goo blog サービス終了のお知らせ 

いちばんだいじ

日々の暮らしの中で、人生で。一番大事なこと、大事なモノを見つけるために

手料理

2006-05-21 23:46:25 | My Sweet Alligator
好きな人に、自分の作った料理を食べてもらいたい。
料理するのが苦手な人でなければ、こう思う人は多いのでは?
オンナだから、オトコだから、そういうのではなく。
オトコだって、料理が得意なら、
きっと好きな女性に手料理を食べさせてあげたいと思うんじゃないかな。

あの人に出逢って、しばらくして、その機会に恵まれた。
我が家に職場の同僚を招待することになり、成り行きで彼も来ることに。
実は、内心、ちょっと複雑ではあったのだけれど、
私のことをすべて知ってもらいたい…そんな気持ちもあった。
ずっと出張続きだった私にとって、事前の準備は正直大変だった。
でも、あの人も来ると決まってからは、気合いの入れようが違っていた。

そして、当日。
隣で、私の作った料理を、
まるで高校生の男の子のようにバクバク食べている彼を見て
本当に本当にうれしかった

そのあとも、何度かウチで食事をする機会があった。
お弁当を作っていって、外で食べたこともある。
二人きりじゃなかったけれど。
彼も食べてくれると思うと、また気合いが入る

            

ところで。
生まれて初めて手料理を食べてもらった日。
とんでもないことが起こった。

ベランダに座布団を干していたので、
みんなが来るまでに取り入れようと、手でパンパンと叩いていたら。
指輪が抜けて階下に落ちてしまった
ウチは5階。
落ちた先は、1階の植え込み付近。
大あわてで階段を駆け下り、探しに行った。
もう、出てこないかも
ほとんど諦めながら探したが、結局、数分であっさり見つかった。

でも。
指輪が抜けるなんてコト、丸2年の間に一度も無かった。
よりによって、彼が初めてウチに来る日に。
3年目のこの出逢いは、運命?
私の気持ちは指輪なんかでは縛られないってこと??
そんなことが頭の中をよぎった。

そして、そのことがあってから。
左手につけていた指輪を右手にするようになった。
「右手の指の方が少し太く、抜けにくいから」
表向きの理由はそう。
もちろん、決して嘘ではない。
けれど。
そこには、大きな意味が隠されている。


年齢差?

2006-05-20 10:57:31 | だいじなひと
エレベーターの彼から、久々に
内容は極めて普通の近況報告といったところ。

「普通の文通みたいだね」なんて書いてきたから、
「物足りない?」って聞いてみた。
「十分足りてる」だって。
そういう欲求が今はなくて、あの日で使い果たした感じなのらしい。
復活には時間がかかるということ。
ちょっと驚き

まるで、とんでもなくスゴイことしちゃったみたいじゃん
私としては、そんなにヘビーではなかったと思っているのだけれど。
彼にしてみれば、激しかったらしい。

うーん。
当日は感じなかったけど、今になって感じるギャップ。
年齢の差、感覚の差、体力の差…

もちろん、それだけがすべてじゃないし、
彼への気持ちが変わるわけでもないけど。
現実を見せつけられた、って気分かな。

この先、歳を重ねるにしたがって、
こんな「現実」から逃げられなくなるんだろうな。
もちろん、彼についてだけではなく。
私についても。
そして、周りのいろんな人についても。

2006-05-19 11:40:30 | My Sweet Alligator
あの人の手。
指が長くて、女の人みたいにスベスベしている。
でも、細すぎることもなく。
繊細な感じ。
足の指も、実は長い。

カラダはどちらかというとガッチリしているので、ちょっとアンバランス。
そこがいい。

初めて手をつないだとき。
送別会&忘年会の飲み会ラッシュの始まりで、
私はいきなり記憶を失うところまで飲んでしまった。
翌日。
「おまえ、ずっとアイツと手をつないでたよ」
上司に言われてしまった。
え?そういえば。
すぐ隣にいた彼の手を、いつの間にか握っていたような、かすかな記憶。
すごく安心できた。
彼はイヤじゃなかったのかな?
「仕方ないなぁ」って、甘えさせてくれていたのかも。

そのあとも、何度か飲み会の席で、彼と隣り合わせに座ることがあり、
お酒が入っているのをいいことに、
他の人がいるにもかかわらず、
テーブルの下でこっそり手をつないだりしていた。

あるとき、取引先の人たちとの飲み会で。
いつものごとく手をつないでいるのを
テーブルの下をたまたま覗いた人が見つけてしまった。
「あー、手つないでる~!」
もう2次会。メンバーも日頃から仲のいい人たち。
「酔ってるから仕方ないねぇ」で終わった。
それにしても、指摘されても手を離さなかった私たちは大胆だった?

職場最後の日の前日。
その夜も、また取引先を交えた忘年会。
もちろん送別会も兼ねてくれている。
1次会のあと会社へ戻ることにあらかじめ決めていた私と彼。
カバンだってオフィスに置いてきた。
が、2次会へ移動するとき、さすがにある意味主役の私が行かないのは
マズイかなという感じもあった。
ここは、こっそり抜け出さなくちゃ。
しかし、みんなが探しに来る。
どうしよう?
すると、同期の一人が「おまえら隠れてろ」。
「こっちにはいません」
そういって、逃がして?くれた。
どうして同期がそんなことをしてくれたのか、未だに謎なんだけど。
とにかく、そのおかげで彼と私は二人きりになることができた。

会社までは電車で戻るのがいつものことだったけれど、
「駅にいると見つかって連れ戻されるかも知れないし、
今日はタクシーで戻ろう」
彼の提案に従う。
まるで恋の逃避行!?

