音の四季~風の彩

作曲家、しの笛・龍笛奏者、ジャズピアニスト、城山如水の徒然日記。
オカリナ、フルートの事も・・・・

貧困、経済格差 の 本当の危機

2013年05月29日 | 日常雑感


株式市場の加熱ぶりや、乱高下する値動き、株価の動きだけで利益を捻出する実態のない大企業の業績好転。

アベノミクスの現状を見る限り、実態のない「気分」だけが浮かれた虚像の部分が目立つ。

「好景気感」、好景気の「期待」だけでも高まってきたのは好ましいが、庶民の景気実感は一向に好転していない。
懐具合は逆に苦しくなったという家庭も多い。

結局アベノミクスは大企業と資産家を優遇するだけなのではないか、という実態がだんだん明らかになってきたように思う。

アベノミクスはデフレ脱却をして、好景気をもたらしたとしても、その結果「所得格差」「経済格差」を広げるだけになると指摘する専門家も増えてきた。

この「経済格差」は一部の富裕層にとっては喜ばしいことかも知れないが、実は社会全体にとっては非常に危険なことといえる。

貧困層、持たざる一般庶民には「教育格差」が広がり、疎外感、精神荒廃が進み、犯罪の増加が懸念される。

行き着くところ、犯罪の多発する不穏な社会が待っていることが想像される。

一番必要なことは「若者が夢を実現できる社会」であり「夢の実現に向けて誰もが学べる社会」の実現だと思われる。

教育水準が飛躍的に伸びている北欧国家では、大学まで教育費の無償を実現し、若者も社会人までもが、無償で大学教育まで受けられる制度ができている。

「国力」とはすなわち「人材」であって「軍事力」ではない。

総理が「強い日本を取り戻す」というなら、「国防軍」よりさきに「教育格差」「経済格差」の是正に真剣に取り組むべきだろうと思う。

それなくしては「人材なき、不穏な社会」を作るだけであり「国力」は真に有能な人材の減少と共に低下する。

そして何よりも「経済格差」は「少子化」を加速させる。

経済ばかり、株価ばかりに目を奪われていると、「国力」は「少子化」と「人材不足」の進行と共に低下の一途をたどるのではないかと懸念される。





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