エゾ中村のブログ

「藤圭子」から「現代医学の功罪」まで、思いの丈を綴ります。 ・・・ From 北海道 ・・・

「マルサス」の “人口論”

2020-09-30 08:14:09 | 日記
1798年「種の増加と富の分配は比例せず、食糧不足が生存競争や自然淘汰を加速する」イングランドの 牧師 & 経済学者「トーマスロバートマルサス」の“ 人口論 ”です。 “人口増加”と“食糧不足”が、将来 危機を迎えると説いています。「人口の増加」1・2・4・8・16(2進法的増加)「食糧の生産」1・2・3・4・5(10進法的増加)と指摘し、産児制限を提唱した人物です。 “ 2進法 ”を正当化した事で、“ネズミ講”(詐欺)の温床になった揶揄されています。「マルサス主義」「マルサスの罠」と、世界の評価は高くありません。 唯一 “人口論” を受け入れた国は、中国共産党の「一人っ子政策」かも知れません? どうでしょうか、国家に思想・行動の自由を束縛され、妥協して生きる中国人の“感性”が 理解できません!

ただし、世界人口の爆発的な増加について「マルサス」の予想は的中しています。 何れ訪れるであろう 人口増加 による “飢餓” や “疫病”、随所で「的を射ている」と思います。 “スペイン風邪”・“世界大恐慌”・“地球温暖化”・“新型コロナ”「マルサス」の “人口論” を無視して 未来は語れません! 

◎「トーマス・ロバート・マルサス」(1766~1834年)



 世界人口の推移 】 国連の調査

1960年 ・・・ 30 1974年 ・・・ 40億人 1987年 ・・・ 50億人 1999年 ・・・ 60
2006年 ・・・ 65億人 2013年 ・・・ 72億人 

 特筆したいのは、1960年~1999年の約 40年間で、30億人~60億人に 倍増 した事実です。 
食糧危機など、日本に関係がない? とんでも ありません! 食糧や富の分配は、いずれ“半減” するのです。 偶々、国力に若干の余裕があるから、生存競争を意識しないまま暮らせるだけで、一度 躓くと奈落に落ちます。 “食料自給率”が 40%に満たない先進国など、現実には有り得ません!

 ◎ 世界人口の推移(戦争・疫病・飢餓によって 人口減少はない)


 
一体、“宇宙船・地球号”の定員は何億人なのでしょうか? 定員をオーバーするとすると、何が始まるのでしょうか? 「マルサス」&「ノストラダムス」にも、予想できないと思います! なぜなら、人類には理性があります。 いや、感性があると 信じたい

今時「人口論」を意識する人は いないと思います。 しかし、危機を感じている人は多いと思います。 イギリス人の総意で “EU離脱”?(ジョンソン大統領で大丈夫か?)  アメリカ人の総意で “トランプ大統領選出”?(再選はあるのか?)  民主主義:2大国が、相次いで生き残り(生存競争)の為の選択を始めたのです。 日本は、“高みの見物”で良いのか?「マルサス」いわく:安穏に構えると、将来 食糧富の分配 を 受ける事が出来ません!        

コカ・コーラ

2020-09-28 08:24:08 | 日記

「スカッと爽やか コカ・コーラ 」 世界中で、これほど売れた清涼飲料はありません。 果たして、アメリカによる “社会貢献” ・“成長戦略” だったのでしょうか?

◎ 100年以上 変わらぬ人気の「コカ・コーラ」

 

コカ(COCA) とは 一体何か? アフリカ・インド・ブラジルなどに自生する樹木の名称です。 コカの葉を磨り潰し乾燥すれば、アルカロイド系の麻薬である コカイン が出来るのは周知の事実です。 コカの毒性は、中枢神経を侵すだけではなく生体のカルシウムを溶かす作用もあり、子供に与えると神経障害や成長を阻害する危険な物質です。 今でも、南米の山岳地帯に住む人達は、高山病の予防を理由にコカの葉を噛んでいる様です。 クスリと言うより、幻覚作用が目的の様です。 勿論、秘密裏です! そんな“コカ”が、どうして清涼飲料として世の中に出回ったのでしょうか?

