音の四季~風の彩

作曲家、しの笛・龍笛奏者、ジャズピアニスト、城山如水の徒然日記。
オカリナ、フルートの事も・・・・

平清盛 総集編 ~気高き物語り

2013年01月03日 | 日常雑感
1月2日、3日と大河ドラマ「平清盛」の総集編を観た。

まさに日本の心、日本の魂、素晴らしい「平家物語」だった。

武門の魂を描いた、気高き物語、薫り高き物語だった。

過去に数々の大河ドラマの名作があった。

自分は「義経」と並ぶ最高の作品が「平清盛」であったと思う。

源氏と平家、後白河帝、時子、安徳帝、西行・・・昔から親しんできた人々に再会するような、素晴らしい「平家物語」であったと思う。

公家の世から武士の世を築いた革命児・清盛。

一蓮托生で壇ノ浦に滅んだ平家一門。

その栄枯盛衰の修羅の権力闘争の中に、人の世の歓びと悲しみを謳いあげた「平家物語」

およそ八百年にわたって語り継がれた「平家物語」には日本の心と魂が謳いあげられている。

吉松隆の哀切に満ちた音楽は迫真で素晴らしいものがあった。

朝廷の権力闘争に巻き込まれて興亡を繰り返した源氏と平家の哀れにも心を打たれる。


  祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。

  娑羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。

  奢れる人も久しからず、唯春の夜の夢のごとし。

  猛き者も遂には滅びぬ、偏に風の前の塵に同じ。


源平の世も現代も、また未来も変わらぬ人の世の栄枯盛衰を描いて、

大河ドラマ「平清盛」は最高の作品であり、最高の「平家物語」であった。


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