タクシーに乗っているときも、ずっと手をつないでいた。
二人でいられるのも、もう最後だなと思いながら。
彼の手は本当に温かかった。

会社のあるビルまで戻ったけれど、いつものように二人揃ってオフィスに戻り、
彼の残業の手伝いしたりする気分ではなかった。
それを察してくれた彼は
「もう上にあがらないでしょ?カバン取ってくるから待ってて」
一人でオフィスから二人分のカバンを持ってきてくれた。
そして、近くのホテルの最上階にあるバーへ。
大したことは話していない。
今日で終わり、とかそんな湿っぽいことも言わない。

明日もその後も、永遠にこの状態が続くんじゃないかと思ってしまうくらいに
いつも通りの二人だった。

ただ、帰らなくちゃいけない時間が迫ってくるのだけがコワかった。
そして、ついに…

誕生日

2006-05-18 07:59:23 | My Sweet Alligator
異動してきて1カ月たったころが、あの人の誕生日。

何かしてあげたくて、いろいろと考えた。
その結果、「観光案内」をしてあげることを思いついた。
異動してきて間もない彼。
忙しくて、どこにも行っていないのはわかっていた。

誕生日は日曜だったんだけれど、あいにく月曜の出張のために、
彼は日曜から実家に帰ることになっていた。
じゃ、土曜にしよう。
電話して約束を取り付ける。
マジメな彼は、土曜も出社して新しい仕事を覚えようとしていた。
なので、待ち合わせは午後。
会社の下で落ち合って、電車でいわゆる「名所」を案内する。
でも、寒い。なんたって、12月なんだもの。

「道、詳しい?」
彼が突然聞いた。
クルマで動かないか?ってことだった。
彼はまだ土地勘ないから、私を頼りにできるかどうかって意味だった。
日頃から乗り慣れている私は、もちろんOK。
それから、彼の寮までクルマを取りに行った。
「寮まで行くとマズイでしょ?俺は良いけど…。ここで待ってて」
駅のそばに私を残して、彼だけが行くことに。
行く前に「寒いでしょ?コレ着て待ってて」って、
革ジャンを脱いで、私の肩にかけてくれた。
そんなさりげない優しさが、とてもうれしかった

しばらくして、クルマに乗った彼が戻ってきた。
それから、夜のドライブ。
中華街に夕食を食べに行った。
店を出て、公園を歩きながらクルマに戻る途中、
温かい缶入りの紅茶を買った彼。
私は「いらない」と言ったので、ひとつだけ。
でも、「飲む?」って、自分が飲む前に差し出してくれた。
せっかくだから、ひと口もらった。
それから、彼が飲む。
あ、間接KISS
いいオトナがそんなことで喜んでどうする?
そう自分にツッコミを入れてしまうくらいに、うれしかった。

公園を歩いていると、少し不思議な形の建物が海に浮かんでいるように建っていた。
「アレは何?」
「ホテルなんじゃないの?」と彼。
「泊まってみたいな」と私。
「じゃ、また連れて行ってあげるよ」
冗談交じりに言ってくれた彼。
嘘でもうれしかった。

それから、ウチまで送ってもらった。
その途中、山から見下ろす夜景がすごくキレイな道を通った。
彼はホントにキレイだと驚いていた。
一緒にその景色を見られたことは、私にとっても幸せだった。
ウチに着かなければいい、と思ったりもしたけれど。
やっぱり、着いてしまった。

初めての場所で、地図も持ってない彼がちゃんと寮まで帰れるのか
心配だったので、クルマを停めてたくさん説明した。

もちろん、彼への誕生日プレゼントも渡した。
ネクタイ。
ありきたりだけど、それまではスーツに縁のない職場だったので、
たくさんあった方がいいだろうと思ってのこと。
今思えば、彼の好みではなかったかもしれない。
でも、しばらくして着けてきてくれた。
うれしかった

2006-05-17 04:22:08 | だいじなひと
ずっと気になっていた。
大病から奇跡の復活をとげたのこと。

いつものように、誕生日にしたのに、返事が来ない。
その3日後の私の誕生日にも、いつもなら来るはずのは来ない。

かなり心配した。
他の人だったら、忘れてるんだろ、忙しいんだろ程度のことだけど。
彼の場合、ちょっと違う。

もしかして、大変なことになって入院してるんだろうか?
悪い方にばかり考える。
でも、を家族が見てしまったとか、
そういうことかもしれないし。
それなら、もうもしない方がいい。

そんなことをいろいろ考えて過ごしていたけれど、
ふと思いついて、平日の昼間、職場のしてみた。
したけど、返事が無くて心配してる。大丈夫?って。

すると、次の瞬間、返事がきた。
「(返事もせずに)悪かった。元気や。お誕生日おめでとう」

「大丈夫だったんだ!」
心の底からほっとした
その場で「遅すぎ!」と返事した。
「ずっと心配で寝られなかった」と少し大げさに書いておいた。
「コレで寝られるよ」って。
「また、実家に帰ってくるときにでも連絡して」とも書いておいた。

そのあと。
前の日からほぼ徹夜で仕事してたので、少し寝ることにした
すると、夢での返事を読んだ彼から電話がかかってきた。
「そろそろ逢いたかった。逢おう」って。
声を聞いただけで、涙がボロボロ出てきた
自分でもびっくりした。
本当に元気で生きているということが実感できたから?

そこで目が覚めた。
ホントに、少し涙が出ていたみたいだった

夢で泣くのなんて、何年ぶり?
そもそも、泣くこと自体、かなり久しぶりかも。

「夢に出てきたよ」って、またしてみようかな。