異動してきて1カ月たったころが、あの人の誕生日。
何かしてあげたくて、いろいろと考えた。
その結果、「観光案内」をしてあげることを思いついた。
異動してきて間もない彼。
忙しくて、どこにも行っていないのはわかっていた。
誕生日は日曜だったんだけれど、あいにく月曜の出張のために、
彼は日曜から実家に帰ることになっていた。
じゃ、土曜にしよう。
電話して約束を取り付ける。
マジメな彼は、土曜も出社して新しい仕事を覚えようとしていた。
なので、待ち合わせは午後。
会社の下で落ち合って、電車でいわゆる「名所」を案内する。
でも、寒い。なんたって、12月なんだもの。
「道、詳しい?」
彼が突然聞いた。
クルマ
で動かないか?ってことだった。
彼はまだ土地勘ないから、私を頼りにできるかどうかって意味だった。
日頃から
乗り慣れている私は、もちろんOK。
それから、彼の寮までクルマ
を取りに行った。
「寮まで行くとマズイでしょ?俺は良いけど…。ここで待ってて」
駅のそばに私を残して、彼だけが行くことに。
行く前に「寒いでしょ?コレ着て待ってて」って、
革ジャンを脱いで、私の肩にかけてくれた。
そんなさりげない優しさが、とてもうれしかった
しばらくして、クルマ
に乗った彼が戻ってきた。
それから、夜のドライブ。
中華街に夕食を食べに行った。
店を出て、公園を歩きながらクルマに戻る途中、
温かい缶入りの紅茶を買った彼。
私は「いらない」と言ったので、ひとつだけ。
でも、「飲む?」って、自分が飲む前に差し出してくれた。
せっかくだから、ひと口もらった。
それから、彼が飲む。
あ、間接KISS
いいオトナがそんなことで喜んでどうする?
そう自分にツッコミを入れてしまうくらいに、うれしかった。
公園を歩いていると、少し不思議な形の建物が海に浮かんでいるように建っていた。
「アレは何?」
「ホテルなんじゃないの?」と彼。
「泊まってみたいな」と私。
「じゃ、また連れて行ってあげるよ」
冗談交じりに言ってくれた彼。
嘘でもうれしかった。
それから、ウチまで送ってもらった。
その途中、山から見下ろす夜景がすごくキレイ
な道を通った。
彼はホントにキレイだと驚いていた。
一緒にその景色を見られたことは、私にとっても幸せだった。
ウチに着かなければいい、と思ったりもしたけれど。
やっぱり、着いてしまった。
初めての場所で、地図も持ってない彼がちゃんと寮まで帰れるのか
心配だったので、クルマ
を停めてたくさん説明した。
もちろん、彼への誕生日プレゼント
も渡した。
ネクタイ。
ありきたりだけど、それまではスーツに縁のない職場だったので、
たくさんあった方がいいだろうと思ってのこと。
今思えば、彼の好みではなかったかもしれない。
でも、しばらくして着けてきてくれた。
うれしかった
何かしてあげたくて、いろいろと考えた。
その結果、「観光案内」をしてあげることを思いついた。
異動してきて間もない彼。
忙しくて、どこにも行っていないのはわかっていた。
誕生日は日曜だったんだけれど、あいにく月曜の出張のために、
彼は日曜から実家に帰ることになっていた。
じゃ、土曜にしよう。
電話して約束を取り付ける。
マジメな彼は、土曜も出社して新しい仕事を覚えようとしていた。
なので、待ち合わせは午後。
会社の下で落ち合って、電車でいわゆる「名所」を案内する。
でも、寒い。なんたって、12月なんだもの。
「道、詳しい?」
彼が突然聞いた。
クルマ

彼はまだ土地勘ないから、私を頼りにできるかどうかって意味だった。
日頃から

それから、彼の寮までクルマ

「寮まで行くとマズイでしょ?俺は良いけど…。ここで待ってて」
駅のそばに私を残して、彼だけが行くことに。
行く前に「寒いでしょ?コレ着て待ってて」って、
革ジャンを脱いで、私の肩にかけてくれた。
そんなさりげない優しさが、とてもうれしかった

しばらくして、クルマ

それから、夜のドライブ。
中華街に夕食を食べに行った。
店を出て、公園を歩きながらクルマに戻る途中、
温かい缶入りの紅茶を買った彼。
私は「いらない」と言ったので、ひとつだけ。
でも、「飲む?」って、自分が飲む前に差し出してくれた。
せっかくだから、ひと口もらった。
それから、彼が飲む。
あ、間接KISS

いいオトナがそんなことで喜んでどうする?
そう自分にツッコミを入れてしまうくらいに、うれしかった。
公園を歩いていると、少し不思議な形の建物が海に浮かんでいるように建っていた。
「アレは何?」
「ホテルなんじゃないの?」と彼。
「泊まってみたいな」と私。
「じゃ、また連れて行ってあげるよ」
冗談交じりに言ってくれた彼。
嘘でもうれしかった。
それから、ウチまで送ってもらった。
その途中、山から見下ろす夜景がすごくキレイ

彼はホントにキレイだと驚いていた。
一緒にその景色を見られたことは、私にとっても幸せだった。
ウチに着かなければいい、と思ったりもしたけれど。
やっぱり、着いてしまった。
初めての場所で、地図も持ってない彼がちゃんと寮まで帰れるのか
心配だったので、クルマ

もちろん、彼への誕生日プレゼント

ネクタイ。
ありきたりだけど、それまではスーツに縁のない職場だったので、
たくさんあった方がいいだろうと思ってのこと。
今思えば、彼の好みではなかったかもしれない。
でも、しばらくして着けてきてくれた。
うれしかった