コカ・コーラの原型を造ったのはアメリカの薬剤師で、田舎の店で“整腸剤”として売ったのが始めの様です。 その製法を薬剤師から買ったのが、現在のコカ・コーラ社だったそうです。 しかし コカの葉を使う事が問題になり、1903年にアメリカの法律でコカの使用が禁止されています。 コカ・コーラ社の 疑惑 は、その後の研究にあります。 コカの葉(法令上使用禁止)を使い、麻薬成分を 100% 取り除く製法を生み出したと言うのです。 そんな都合の良い製法など、聞いた事がありません。 高度な技術は、一体 何処にあるのでしょうか? コカ・コーラ社の 大きな 金庫の中 にあると言うのです?(不可解です) それが アメリカンドリーム なのですかと 問いたい! 法治国家アメリカには、理解の及ばない司法取引なる裏がある様です。 

これは、単なる 問題提起 です。 決して、コカ・コーラ社を一方的に非難している訳ではありません。 資本・拝金主義社会には、同じ様な悪しき事例は無数にあるのです。 特筆したいのは、“麻薬”・“毒薬”・“細菌”・“ウイルス”など、本来 人が摂取してはいけない異物を、医療目的として節操もなく利用している事です。「毒を以て毒を制す」それが “医薬”の根幹ならば、“医療”の存在自体が危ぶまれます。 
それを考えると “コカ・コーラ”の 毒性 が、嗜好者の健康に 多少は貢献してるのかも知れません?

私も若い頃は、“コカ・コーラ”が 大好きでした。 汗をかいた時などは、500ミリリットルの瓶入りを“一気飲み”でした。「美味かった」多分 昔のコカ・コーラは、今の成分と大きな違があったのでしょう? 1990年頃から「爽やかさ」が、大きく減った。(不味くなった) それに伴い 嗜好者が激減しています! 健康被害が、急増したのかも知れません?

100年以上、コカ(麻薬)の名で 販売して来たアメリカ発の “清涼飲料水” は、永久に世界から愛される価値があるのでしょうか? 


「北海道新幹線」札幌着

2020-09-26 08:28:07 | 旅行・地域

2016年3月26日、北海道新幹線 が開通しました。 道民の悲願が、叶ったと思います。 ただし、現在の停車駅は「木古内駅」と「新函館北斗駅」の2か所で、終点:札幌駅まで全線開通するのは 2030年の予定です。 果たして、実現するのでしょうか? “新型コロナウイルス”の影響で、経済が疲弊しているので心配です! 
札幌駅までのルートは、殆んどがトンネルで モグラ新幹線 と揶揄されています。 車窓から雄大な北海道の景観が見られなければ、旅の楽しみは半減すると思います。 長い“青函トンネル”を通過し、再びトンネルに突入するのは、流石に興ざめします。 北海道新幹線の先行きは、トンネルが多いだけに 暗い と思います。 何故なら、夏場は良くても冬場の気象は、北海道一厳しい地域だからです。 特に、ニセコを有する倶知安町周辺は、豪雪地帯であり雪の量は半端でありません。 新幹線の前に、除雪用新幹線が必要になるかも知れません? 長万部駅~終点・札幌駅のルートは、高速鉄道:北海道新幹線には向かないと思います! 

◎「北海道新幹線」

 

50年前「北海道新幹線着工ルート」は、長万部駅~室蘭駅~苫小牧駅~千歳駅~終点:札幌駅で決定していました。(これは事実です) 当時、室蘭本線沿線の大規模な用地買収があったのです。 しかし、用地買収した不動産会社に問題がありました。 売買契約の段階で、値上がりが確実と札幌市の価値のない土地(市街化調整区域)を強く薦めたのです。 結果的に不動産会社は、原野商法と言う詐欺で莫大な土地を騙し取った事になります。 北海道庁は、新幹線の土地買収で多くの詐欺被害者が出た事を把握しています。 国としては、室蘭本線経由 の新幹線ルートは、道義的に使えないのです。 

