音の四季~風の彩

作曲家、しの笛・龍笛奏者、ジャズピアニスト、城山如水の徒然日記。
オカリナ、フルートの事も・・・・

ナチス第三帝国  狂った民族主義

2012年07月30日 | 日常雑感
テレビの歴史チャンネルの特集「戦争の20世紀」、今夜は「ナチス第三帝国」

ヒトラーの台頭から悲惨なドイツ第三帝国滅亡まで。


第一次世界大戦敗北後、類まれな民主的憲法を持ったドイツが、いかにしてヒトラーのナチス(国家社会主義労働党)の独裁を許してしまったかの過程が克明に記録されている。

ナチス・ドイツの主張は、
一つの帝国、一つの民族、一人の総統 であった。

そしてヒトラーにドイツ民族の誇りと名誉の回復、そして帝国の栄光を託したのだった。

それは熱狂的なドイツ国民の悲願でもあった。

ナチスは報道、政党、の自由を禁止し、総統への全権委譲の法案を可決して、ヒトラー独裁の道を歩みはじめる。

しかしナチス・ヒトラーは優秀なドイツ民族を理想とするアーリア人種による独裁を計画していた。

ユダヤ人を排斥虐殺し、ポーランド民族も虐殺してゆく。

この民族純潔主義がドイツ民族を強固に団結させることになった。

総統に絶対服従を誓うナチス・ドイツの軍隊を手にして、ヒトラーは世界征服を企て、第二次世界大へと突入してゆく。

ナチス・ドイツが犯した戦争犯罪、ホロコーストは人類史上類を見ない残虐な大量虐殺であった。

しかし、この戦争犯罪はドイツ国民全員が歴史上永遠に背負わなければならない犯罪であるのだ。

ドイツ民族がヒトラーにより煽動された、アーリア民族純潔主義。この狂った民族主義が何千万の人命が虐殺された世界戦争を引き起こした。

まさに、悪魔である。それはヒトラーだけではなく、民族純潔主義が悪魔であった。

太平洋戦は日本民族と日本を神国とする、狂った民族主義が引き起こしたものともいえる。

こういった、民族主義の悪魔は常に復活の機会を狙っている。

どこの国であれ、どの民族であれ、扇動者により暴走が起こりうる。

国民が政治に無関心になり、傍観者になる時。戦争の悲惨を忘れて白痴化した時、民族主義の悪魔は熱狂とともに復活する。

民族主義が暴走したあかつきに待っているものは、国家の滅亡であるということは、過去の二度の世界大戦が教えている。

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