gooブログで発信!

生きるために大切なメッセージ&日々の出来事

旅行*石川県④

2017-03-25 08:34:31 | 旅行&スポット

「からくり記念館」から、辰口温泉地にある「たがわ龍泉閣」へ。
お風呂が充実しているお宿です。

フロントで受付を終え、部屋に案内されるのを待っていると、中居さんがお茶とお菓子を出してくれました。

ひと息ついてラウンジを見渡すと、時季外れ?と思うようなものを目にしました。

お雛様の段飾りです。
“雛祭り” の日は過ぎていたので、「何で?」と思っていると、着物姿の女将らしき女性が私たちのほうにやって来て、あいさつをされました。
雛人形が飾ってある理由を聞いてみたところ、“こちらのほうでは、どこの家でも3月いっぱい飾って、4月になったら片づける” とのことでした。
長期間、楽しめていいですね。

さらに、目を見張るものが…。

▲神代杉 衝立(作成者:畑 仁)

その大きさは、迫力大  圧倒されます。
しかも、使われている木は樹齢400年以上、地中埋没期間はなんと1000年以上!
みごとです。

写真撮影のあと、中居さんに案内されて部屋へ。

私たちが泊まるのは、和洋室タイプで、露天風呂付の部屋。
天井が高く、開放感があります。

露天風呂は、天然温泉の檜風呂です。
期待を込めて、さっそくお風呂へ。

かなり広くて、身長の高い私が手足を伸ばしてもけっこう余裕があります。
寄りかかって入っていると、檜のやさしい感触に癒されます。
乳ガン手術後の体を気にせず、ゆったり入れて満足でした。
主人の配慮に感謝

そして、時間を気にしつつ、お風呂から上がり、もう一つの楽しみの場所へ。

こちらの旅館自慢のお風呂、“田んぼの湯” 。
田んぼの真ん中から湧き出た源泉、6つの露天の湯です。

旅行前から楽しみにしていて、主人と「入ろうね」と話していました。
というのも、“田んぼの湯” は混浴。
専用の浴衣を身に着けて入るので、主人と一緒に入れるのです。
何より、ここだったら、体のことを気にしないで、ほかの人と同じお風呂に入れるんじゃないかという期待をもてたことがうれしかったです。

主人は大浴場、私は部屋の露天風呂で体などを洗ってから、“田んぼの湯” に入ることにし、現地で待ち合わせました。

“田んぼの湯” に行くには、一度、大浴場の更衣室で衣類を脱ぎ、フェイスタオルだけを持って、“田んぼの湯” 専用の脱衣所へ行くのですが、ここで問題が…。
大浴場の更衣室ですべて脱がなければいけないということは、人がいれば体のことが知られてしまう確率が大ということになります。

“どうしよう” とちょっと悲しくなりましたが、とりあえず更衣室に行ってみることに。
人がいないことを願っていましたが、一人だけいました。
帰ろうかとも思いましたが、楽しみにしていて絶対に入りたかったし、ここを突破すればいいのだからと、覚悟を決めました。

年配の方で話しかけやすかったので、お湯に入るまでの手順を確認するかたわら、乳がんで片方がないからバスタオルで隠していったらダメかどうか聞いてみました。
“大丈夫じゃないかな”と言って下さったので、そうすることに。

その方は、私を気づかって先に行って下さったようです。
私もバスタオルで覆って、階段を下りていき、脱衣所に置いてある専用の浴衣を身に着けました。
浴衣はバスタオル1枚程度の大きさで、緑色の厚手の布といった感じです。
これを体に巻いて留め、入浴します。

脱衣所から外に出て数歩進むと “田んぼの湯” が広がっています。
ちょうど向こうから歩いてくる主人と無事に出会え、二人で「立ち湯」に入りました。
「立ち湯」は初めて。おもしろい経験をしました。

次に、座って入りたかったので、「かじかの湯」へ。
雨が降っていたので、移動の時、足がとても冷たかったです。
早歩きでたどり着き、二人でゆっくり入りました。
見渡すと、私たちのほかには二組くらいしかいませんでした。
皆さん、やっぱりカップルで入るようですね。
私たちも「こんなふうに二人で一緒に入れるなんてね~」としみじみしながら、湯の温かさを感じていました。

結局、6つの露天風呂のうち、二人で入ったのは2つ。
温泉と温泉の間に田んぼがあったりして、まさに “田んぼの中の温泉” という感じです。
季節によって風景が変わるらしいので、また、違う季節に来てみたいです。

ここには、ほかに、日本庭園を眺めながら入れる「白寿の湯」「延命の湯(貸切風呂)」があります。

お風呂でテンションが上がったあとは、夕食。
食事処で、懐石料理をいただきました。

▲辰口特産ゆず酒&季節の五種盛り


▲(左から)季節の地魚五種盛り、治部煮、蛤真丈


▲(左から)加賀丸芋蕎麦、鰤照焼、かき揚げ


▲(左から)能登豚しゃぶしゃぶ、野菜蒸籠


▲(左から)食事、季節のデザート

お魚、野菜とも、おいしかったです。

こちらの旅館では、部屋から食事処へ向かう途中に、古民家のような空間があります。
天井の梁や、民芸調の家具のほか“かまど”があり、見ているだけでもやすらげます。

ただ、この通路はけっこう寒いせいか、ストーブがいくつか置かれていますが、足元など暖かくしていったほうがよいです。
部屋に戻り、翌日の天気が回復することを願って、眠りにつきました。