安易に 函館本線経由 を利用した北海道新幹線は、将来 良い結果など生まないと思います。 現に JR北海道は、脱線事故や列車火災などトラブル続きで、経営の存続自体が危ういのです。 また 国鉄民営化以降、人員削減が原因で 保線(保守点検)の業務が手薄になっています。 広い大地が、“足枷”かも知れません。 北海道新幹線は、起死回生の“賭け”でしょうか? 激安料金の“航空機”と張り合っても、勝てる筈がありません! 
“新型コロナウイルス”の影響もあります。 日本の景気回復が望めないのは、最大の“ネック”になります。

◎ 黄色が着工区間 赤が未着工区間 


リニア中央新幹線 は、北海道新幹線と同じ様にトンネル区間が多いと聞いています。 2027年の開業を予定していますが、前途多難の様です。 都市周辺の用地買収と、静岡県では大井川の地下を掘削する事から、知事が“待った”を かけています。 静岡県の水源が、危いからです。
北海道新幹線 は、トンネルの掘削で出た“有害残土”の廃棄場所が社会問題になっています。 “リニア新幹線” および “北海道新幹線” の開業は、どちらも大幅に遅れると思います。 無理に開業を急いでも、メリットは ありません!

新幹線は “JR” にとって、“ドル箱” です。 しかし、新たに開業する新幹線に明るい未来はあるのか? 総工費が多額(リニア新幹線は 9兆円以上)になるので、採算が取れるとは到底思えません! “JR" は 民間企業ですから、我々が心配する必要はないのでしょうか?    

“青函連絡船” の 思い出

2020-09-24 08:12:00 | 日記

既に “青函連絡船” の存在も記憶も薄れていると思います。


・・・ 津軽海峡・冬景色 ・・・ 歌「石川 さゆり」

 上野発の夜行列車おりた時から~ 青森駅は雪の中

北へ帰る人の群れは誰も無口で~ 海鳴りだけを聞いている

私もひとり 連絡船 に乗り~ 凍えそうなカモメ見つめ泣いていました

あああ あ~ 津軽海峡・冬景色 

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東北本線&奥羽本線の下り終点“青森駅”と、函館本線の始発“函館駅”を結ぶ 青函連絡船 は、1988年(32年前)に役目を終えて廃止になっています。 理由は、世界最長の青函トンネル(約 54㎞)が完成したからです。 北海道と本州が線路で繋がるのは人々の悲願でしたので、青函連絡船の廃船は致し方の無い事です。 しかし、便利とは言えない“連絡船”の旅は、ドラマに似た思い出があるものです。「津軽海峡を乗り越えられた」故郷を後にする人・帰る人、それぞれです。 良い事も悪い事も、全てが思い出です!  

私は、10回(5往復)ほど“青函連絡船”に乗ったと思います。 最大の問題は、時間が掛かる事です。 本来 本州と北海道は、最短距離で30kmしかありません。 青函連絡船の航路は、両港(青森港~函館港)まで 113kmと長過ぎました。 津軽海峡より、陸奥湾を航行する距離が、遥かに長かったのです。
90年(1908~1988年)青函連絡船は、本州と北海道を繋ぐ“架け橋”でした。 1日十本ほど、青函連絡船を担当する国鉄マン(現・JR職員)は、仕事とはいえ大変だったと思います。 客車貨車を その都度“連絡船”に乗り換え、乗客を安全に誘導しなければなりません。 乗客名簿を確認し、転落事故は いないか? 相当 苦労されたと思います!   

◎ 青函連絡船は 乗客・客車・貨車を運びます。

私が“青函連絡船”を最後に利用したのは、1970年代後半だったと思います。 急用で東京へ行ったものの、帰りは年末で列車の予約が困難でした。 止む無く、各駅停車の在来線に乗ったのが、悪夢の始まりです。 SL(蒸気機関車)で遅いのは当然ですが、搭乗客は優に“400%”(今では考えられない)を越えていました。 荷物を抱えた乗客が、客車に押し込まれたのですから、状況は想像できると思います。 上野駅~青森駅まで14時間、何人も具合が悪くなり途中下車しました。 若かった私は、辛うじてピンチを乗り越える事が出来ましたが、地獄の様な経験は二度としたくないと後悔しました。 青森駅に到着し、青函連絡船に乗って 6時間は天国でた。 連絡船のデッキに立って、冷たい潮風を受けた時、身も心も蘇る思いでした。 函館駅へ着き 再びSLに乗って最寄り駅へ 4時間、24時間の旅は終わりました。 以降、“青函連絡船”も“国鉄”(現・JR)も利用していません。 

