エゾ中村のブログ

「藤圭子」から「現代医学の功罪」まで、思いの丈を綴ります。 ・・・ From 北海道 ・・・

カンニング

2020-05-05 08:40:08 | 日記

Kann

数年前、高校時代の親友から「来週、野暮用でそちらに行くから旅館を予約してくれ、久しぶりに思いっ切り飲もう」と電話がありました。 青森県で会社を経営し、羽振りが良く楽しい男です。 態度が大きいのも口が悪いのも、お互いに許し合える間柄です。 当日、旅館で宴会が始まり酔いが回った頃、彼が可笑しな話を始めました。 (彼)「昔、学校をサボったお前達を代表して、担任から説教された事があった・・・ 職員室で3時間も正座をさせられた」と、唐突に言い出しました。 (私)「そんな事があったのか?・・・ もしや」 “職員室”・“3時間”・“正座”のフレーズが、私の記憶を呼び起こしました。 それは、不正行為:カンニング事件でした。

(私)「職員室で3時間も正座させられたのは、お前一人だったのか? 誰か一緒に説教を受けた仲間がいたのではないか」 (彼)「昔の事で覚えていない」 実は、正座をさせられたもう一人は私だったのです。

1週間ほど前 物理のテストがあり、2~3日後に解答用紙が戻って来ました。 物理の時間(教師)「中村~」とテスト用紙を渡されました。 しばらくして「中村~」と、同じ点数の用紙を 教師から受け取ったのです。 「何か変だ?」 前代未聞の“カンニング事件”でした。 テストの時、隣席の彼に用紙を見せたのは事実ですが、まさか私の名前まで写したとは思いませんでした。 誰が“カンニング”したか? 出席簿を調べると、犯人は簡単に分かります!(勿論 私と彼です) 普段から要領がいい彼の、“愚かな”ミスでした! この出来事は、後日 担任から咎められ(正座で反省され)ました。 物理の教師も“カンニング”そのものを、必要以上に非難したのではないと思います。 彼の間抜けな行為を、担任と一緒に笑ったのでしょう? おかげで、私も 3時間 職員室で正座させられました!(笑)

連帯責任」とは、複数人の罪悪を「取り敢えず、まとめて罰する」そんな概念だと思います。 裁判と違い、真犯人を炙り出す事を省略し、関係者を一網打尽に罰する安易な方策です。 「甲子園大会に出場予定の〇〇高校で、一部の生徒が暴力事件を起こした為、大会出場を見送りにした様です」そんな報道を、何度か聞いた事があります。 “品行方正”・“文武両道”を旨とした高校野球ですから、厳しさも必要かと思います。 しかし 軍隊並みの秩序は、現代に馴染みません。 “連帯責任”は、関わりのない人まで“巻き添え”にする 悪しき風習です!

私が関わった“カンニング事件”は、半世紀前の懐かしい思い出です。 しかし 21世紀になった今、“連帯責任”で人生を(冤罪で)“踏みにじられた”若者は大勢います。 「時代錯誤です」 “裁判官もどき”・“大人目線”の曖昧な判断は、すぐさま止めて欲しいと思います。 将来ある若者の為に!