべき進路を見失わないように研修を続けていって欲しいです
はい