◎ 1988年 廃止された「青函連絡船」

  

“青函連絡船”で最大の事故は「洞爺丸」の沈没でした。 1954年、台風情報がありながら強行出発した「洞爺丸」は、終点の函館港を目前に横風を受け、沈没しました。 船底に積んだ重い“客車”や“貨車”が、瞬時に荷崩れを起こし大破したのです。 その結果 犠牲者は、死亡者・行方不明者を含め 1,154名と、日本船舶事故最大の“惨事”でした。 また、小さな事故や自殺者は 数え切れない程 あったそうです!                 


あぐり王国・北海道

2020-09-22 08:49:34 | 日記
アグリ(カルチャー)の意味は、“農業” です。

毎週 土曜日、午後 5時からTBSテレビ・ローカルで放映される「あぐり王国・北海道」は、15年ほど続く人気番組です。 全道各地の農家を、タレント(チーム NAC リーダー「森崎 博之」)と小学生 3~5人が訪れ、農作業を手伝い 収穫物を皆で調理して食べるだけの、ほのぼのとした番組です。 札幌育ちの“現代っ子”は、泥にまみれて農作業が出来るのか? 案外、DNA に農業は刷り込まれている様です。 大多数の子供たちは、土に勤しんでいます! また、ひと汗かいた後、野菜・穀物を調理し食べながら 率直な感想を 自由に話し合うのが良い点です。 タレントの“食レポ”で見られる、何でもかんでも「旨い・美味しい」と、怪しい発言がないだけでも価値があります!

◎ 左がリーダー「森崎 博之」


確か 10年ほど前、北海道の“食糧自給率”はカロリーベースで、180% だったと思います。 現在、農業生産が下がったとしても、上がる事はありません。 何故なら、北海道農業には活力がなく、後継者不足が深刻だからです。(日本全体が同じかも知れません) 農繫期、1日15時間 働いても、収入は若手のサラリーマン以下では、子供に跡を継いで欲しいとは言えないのです。 冬(寒冷期)、農業生産が激減するのも“デメリット”です。 また、気候・相場による“豊作貧乏”も深刻です。 いずれ、北海道における農業人口は半減します。 そうなれば、道産食材は地産地消に止まり、日本各地に食べて貰う事は出来なくなります。 おそらく、中国や東南アジアから安い野菜や果物が、大量に流れ込む事でしょう。 一言 「農家が悪いのではありません。 政治が農業を弱体化させたのです」 自動車の海外輸出を優先し、貿易収支(黒字)を補填する為、必要以上に海外の農産物を輸入し、結果的に「日本の農業を衰退させた」!

◎道央(旭川市・帯広市)に多い大規模農場


北海道は、イメージの中で“あぐり王国”と思われている筈です。 しかし、大規模農業を実際に行っている地域は、決して多くありません。 特に 海岸線や道南地域は、平坦地が少なく大規模農業には不向きです。 野菜や果物を、小規模で生産する農家が多いのが実情です。 収穫物を、短時間で大量消費地(都市)に送れない。 そんな関係で、全道の“道の駅”は、新鮮な野菜や果物(中には肉や魚)の販売に適しています。 朝採れた農産物を“軽トラ”で運べるのですから、鮮度は確かです。 地元である伊達市の“道の駅”は、景観も今一・グルメも今一・温泉もない・・・ それでいて 野菜と果物の販売だけで、全道屈指の入場者数を誇っています。 残念な事は、車が多過ぎて 地元の人々が気軽に立ち寄れない事です。

◎ 人気が高い「伊達市・道の駅」
 
 
伊達市は、“東日本大震災”の後 原発事故(放射能汚染)で“イチゴ栽培”を断念しなければならなくなった福島県のイチゴ農家を、一早く招き入れた街です。(伊達藩の関係で) 移住者が育てたイチゴは、やっと軌道に乗り販売が始まっています。 我が町もイチゴの産地ですが、少量でも購入する事を心掛けています。 春から夏にかけて来道を予定される方は、是非とも“道の駅・伊達市”で販売する“福島(亘理)イチゴ”を賞味下さい。